【マーケット記録】2023/10/11(水) 最終版
- 【総まとめ】
- 【チャート】
- 【経済イベント指標】
- 【欧州市況】
- 【要人発言】
- 【日経先物ナイトセッション】
- 【主要ニュース】
- 【米国市場】
- 【日中取引OPEN前まとめ】
- 【日経225先物08:45~15:15取引中】
- 【日本株09:00~15:00取引中】
- 【日本市場】
- 【NEWS】
【総まとめ】
ロンドン株式市場は反発して終了
米FRB高官やイングランド銀行のハト派的発言で追加利上げの期待低下、英10年債利回りは4.47%から4.43%に低下
欧州株式市場は大幅に反発し、STOXX欧州600種指数が11カ月ぶりの大きな上昇
ユーロ圏内の国債利回りは上昇、イスラエルとパレスチナの緊張が背景、ドイツ10年債利回りは3.1ベーシスポイント上昇の2.796%
米国株式市場は、ダウ平均が134.65ドル上昇して33,739.30ドル、ナスダックが78.60ポイント上昇して13,562.84で取引を終了
中国の景気刺激策の検討報道を背景に寄り付きから上昇し、アトランタ連銀のボスティック総裁の発言で買いが増加
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、最近の利回りの上昇がFRBの行動に対する必要性を低下させる可能性を示唆
NY外為市場では、ドル・円が149円09銭から148円55銭まで下落、ユーロ・ドルは1.0574ドルから1.0620ドルまで上昇
WTI原油先物の11月限は、前営業日に比べて0.41ドル安の85.97ドルで通常取引を終了、取引範囲は85.12ドルから86.74ドルまで変動
日経225先物12月限は前日比50円高の3万1780円で夜間取引終了、現物終値3万1746.53円に対しては33.47円高
オプション権利行使価格のレンジとして、3万1750円を中心に3万1500円~3万2000円を想定、特別清算指数算出(SQ)も週末に控える
11日の日経平均は189.98円高の31936.51円で続伸、取引時間中には6営業日ぶりの32000円台を回復
アトランタ連銀のボスティック総裁によるFRBの利上げ不要論や他のハト派的発言が、米国市場での買い戻しを後押し
日経平均の上げ幅は一時300円に迫る場面があったものの、東証プライム市場では値下がり銘柄数が多数
投資家の関心は今夜の米PPIやFOMC議事要旨、そして翌日の米CPI発表に集中、これらの結果により市場の動きが左右される見込み
日経225先物12月限は前日清算値比170円高の3万1900円で日中取引終了。この日の日経平均株価の現物終値3万1936.51円に対しては36.51円安
【チャート】
◆直近2営業日の値動き=15分足チャート(日経225先物ミニ12月限)
◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ12月限)
【経済イベント指標】
◆2023/10/10(火)の経済指標結果
◆2023/10/11(水)の経済イベント予定
【欧州市況】
◆欧州市場サマリー(10日ロイター)
2023/10/11(水)03:05
要約(ChatGPT併用)
ロンドン株式市場は反発して終了
米FRB高官やイングランド銀行のハト派的発言で追加利上げの期待低下
FTSE350種銀行株指数は2.43%上昇
英10年債利回りは4.47%から4.43%に低下
欧州株式市場は大幅に反発し、STOXX欧州600種指数が11カ月ぶりの大きな上昇
ユーロ圏内の国債利回りは上昇し、イスラエルとパレスチナの緊張が背景
欧米中銀当局者は金融情勢がすでに引き締まっているとハト派的に発言
ドイツ10年債利回りは3.1ベーシスポイント上昇の2.796%
イタリア10年債利回りは4.8bp低下の4.78%、独伊10年債の利回り格差は198bpに縮小
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<ロンドン株式市場>
反発して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官のハト派的な発言を受けてイングランド銀行(英中央銀行)が追加利上げをしないとの期待が高まり、国債利回りが低下したことが買いを促した。FTSE350種銀行株指数は2.43%と大幅上昇した。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBはさらに利上げする必要はないとの見解を示した。9日には複数のFRB高官が、米長期債利回りの上昇でFRBは政策金利のさらなる引き上げを見送る可能性があると示唆した。英10年債利回りは前日の4.47%から4.43%に低下した。市場調査会社カンターによると、10月の英国の食品価格上昇率は1年3カ月ぶりの低水準となり、物価高に苦しむ買い物客にさらなる安心感を与えた。また、英小売協会(BRC)が発表した9月の小売売上高や、バークレイズが発表した別の支出データでは消費者が先月、不要不急の支出のほとんどを控えたことが示された。中型株で構成するFTSE250種指数は2.25%上がり、上昇率は7月中旬以来、約3カ月ぶりの大きさとなった。旅行・娯楽関連株の回復が支援した。特殊化学会社クローダ・インターナショナルは3.4%上昇。複数の証券会社による目標株価の引き上げが好感された。<欧州株式市場>
急反発して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)当局者によるハト派的な発言を受け、ユーロ圏と米国の長期国債相場が上昇した。中東での軍事衝突を背景に、前日は債券や金などの安全資産への逃避を促されていた。STOXX欧州600種指数の上昇率は約11カ月ぶりの大きさとなった。旅行・娯楽関連株指数は3.87%、資源株指数は2.89%、テクノロジー株指数は2.67%それぞれ上昇した。ECB理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの軍事衝突が起きている中でも、ユーロ圏のインフレ率は2025年末までに目標の約2%を達成するとの見通しを示した。複数のFRB高官は9日、長期米国債の利回りが上昇していることからFRBの追加利上げの必要性が薄れる可能性があると指摘した。スウェーデンの食品加工業エー・エー・ケー(AAK)は7.8%高。2023年第3・四半期の暫定決算が増益になったと発表したことが材料視された。<ユーロ圏債券>
域内国債利回りが上昇した。イスラエルとパレスチナの武装組織であるハマスの衝突がガザ地区を超えて拡大するとの懸念を背景とする安全資産への資金流入が一服した。一方、欧米中銀当局者は直近の長期債利回りの上昇で金融情勢はすでに引き締まっているとしてハト派的な姿勢を示した。ドイツ10年債利回りは3.1ベーシスポイント(bp)上昇の2.796%。前日には12.5bp低下していた。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は10日、イスラエルとハマスの衝突再燃にかかわらずユーロ圏のインフレ率は2025年末までに目標の約2%に到達する見込みだと述べた。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、連邦準備理事会(FRB)は「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。ドイツの10年物インフレ連動債利回りは4.8bp上昇の0.477%。前日には17.8bp低下と2月上旬以来の大幅な低下を記録していた。イタリア10年債利回りは4.8bp低下の4.78%。独伊10年債の利回り格差は198bpに縮小。前日は209bpに拡大していた。
【要人発言】
◆主な要人発言(OANDA証券)
2023/10/11(水)05:10
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10日11:23 鈴木財務相
「今の円安は金利差によるもの」
「財政再建と財政健全化をしっかり主張していきたい」10日14:50 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「金利は今正しい水準」
「追加利上げは望ましくない」
「イスラエル情勢にもかかわらず、インフレ率は低下傾向」
「イスラエル情勢により、インフレ見通しを微調整する理由はない」10日17:18 国際通貨基金(IMF)
「米国経済は顕著な強さが見られるが、世界全体の成長は依然として弱く不均一」
「2024年の世界のGDP成長率予想を2.9%と、7月時点から0.1%引き下げ」
「ユーロ圏の2024年のGDP成長率予想は1.2%と、7月時点より0.3%引き下げ」
「中国の2024年のGDP成長率予想は4.2%と、7月時点より0.3%引き下げ」10日22:57 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「インフレは大幅に改善したが、道のりは長い」
「私のドット・プロットにはリセッション(景気後退)はない」
「これ以上の利上げは必要ないと考える」
「経済は明らかに減速しているが、多くの影響はこれから起こるだろう」11日02:33 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「FRBは物価安定を達成するために職務を続ける」
「FRBはインフレ率を目標の2%まで下げると決意」11日03:37 バイデン米大統領
「ハマスに拘束されている人々の中にアメリカ国民も含まれていることを我々は知っている」
「これはテロだ」
「米国はイスラエルを支持する」
「イスラエルには攻撃に対応する権利と義務がある」
「米国はイスラエルを支援しており、イスラエルが自国を守ることができるようにする」11日04:48 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「インフレは下サイドに向かっている」
「長期債利回りは上昇しているが、インフレは上昇していない」
「現在、10年債利回りが上昇している理由は少々不可解だ」※時間は日本時間
【日経先物ナイトセッション】
◆日経225先物夜間取引クロージング:11日夜間取引終値=50円高、3万1780円
2023/10/11(水)06:03
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11日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日比50円高の3万1780円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1746.53円に対しては33.47円高。出来高は2万2580枚だった。
TOPIX先物期近は2307ポイントと前日比1ポイント高、TOPIX現物終値比5.19ポイント安だった。銘柄 清算値(終値) 前日清算値比 出来高
日経225先物 31780 +50 22580
日経225mini 31790 +60 398956
TOPIX先物 2307 +1 23914
JPX日経400先物 20815 +20 2099
マザーズ指数先物 703 +0 1234
東証REIT指数先物 売買不成立
【主要ニュース】
◆今朝の主要ニュース(11日ブルームバーグ)
2023/10/11(水)06:00
要約(ChatGPT併用)
資産家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は現在の地政学的環境が脅威的であると指摘
米アトランタ連銀のボスティック総裁はこれ以上の利上げの必要性を否定
FRBのウォラー理事はインフレ率2%の目標達成を確認
ソーシャルメディアXは危機時の信頼性が低下
CCDHのCEOはネット上の偽情報が暴力を招くリスクに警鐘
欧州中央銀行(ECB)は不動産鑑定業者に評価方法の説明を求める
フィンランドはバルト海のガス漏れを意図的な破壊行為と見做し、警戒強化
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最大の脅威
資産家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を受け、現在の地政学的環境は自身がこれまで目にした中で「最も脅威的かつ厳しい」ものになっていると指摘した。米経済については、来年早期にリセッションに陥るとの見通しを示した。CNBCのインタビューで同氏は「イランとイスラエルが直接衝突することになれば、本当にまずい事態になる。第1次世界大戦のように多くの国を次々と巻き込む力が生じるためだ」と述べた。利上げ不要
米アトランタ連銀のボスティック総裁は、政策金利をこれ以上引き上げる必要はなく、金融政策はインフレ率を2%の当局目標に戻す上で十分に景気抑制的だとの見解をあらためて示した。同総裁は「これ以上の利上げが必要だとは実際思わない」と発言。景気見通しが予想外に変化した場合は利上げが必要になるかもしれないが、それは現時点で自身が予想するものではないと付け加えた。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、米金融当局はインフレ率を目標の2%に戻すことを決意していると講演で述べた。危うさ露呈
イスラエル攻撃を巡り、X(旧ツイッター)上には、混乱や対立を引き起こすような投稿や誤報があふれた。イーロン・マスク氏による買収と数々の仕様変更により、危機発生時にXがいかに信頼できない情報源に変貌したかが浮き彫りになったと、研究者らは指摘している。デジタルヘイト対策センター(CCDH)のイムラン・アーメド最高経営責任者(CEO)は、ネット上に残る偽情報がもたらすリスクは、単に紛争に関する不正確なイメージを人々に与えるだけでなく、その結果としてさらなる暴力が発生することだと指摘。「うそが憎しみを助長する」と述べた。調査を強化
欧州中央銀行(ECB)は不動産鑑定業者に対し、評価額算出方法の説明を求めた。商業不動産ローンの評価額引き下げが欧州の銀行は遅過ぎるとの懸念が背景にある。非公表の情報だとして匿名を要請した関係者が明らかにした。銀行の多くは既に商業不動産ローンで評価損を計上しているが、評価額がまだ楽観的過ぎるということになれば、評価額のさらなる切り下げを強いられる可能性があると、関係者の一部は語った。ECBは以前、銀行監督当局が注目すべき分野として商業不動産を挙げていた。破壊工作か
フィンランドはバルト海海底のパイプラインで生じたガス漏れは意図的な破壊行為が原因とみて、警戒を強めている。欧州のエネルギーインフラの安全性を巡る懸念が再燃した。ガス漏れは北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるフィンランドとエストニアを結ぶパイプラインで週末に発生。事情に詳しい関係者が10日述べたところによると、意図的な破壊行為があったとの前提で調査が進んでいる。その他の注目ニュース
イスラエル監視網、ハマスは極めて古い方法で回避-情報専門家の見解デンソーと三菱電、米コヒレントの炭化ケイ素事業に出資-計10億ドル
60/40運用のリスク増大、株・債券の相関高まる-新たな時代示唆か www.bloomberg.co.jp
◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(11日ロイター)
2023/10/11(水)06:20
本文ここから
- 米金融・債券市場=利回り低下、安全逃避やFRB高官のハト派姿勢で
- NY外為市場=ドル安・ユーロ高、米債利回り低下で
- EU外相会合、パレスチナ支援巡る対立解消に腐心
- バイデン氏、ハマスの攻撃を非難 イスラエル支援を強調
- 金利上昇、FRB利上げ幅の縮小意味する可能性=ミネアポリス連銀総裁
- 米国株式市場=続伸、FRB高官のハト派発言で米債利回り急低下
- 中南米金融市場=通貨・株急伸、FRB高官発言で米債利回り低下
- 米国務長官、12日にイスラエル訪問
- FRB、インフレ抑制に向け「任務続ける」=ウォラー理事
- イスラエル、国際法を順守すべき=ボレルEU上級代表
- 欧州株式市場=反発、中銀のハト派的発言受け
- ロシア、国連人権理事会への復帰逃す 投票で落選
- ロンドン株式市場=反発、FRB高官発言を好感
- 米がイスラエル支援介入なら標的に=イエメン・イラク親イラン組織
- ユーロ圏金融・債券市場=利回り上昇、安全資産への逃避一服
- BUZZ-南アランド1%超急伸、ドル安や市場心理改善で
- 米消費者のインフレ期待まちまち=NY連銀調査
- イスラエル・ハマス紛争、世界経済の不要なショックに=世銀総裁
- ロシア大統領、中東の軍事衝突は「米国の政策失敗」と非難
- 米追加利上げの必要なし、景気後退想定せず=アトランタ連銀総裁
- 中国主席に貿易の公正と安定求めた=米上院院内総務
- 米卸売在庫、8月は0.1%減 速報値から変わらず
- イラク・ロシア首脳が初会談、OPECプラスでの協力を歓迎
- 米FRBのバランスシート縮小の先行き不透明=ニューヨーク連銀高官
- イスラエルの空爆、ガザの住宅や学校を直撃=国連人権高等弁務官
- 全銀ネットでシステム不具合、11行で振り込みできず
◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(11日ロイター)
2023/10/11(水)06:12
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●金利上昇、FRB利上げ幅の縮小意味する可能性=ミネアポリス連銀総裁
10日ロイター--米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は10日、最近の長期国債利回りの上昇が、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅の縮小を意味する「可能性がある」と述べた。●米追加利上げの必要なし、景気後退想定せず=アトランタ連銀総裁
10日ロイター--米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、連邦準備理事会(FRB)は「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。●FRB、インフレ抑制に向け「任務続ける」=ウォラー理事
10日ロイター--米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は10日、インフレ率を目標の2%まで低下させるというFRBの決意を改めて表明した。ただ、経済の見通しや金融政策についてはコメントしなかった。●米消費者のインフレ期待まちまち=NY連銀調査
10日ロイター--米ニューヨーク連銀が10日発表した9月の消費者調査によると、消費者のインフレ期待はまちまちとなった。個人の財政状況に関する見方が低下する一方、大学費用の伸びは大きく鈍化すると見込まれている。●ロシア、国連人権理事会への復帰逃す 投票で落選
ジュネーブ10日ロイター--国連は10日、人権理事会の理事国を決定する投票を実施した。ロシアは復帰を目指していたものの落選し、人権理事会への復帰には至らなかった。●EU外相会合、パレスチナ支援巡る対立解消に腐心
マドリード10日ロイター--欧州連合(EU)外相は10日遅くに会合を開催し、パレスチナ向け支援継続を巡る意見対立の解決を模索した。●バイデン氏、ハマスの攻撃を非難 イスラエル支援を強調
ワシントン10日ロイター--バイデン米大統領は10日演説し、イスラム組織ハマスのイスラエル攻撃を「全くの邪悪な行為」と非難した。米国人少なくとも14人が死亡したと明らかにしたほか、ハマスの人質となっている米国人への懸念を表明。さらに、米国によるイスラエルへの支援を強調した。●米がイスラエル支援介入なら標的に=イエメン・イラク親イラン組織
バグダッド10日ロイター--イエメンの親イラン武装組織フーシ派とイラクの民兵組織の中核的な役割を担うバドル組織の幹部が相次いで、パレスチナのイスラム組織ハマスと対立するイスラエルを支援するために米国が介入した場合には米国も標的にすると表明した。●ロシア大統領、中東の軍事衝突は「米国の政策失敗」と非難
モスクワ10日ロイター--ロシアのプーチン大統領は10日、中東のパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模攻撃を仕掛け、イスラエルが報復した軍事衝突は米国の中東政策の失敗を示していると非難した。●中国主席に貿易の公正と安定求めた=米上院院内総務
ワシントン/北京10日ロイター--中国を訪問中の米上院民主党トップのシューマー院内総務は、習近平国家主席との会談で、米国は二国間貿易の安定と公正を望んでいると明言した。シューマー氏が10日に明らかにした。
【米国市場】
◆NY株式市場クローズ(10日)
2023/10/11(水)06:34
◆NY市場サマリー(10日ロイター)=ドル安・ユーロ高、利回り低下、株3日続伸
2023/10/11(水)06:47
NY為替市場でドル安・ユーロ高
米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は利上げ終了の見解
米10年債利回りが4.618%に急低下
トレビサニ氏はFRBが中東情勢の悪化を受けて金利を引き下げる可能性に言及
中国、2023年の財政赤字拡大と景気刺激策を検討
日銀、2023年度の消費者物価上昇率の見通しを上方修正の検討
NY債券市場では米債利回りが低下
米国株式市場は3営業日続伸、主要11セクターのうち10セクターが上昇
NY金先物相場は3営業日続伸、1オンス=1875.30ドル
米原油先物は3営業日ぶりに反落、1バレル=85.97ドル
ハマスとイスラエルの戦闘でイスラエルの港湾都市アシュケロンが閉鎖の情報
summary
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<為替>
ドル安・ユーロ高となった。米連邦準備理事会(FRB)高官によるハト派的な発言や中国による景気刺激策への期待から米債利回りが急低下したことを受けた。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。これを受け、ドルが下落。米10年債利回りは9日に付けた高水準の4.887%から4.618%に急低下した。FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサニ氏は、ボスティック総裁の発言はイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの紛争を受けたものと指摘。「中東情勢が悪化すれば金利を引き下げるという、危機に対するFRBの典型的かつ標準的で歴史的に繰り返されてきた対応を見ることになる。FRBが世界観に中東情勢を考慮に入れることはほぼ予想できるし、それによって金利が引き下げられる」とした。ユーロ/ドルは0.3%上昇の1.0604ドル。一方、ドル指数は0.19%安の105.75。一時今月の最安値を付けた。ブルームバーグは、中国が2023年の財政赤字拡大を容認することを検討しており、経済成長率目標を達成するため新たな景気刺激策の準備を政府が進めていると報じた。政策当局は水利事業などインフラ整備に向け少なくとも国債1兆元を追加発行する可能性について話し合っているという。円は対ドルで0.13%安の1ドル=148.68円。共同通信は10日、日銀が2023年度の消費者物価上昇率の見通しを、7月に示した前年度比2.5%から3%近くに上方修正する検討に入ったと報じた。これを受け、円が一時買われたが、その後反転した。イスラエルの通貨シェケルは1ドル=3.9550シェケル。9日に付けた約8年ぶりの安値からやや回復した。伝統的な安全通貨であるスイスフランは0.21%安の1ドル=0.9045フラン。英ポンドは0.40%高の1.2286ドル。<債券>
米債利回りが低下し、2年債利回りは1カ月ぶりの低水準を付けた。中東での紛争継続を背景とする安全資産への資金流入に加え、米利上げ終了の可能性を示唆するFRB当局者のハト派発言を受けた。9日の米債市場は祝日で休場だったため、10日は週末のパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃や一連のFRB当局者による発言が初めて反映された。指標10年債利回りは7月中旬以降で最大の低下幅を記録。2年債利回りの低下幅は8月下旬以降で最大となった。イスラエルは10日、パレスチナ自治区ガザに過去最大規模の空爆を行い、ガザ地区との境界を掌握したと発表した。午後の取引で、米10年債利回りは一時1週間ぶりの低水準を記録。終盤は12.5ベーシスポイント(bp)低下の4.657%となった。米30年債利回りは11.2bp低下の4.831%。8月下旬以来の大幅な低下となった。米2年債利回りは9.1bp低下の4.982%。一時1カ月ぶりの低水準となる4.926%を付けた。2・10年債の利回り格差は一時マイナス34.2bpとマイナス幅が拡大した。終盤はマイナス32.10bp。米ダラス地区連銀のローガン総裁は9日、最近の米長期債利回りの上昇と金融情勢の引き締まりは急速ではあるが、「秩序だった」ものであり、FRBによる追加利上げの必要性を低下させる可能性があると述べた。また、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。CMEのフェドウオッチによると、米金利先物市場が織り込む11月の利上げ確率は13.7%、12月の利上げ確率は27.5%。1週間前はそれぞれ28%、40%だった。米財務省が10日に実施した460億ドルの3年債入札は需要が低調だった。最高落札利回りは4.740%と入札締め切り時に予想された約4.723%を上回った。応札倍率は2.56倍と先月の2.75倍や平均の2.69倍を下回った。間接入札者の落札比率は56.0%と前回の57.7%や平均の63.8%を下回った。<株式>
米国株式市場は3営業日続伸。米連邦準備理事会(FRB)当局者によるハト派的な発言を受け、米債利回りが急低下したことが背景にある。投資家は中東情勢を注視している。前日のFRB当局者発言に続き、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10日、FRBはこれ以上利上げする必要はないという見解を示した。また、これまでの利上げで米経済が減速しインフレ率が鈍化しても、リセッション(景気後退)に陥ることはないとみているとした。イスラエルは10日、パレスチナ自治区ガザに過去最大規模の空爆を行い、ガザ地区との境界を掌握したと発表した。パレオ・レオンのマネジングディレクター兼共同最高投資責任者、ジョン・プラビーン氏は、投資家が米国債利回りの動向を注視しながら中東情勢にも同時に目を向けていると指摘。この日はFRB当局者のハト派発言が株価を支え、中東情勢を巡っては楽観的だったが、同地域の他の国に戦闘が拡大するなどすれば見方が変わる可能性があると述べた。S&P500の主要11セクターのうち10セクターが上昇し、公益事業が上げを主導。一方、前日に3.5%上昇していたエネルギーはこの日は小幅安で引けた。ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、最近の長期国債利回りの上昇がFRBの利上げ幅の縮小を意味する「可能性がある」と述べた。同時に「もし長期債利回りの上昇が、われわれの行動に対する期待が変わったからであれば、その利回りを維持するためには市場の期待に沿う必要があるかもしれない」とした。CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む11月と12月の金利据え置き確率はそれぞれ約86%、73%となっている。市場の関心は週内に発表の卸売物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に向けられる。個別銘柄では通年の利益見通しを引き上げた飲料大手ペプシコが1.9%高。同業のコカ・コーラも2.2%上昇した。トゥルイスト・フィナンシャルは6.6%急伸。保険ブローカー部門をプライベートエクイティ(PE)のストーン・ポイントに約100億ドルで売却する方向で協議していると伝わった。新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブも4.6%高。UBSが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.08対1の比率で上回った。ナスダックでも2.12対1で値上がり銘柄が多かった。米取引所の合算出来高は99億1000万株。直近20営業日の平均は107億株。<金先物>
金塊先物相場は、中東情勢の悪化を受けた安全資産としての金の買いに支えられ、3営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比11.00ドル(0.59%)高の1オンス=1875.30ドル。<米原油先物>
地政学リスクの高まりを背景とした供給不足への懸念が幾分和らいだことで、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.41ドル(0.47%)安の1バレル=85.97ドル。12月物は0.47ドル安の84.13ドルとなった。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘は10日、4日目に入った。関係筋によると、双方の衝突でガザに近いイスラエルの港湾都市アシュケロンとその石油ターミナルが閉鎖されたもよう。ただ、原油輸出が大きく落ち込むような兆候は見られないとして影響は限定的との見方が広がり、ひとまず持ち高を手じまう動きが台頭した。一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は8日、イランがハマスによるイスラエル攻撃計画の立案を支援していたと報じた。イランの関与が明らかになれば、大規模な地域紛争に発展し、エネルギー供給が混乱するとの警戒感も根強く相場の下値を支えた。
◆10日の米国市場ダイジェスト=NYダウは134ドル高、金利低下を好感
2023/10/11(水)07:59
要約(ChatGPT併用)
米国株式市場は、ダウ平均が134.65ドル上昇して33,739.30ドル、ナスダックが78.60ポイント上昇して13,562.84で取引を終了
中国の景気刺激策の検討報道を背景に寄り付きから上昇し、アトランタ連銀のボスティック総裁の発言で買いが増加
セクター別では、自動車・自動車部品、銀行部門が上昇したが、保険セクターは下落を記録
ペプシコは、1株当たりの利益が市場予想を上回り、通期の増益率の予想を上方修正、株価上昇
トゥルイスト・ファィナンシャルは、保険部門を投資会社ストーン・ポイントに売却する方向での交渉報道を受けて株価が上昇
ハイアット・ホテルズは、S&P中型株400指数への採用が発表され、株価が上昇
リビアン・オートモーティブの株価は、アナリストの投資判断引き上げを受けて上昇
アリババの株価は、中国政府が景気刺激策を検討しているとの報道を背景に上昇
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、最近の利回りの上昇がFRBの行動に対する必要性を低下させる可能性を示唆
NY外為市場では、ドル・円が149円09銭から148円55銭まで下落、ユーロ・ドルは1.0574ドルから1.0620ドルまで上昇
WTI原油先物の11月限は、前営業日に比べて0.41ドル安の85.97ドルで通常取引を終了、取引範囲は85.12ドルから86.74ドルまで変動
本文ここから
■NY株式:NYダウは134ドル高、金利低下を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は134.65ドル高の33,739.30ドル、ナスダックは78.60ポイント高の13,562.84で取引を終了した。
中国が景気刺激策を検討しているとの報道を受けた期待感や金利先高観の後退で買われ、寄り付き後、上昇。アトランタ連銀のボスティック総裁がこれ以上の追加利上げが必要になるとは思わないと再表明し債券利回りが一段と低下すると買いに拍車がかかり続伸した。その後も、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測に連れた金利低下でナスダックも上昇。相場は終日堅調に推移し、終了した。セクター別では自動車・自動車部品や銀行が上昇した一方で、保険が下落。
飲料メーカーのペプシコ(PEP)は四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったほか、値上げにも関わらず消費需要が依然強いと指摘し、通期の増益率予想を上方修正し、上昇。金融サービスのトゥルイスト・ファィナンシャル(TFC)は保険部門を投資会社のストーン・ポイントに売却する交渉を進めているとの報道を受け、買われた。
また、ホテルチェーン経営のハイアット・ホテルズ(H)はS&P中型株400指数に採用されるとの発表を受けて、上昇。電気自動車メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)はアナリストが最近の増資を好感し、投資判断を引上げ、上昇した。中国のオンライン小売りのアリババ(BABA)は中国政府が景気刺激策を検討しているとの報道を受け、買われた。
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は最近の利回り上昇で、FRBの行動する必要性が低下する可能性もあると言及した。■NY為替:米FRBによる利上げ終了観測でユーロ買い強まる
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円09銭から148円55銭まで下落して、148円67銭で引けた。一部連邦準備制度理事会(FRB)高官が最近の長期金利の急伸で追加利上げの必要性が低下したとの見解を強めたことに加えて、ボスティック米アトランタ連銀総裁が金利がすでに十分に景気抑制的で、「これ以上の追加利上げが必要になるとは思わない」との発言を繰り返したため利上げ終了観測が強まった。また、地政学的リスクの上昇で債券買いがさらに強まり、金利低下に連れドル売りに拍車がかかった。その後、米3年債入札の結果が低調で債券利回りが下げ止まり、ドル売りも一段落した。
ユーロ・ドルは、1.0574ドルから1.0620ドルまで上昇し、1.0605ドルで引けた。ユーロ・円は、157円97銭へ上昇後、157円54銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2239ドルから1.2291ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9083フランへ上昇後、0.9038フランまで下落。■NY原油:伸び悩みで85.97ドル、一時85.12ドルまで値を下げる
NY原油先物11月限は伸び悩み(NYMEX原油11月限終値:85.97 ↓0.41)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.41ドルの85.97ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは85.12ドル-86.74ドル。ロンドン市場で86.74ドルまで買われたが、米国市場の中盤にかけて85.12ドルまで反落。中東情勢の悪化が引き続き警戒されているが、供給不安はやや緩和されており、原油先物は伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引では主に85ドル台で推移した。■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 27.01ドル +0.70ドル(+2.66%)
モルガン・スタンレー(MS) 80.13ドル +0.22ドル(+0.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)314.77ドル +2.16ドル(+0.69%)
インテル(INTC) 36.43ドル +0.37ドル(+1.03%)
アップル(AAPL) 178.39ドル -0.60ドル(-0.34%)
アルファベット(GOOG) 139.20ドル -0.30ドル(-0.22%)
メタ(META) 321.84ドル +3.48ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT) 273.21ドル +1.91ドル(+0.70%)
アルコア(AA) 28.20ドル +0.95ドル(+3.49%)
ウォルマート(WMT) 157.60ドル +1.76ドル(+1.13%)
【日中取引OPEN前まとめ】
◆日経225先物テクニカルポイント(11日夜間取引終了時点)
2023/10/11(水)07:10
本文ここから
11日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比50円高の3万1780円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。
34415.06円 ボリンジャーバンド3σ
33679.91円 ボリンジャーバンド2σ
32944.75円 ボリンジャーバンド1σ
32520.00円 一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32390.00円 75日移動平均
32305.00円 一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32209.60円 25日移動平均
31875.00円 一目均衡表・基準線
31780.00円 11日夜間取引終値
31746.53円 10日日経平均株価現物終値
31474.45円 ボリンジャーバンド-1σ
31355.00円 一目均衡表・転換線
31190.00円 5日移動平均
30739.29円 ボリンジャーバンド2σ
30004.14円 ボリンジャーバンド3σ
29949.95円 200日移動平均
◆日経225先物(寄り前コメント)=目先的な達成感も、SQ控えヘッジ対応の流れを意識
2023/10/11(水)08:06
要約(ChatGPT併用)
米国市場で主要3つの株価指数(NYダウ、S&P500、ナスダック)が上昇
米長期金利の大幅な低下が、買いの安心感となる
FRBのジェファーソン副議長とアトランタ連銀のボスティック総裁から、金融引き締めへの慎重な姿勢が示された
中東情勢の悪化が心理的重荷となるも、長期金利の低下が買いの主流となる
S&P500の業種別では、自動車、銀行、公益が上昇、一方でテクノロジー・ハード、保険、ソフトウエアが下落
シカゴ日経平均先物は大阪比で90円高の3万1820円、節目の3万2000円に一時迫るも、ナイトセッションで3万1780円で終了
米国市場の上昇や、前日の大幅な上昇を背景に、日本市場は買い先行で開始する展望
米国のVIX指数が17.03に低下、リスク選好の動きが強まる可能性
11日にFOMC議事要旨の公表予定、内容によりは再び利上げ観測の可能性
オプション権利行使価格のレンジとして、3万1750円を中心に3万1500円~3万2000円を想定、特別清算指数算出(SQ)も週末に控える
NT倍率は13.75倍に上昇、25日線を基準とした動きが継続、NTロングでのスプレッド狙いが考えられる
本文ここから
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 31780 +50 (+0.15%)
TOPIX先物 2307.0 +1.0 (+0.04%)
シカゴ日経平均先物 31820 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)10日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、米長期金利が大幅に低下したことが買い安心感につながった。前日には米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長による「追加的な政策引き締めを見極める上で、慎重に進める余地がある」との発言が伝わっていたが、この日はアトランタ連銀のボスティック総裁が「米当局が政策金利をこれ以上引き上げる必要はない」との見解をあらためて示した。
米金融当局の高官らが再び利上げ見送りに傾いたことで、足もとでの調整に対する自律反発狙いの買いが入った。イスラエルの核施設近くにロケット弾が着弾するなど中東情勢の悪化は市場心理の重荷となったが、長期金利の低下を手掛かりとした買いが優勢だった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、公益事業が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、保険、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比90円高の3万1820円だった。日経225先物(12月限)は日中比50円高の3万1780円で始まり、3万1760円~3万1880円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の強いリバウンドの流れを受けて、中盤には一時3万1970円と節目の3万2000円に迫る場面も見られた。終盤には利益確定とみられる動きとなり、3万1780円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、米長期金利の低下を受けた米国市場の上昇が好感されるものの、前日に700円を超える大幅な上昇を見せたこともあり、戻り待ちの売りも入りやすいだろう。ナイトセッションで節目の3万2000円に迫っているほか、心理的な抵抗線となる25日、75日移動平均線は3万2200円前後で推移していることから、目先的な達成感も意識されてくることになりそうだ。
また、NYダウは3営業日続伸で200日線水準を回復してきた。同線に跳ね返される可能性もあり、明確に上放れてくるかを見極めたい。11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されている。足もとでは追加の利上げ観測は後退しているが、議事要旨の内容次第では利上げ観測が再燃する可能性も考えられるため、やや投資家心理を神経質にさせそうである。
そのため、オプション権利行使価格の3万1750円を中心とした上下の権利行使価格である3万1500円から3万2000円のレンジを想定。3万1750円辺りで底堅さがみられるようだと、3万1750円から3万2250円辺りのレンジに切り上がる可能性がありそうだ。今後発表される米経済指標や中東情勢を見極めつつも、週末には10月の特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、ヘッジ対応の流れから水準を切り上げてくる展開も想定しておきたい。
VIX指数は17.03(前日は17.70)に低下し、支持線として意識されていた200日線を下回ってきた。上昇を狙っていたポジションに対するリバランスが入りやすくなると考えられ、ややリスク選好が強まろう。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.75倍に上昇した。このところは下向きで推移する25日線水準での攻防を継続しており、同線を明確に上放れてくると、NTショートを巻き戻す動きが強まりやすく、NTロングでのスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。
【日経225先物08:45~15:15取引中】
【日本株09:00~15:00取引中】
【日本市場】
◆日経225先物日中取引クロージング:11日清算値=170円高、3万1900円
2023/10/11(水)15:17
本文ここから
11日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日清算値比170円高の3万1900円で取引を終えた。出来高は5万6213枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万1936.51円に対しては36.51円安。
◆東京株式市場クローズ(11日)
◆日本株市況クロージング=米金利低下を背景にした値がさハイテク株をけん引役に一時32000円台回復(11日フィスコ)
2023/10/11(水)15:54
要約(ChatGPT併用)
11日の日経平均は189.98円高の31936.51円で続伸、取引時間中には6営業日ぶりの32000円台を回復
米国市場の長期金利低下とボスティック総裁の発言が背景となり、日経平均は上昇を継続
東証プライムの騰落銘柄では、値下がりが1400を超え、全体の8割近く
ゴム製品、精密機器、輸送用機器など7業種が上昇、一方、26業種が下落
インパクトの大きい銘柄として、ファーストリテ、東エレク、ソフトバンクGなどが堅調、NTTデータGや伊藤忠が軟化
アトランタ連銀のボスティック総裁によるFRBの利上げ不要論や他のハト派的発言が、米国市場での買い戻しを後押し
日経平均の上げ幅は一時300円に迫る場面があったものの、東証プライム市場では値下がり銘柄数が多数
投資家の関心は今夜の米PPIやFOMC議事要旨、そして翌日の米CPI発表に集中、これらの結果により市場の動きが左右される見込み
本文ここから
11日の日経平均は続伸。189.98円高の31936.51円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で長期金利の低下を受けて買われた流れを引き継ぐ格好から、半導体関連などグロース株中心に買いが先行して始まった。日経平均は後場中盤にかけて上げ幅を広げ、32037.07円まで上伸し、取引時間中としては、6営業日ぶりに心理的な節目の32000円台を回復した。ただ、連日の上昇による反動や米国では9月の米卸売物価指数(PPI)や9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えていることもあり、その後は32000円を挟んだこう着が続いた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、ゴム製品、精密機器、輸送用機器など7業種が上昇。一方、海運、鉄鋼、倉庫運輸、水産農林、卸売など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、NTTデータG<9613>、伊藤忠<8001>、川崎船<9107>、アステラス薬<4503>が軟化した。
前日の米国市場は、アトランタ連銀のボスティック総裁が「米連邦準備制度理事会(FRB)はこれ以上利上げする必要はない」との見解を示すなど、このところFRB高官らのハト派的な発言が相次いでいることから米長期金利は低下、これを手掛かりに米国市場では買い戻しの動きが強まった。東京市場もこの流れを映して指数寄与度の大きい値がさ株に値を上げる銘柄が増え、日経平均の上げ幅は一時300円に迫る場面があった。
日経平均は続伸し、一時32000円台を回復したものの、東証プライム市場の騰落数は値下がり銘柄数の方が多く、一部の半導体関連株の上昇が相場を支えた形だ。米長期金利の上昇は一服しているものの、経済指標次第では再び上昇するのではないかとの不安感も残っている。このため、投資家の関心は、今夜に予定される。米PPIやFOMC議事要旨の中身であり、追加的な利上げが本当に不要なのかどうか確認したいところだろう。また、翌日には9月の米消費者物価指数(CPI)の発表も控えているだけに、結果を受けた米国市場の動きに左右される展開が続きそうだ。
◆日経平均大引け【↑】=続伸、欧米株高を受け半導体株中心に買い優勢 (10月11日)
2023/10/11(水)18:15
要約(ChatGPT併用)
NYダウは前日比134ドル高で3日続伸、追加利上げ観測後退による長期金利低下が好感された
東京市場では前日の欧米株高を背景に日経平均株価が続伸、一時3万2000円台を回復
米国のFRB高官たちのハト派的発言や米長期金利の低下傾向が、東京市場のセンチメントを改善
アジア株市場が堅調だったことが東京市場のプラス要因、しかし大引けでは値下がり銘柄が値上がり数を上回った
個別銘柄ではレーザーテックや東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、ファーストリテイリングなどが上昇
一方、川崎汽船や三井住友フィナンシャルグループ、日本製鉄、キーエンス、伊藤忠商事などが下落
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は、ファストリ、東エレク、SBG、アドテスト、レーザーテクで合計約194円
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は、NTTデータ、伊藤忠、川崎汽、アステラス、三菱商で合計約24円
東証33業種中、上昇は7業種。上昇率上位はゴム製品や精密機器、下落率上位は海運業や鉄鋼
本文ここから
日経平均株価
始値 31847.10
高値 32037.07(13:25)
安値 31804.09(09:11)
大引け 31936.51(前日比 +189.98 、 +0.60% )
売買高 13億2060万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3821億円 (東証プライム概算)■本日のポイント
1.日経平均は続伸、一時3万2000円台を回復
2.前日の欧米株高好感、米金利低下が追い風
3.FRB高官のハト派発言が相次ぎ心理改善
4.半導体が牽引役も、戻り売り圧力も顕在化
5.値下がり銘柄1400超、TOPIXは安く引ける■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比134ドル高と3日続伸した。追加利上げ観測後退による長期金利低下を好感し買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受け日経平均株価が続伸、一時3万2000円台を回復する場面があったが、取引終盤は伸び悩んだ。
11日の東京市場は、前日の欧米株高を受けリスク選好ムードのなか日経平均は上値指向を継続した。米国株市場では米長期金利が低下傾向にあることが好感されている。FRB高官の相次ぐハト派的な発言で米金融引き締め長期化に対する懸念が和らいでおり、東京市場でもマーケットのセンチメントが改善した。取引時間中にアジア株市場が堅調な値動きを示したこともプラスに働いたもようだ。ただ、戻り売り圧力も強かった。日経平均は一時300円近い上昇を示し3万2000円台に乗せたが、これは半導体関連の値がさ株などの上昇に押し上げられた感もあり、大引け時点で値下がり銘柄数が値上がり数を1000以上も上回った。なお、TOPIXはマイナス圏で引けている。
個別では、4000億円近い群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体主力株が高い。ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、トヨタ自動車<7203>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。リズム<7769>が値上がり率断トツに買われ、スクロール<8005>、マルマエ<6264>も大幅高。
半面、川崎汽船<9107>が大きく利食われたほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが安く、日本製鉄<5401>も下落した。キーエンス<6861>が軟調、伊藤忠商事<8001>も売られた。日本ケミコン<6997>が値下がり率トップに売り込まれ、MonotaRO<3064>も急落、タマホーム<1419>、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約194円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613>、伊藤忠 <8001>、川崎汽 <9107>、アステラス <4503>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)輸送用機器、(4)電気機器、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)倉庫運輸関連、(4)水産・農林業、(5)卸売業。■個別材料株
△ASJ <2351> [東証G]
米子会社が通信技術「HNC」に関する論文をIEEEで発表。
△KG情報 <2408> [東証S]
配当予想の増額修正を好感。
△インフォMT <2492> [東証P]
「V-Manage」の利用企業数が100社を突破。
△プロパスト <3236> [東証S]
40万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△メドレックス <4586> [東証G]
「MRX-5LBT」再申請に向けた見通し発表。
△ミナトHD <6862> [東証S]
7年半ぶり800円台ライン突破でマドを開け急上昇。
△レーザーテク <6920> [東証P]
DRAM価格底入れで半導体製造装置関連に資金還流。
△スクロール <8005> [東証P]
物流関連会社へのM&Aで業容拡大期待で急動意。
△近鉄百 <8244> [東証S]
24年2月期業績予想を上方修正。
△RJ <9522> [東証G]
「東急不動産との欧州再生エネ事業巡る」との報道。
▼タマホーム <1419> [東証P]
第1四半期大幅減益決算をネガティブ視。
▼モノタロウ <3064> [東証P]
9月売上高が1ケタ台の伸びに鈍化。東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リズム <7769>、(2)スクロール <8005>、(3)マルマエ <6264>、(4)レーザーテク <6920>、(5)HEROZ <4382>、(6)リソー教育 <4714>、(7)TOWA <6315>、(8)宮越HD <6620>、(9)リケンNPR <6209>、(10)グッドコムA <3475>。
値下がり率上位10傑は(1)日ケミコン <6997>、(2)モノタロウ <3064>、(3)タマホーム <1419>、(4)IRジャパン <6035>、(5)ケンコーマヨ <2915>、(6)クリエイトS <3148>、(7)河西工 <7256>、(8)藤コンポ <5121>、(9)川崎汽 <9107>、(10)マネックスG <8698>。【大引け】
日経平均は前日比189.98円(0.60%)高の3万1936.51円。TOPIXは前日比4.35(0.19%)安の2307.84。出来高は概算で13億2060万株。東証プライムの値上がり銘柄数は380、値下がり銘柄数は1408となった。東証マザーズ指数は699.48ポイント(8.61ポイント安)。[2023年10月11日]
◆日経225先物テクニカルポイント(11日日中取引終了時点)
2023/10/11(水)16:10
本文ここから
11日の日経225先物は前日清算値比170円高の3万1900円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。
34412.56円 ボリンジャーバンド3σ
33679.84円 ボリンジャーバンド2σ
32947.12円 ボリンジャーバンド1σ
32520.00円 一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32391.60円 75日移動平均
32305.00円 一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32214.40円 25日移動平均
31936.51円 11日日経平均株価現物終値
31900.00円 11日先物清算値
31875.00円 一目均衡表・基準線
31481.68円 ボリンジャーバンド-1σ
31355.00円 一目均衡表・転換線
31214.00円 5日移動平均
30748.96円 ボリンジャーバンド2σ
30016.24円 ボリンジャーバンド3σ
29950.55円 200日移動平均
◆日経225先物(引け後コメント)=日経平均型に資金集中し、NT倍率は抵抗線を突破
2023/10/11(水)18:32
要約(ChatGPT併用)
日経225先物(12月限)は前日比170円高の3万1900円で終了、シカゴ日経平均先物清算値を上回る買い先行で始まった
前日の大幅上昇後の利益確定で上げ幅を縮めたが、米長期金利低下や値がさハイテク株の影響で日経平均型が牽引
韓国のサムスン電子の業績が底打ちしたとの見方で半導体株が強化
日経225先物は一時3万2040円まで上昇、大引け間際に上げ幅縮小
東証プライムの騰落銘柄は値下がりが7割超、日経平均株価の上昇は5銘柄によるもの
TOPIXは4営業日ぶりの反落、米金融当局の利上げ見送りの見方や米長期金利の動きに注目
11日の米連邦公開市場委員会議事要旨や米9月卸売物価指数、12日の米消費者物価指数発表を控え警戒感継続
日経平均への動きがヘッジ対応の方向へ向かいそう
NT倍率は13.84倍に上昇、25日線を上回りNTショートの巻き戻し見込み
日経225先物の主な手口では、バークレイズ証券やJPモルガン証券が買い越し、シティグループ証券や野村証券が売り越し
TOPIX先物の主な手口では、JPモルガン証券やソシエテジェネラル証券が買い越し、バークレイズ証券やモルガンMUFG証券が売り越し
本文ここから
日経225先物 31900 +170 (+0.53%)
TOPIX先物 2304.5 -1.5 (-0.06%)日経225先物(12月限)は前日比170円高の3万1900円で取引を終了。寄り付きは3万1900円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1820円)を上回り、買い先行で始まった。前日の700円を超える大幅な上昇に対する利益確定により、現物の寄り付き直後には3万1800円まで上げ幅を縮めた。ただし、米長期金利の低下を受けた米株高の流れを引き継ぎ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株など日経平均型が相場を牽引する格好となった。韓国市場ではサムスン電子が発表した2023年7-9月期決算速報値で、営業利益は前年同期比78%減となったものの前四半期比では回復し、業績が底打ちしたとの見方から急伸したことも、半導体株への物色を強める一因となったようだ。
日経225先物は前場中盤に付けた3万1950円をピークに同水準に上値を抑えられる格好だったが、利食いをこなしつつ、下値を切り上げるトレンドを形成した。後場に入ると3万1950円水準を上放れ、一時は3万2040円と節目の3万2000円を回復。その後も3万1950円~3万2000円処で高値保ち合いを続けたが、大引け間際に持ち高調整とみられる動きが入り上げ幅を縮めた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり数が1400を超え、全体の7割超を占めた。日経平均株価はファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]の5銘柄が約194円ほど押し上げており、日経平均型に資金が集中する格好だった。
一方でTOPIXは4営業日ぶりの反落だった。米金融当局の高官らが再び利上げ見送りに傾いたことで、米追加利上げ観測への警戒が和らいでいる。米長期金利はピークとの見方が高まるなか、バリュー株に傾いていたポジションのリバランスの動きが強まっているようだ。
ただし、11日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されている。足もとでは追加利上げ観測は後退しているものの、議事要旨の内容次第では利上げ観測が再燃する可能性も考えられる。また、米国9月卸売物価指数(PPI)が発表されるほか、12日には米国9月消費者物価指数(CPI)も控えているため、再び利上げ観測が警戒される局面には注意しておきたい。
これらを無難に通過してくるようだと、日経平均型のリバランスの動きが一段と強まる展開が意識されやすい。週末に10月の特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、節目の3万2000円での底固めから、25日、75日移動平均線が位置する3万2200円前後を捉えてくるようだと、一段とヘッジ対応の動きに向かわせそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で13.84倍に上昇した。上値抵抗線として機能していた25日線を明確に上放れてきており、NTショートの巻き戻しが強まりやすく、NTロングによるスプレッド狙いに向かわせよう。目先的には200日線が位置する14.04倍辺りがターゲットになる。
手口面では、日経225先物はバークレイズ証券が3084枚、JPモルガン証券が633枚、BNPパリバ証券が610枚、ソシエテジェネラル証券が574枚、ドイツ証券が544枚の買い越しに対して、シティグループ証券が2236枚、野村証券が1775枚、ABNクリアリン証券が1022枚、SBI証券が438枚、大和証券が398枚の売り越しだった。
TOPIX先物は、JPモルガン証券が5476枚、ソシエテジェネラル証券が1966枚、ドイツ証券が568枚、SMBC日興証券が390枚、SBI証券が336枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が2978枚、モルガンMUFG証券が1937枚、UBS証券が1504枚、ゴールドマン証券が1476枚、ビーオブエー証券が705枚の売り越しだった。
【NEWS】
◆海外ヘッドライン一覧(11日ロイター)
2023/10/11(水)20:28
本文ここから
- ECBの政策は良い状態、前途は長く厳しい=オランダ中銀総裁
- ユーロ圏、3年先の消費者インフレ予想2.5%=ECB
- 米財務長官、中国人民銀行総裁と今週会談へ 債務問題など協議
- 韓国起亜、時限スト見送り 経営側との協議継続へ
- 米財務長官、中国人民銀行総裁と今週会談へ 債務問題など協議
- イエレン財務長官、米経済のソフトランディング予想を維持
- 台湾輸出、9月は前年比+3.4% 13カ月ぶりプラス
- LVMH株急落、売り上げ鈍化嫌気 高級ブランド軒並み安
- ロシア副首相、中東情勢踏まえサウジと石油市場について協議
イスラエル軍、レバノン南部を砲撃 ヒズボラの攻撃に報復
〔中国指標予測〕9月貿易統計、輸出の減少幅さらに縮小へ 安定化の兆候
- 〔ロイター調査〕第3四半期シンガポールGDP、外需低迷で成長停滞継続
- 〔アングル〕「楽園が地獄に」、ハマスの襲撃受けた集落の惨状
- 〔アングル〕 香港、国際的イメージの回復に注力 中国経済低迷でも
- 〔アングル〕ハマス急襲後に偽情報が急拡散、「X」に厳しい目
- 〔BREAKINGVIEWS〕ITサービス企業、生成AI追い風に株価上昇か
- 〔情報BOX〕国家樹立や入植活動、イスラエル・パレスチナ間の消えぬ火種
- 〔焦点〕中国、中東緊迫でも動けず 野心の限界露呈か
- 〔焦点〕中国の次世代原潜、静粛性大きく向上 海中の軍拡競争激化
〔海外決算予想〕米銀大手の第3四半期、消費者向け融資と投資銀で明暗か
ロシアの収入急減、原油の上限価格設定で=米財務長官
- 米FRB、さらなる利上げが必要な可能性=ボウマン理事
- ロンドン近郊のルートン空港で火災、全便運航停止
- アフガン西部で再び強い地震、住宅倒壊
プーチン大統領、逮捕状後初の外遊へ 12日にキルギス訪問
BUZZ-南アランド下落、前日は急伸
- ロシア副首相、中東情勢の石油市場への影響でサウジと11日協議
- イスラエル、ガザ地上攻撃準備 バイデン氏は支援強調
- 独CPI9月改定値、前年比+4.3%に鈍化
- 中国で3年拘束のオーストラリア人記者、解放され帰国
パレスチナ武装勢力、少なくとも1000人死亡=イスラエル軍幹部
韓国の起亜が部分ストへ、賃上げと定年引き上げ求め
- NZ選挙、与党の支持上昇 ポピュリスト政党がキングメーカー=調査
- タイ中銀、金融政策で経済見通し重視 持続可能な回復確保へ
- ハリケーン「リディア」、メキシコの太平洋沿岸に上陸 1人死亡
- 中国乗用車販売、9月は前年比+4.7% 輸出50%増
- IMF、サウジの23年成長率予想を0.8%に引き下げ 7月に続き
- 中国、一帯一路フォーラム17─18日開催 プーチン氏ら出席へ
- EXCLUSIVE-ASEAN、AI規制の指針策定で企業寄りの姿勢
- ブラックストーン、ディズニーのインド事業取得で協議=関係筋
- 親ハマスのハッカー集団、イスラエルの標的にサイバー攻撃
- フィリピン中銀、11月の0.25%利上げ排除せず=総裁
- エクソン、シェール大手パイオニア買収へ 600億ドル=関係筋
- 豪金利、需要抑制とインフレ鈍化につながっている=中銀総裁補
- 米下院共和党、議長選出へ2氏の意見聴取 11日に候補指名投票
タイ経済は引き続き回復、金融状況はタイト=中銀
サムスン第3四半期、78%営業減益へ 半導体回復期待で株価上昇
- 世銀には「文化の変革」必要、民間資本動員で=米財務長官
- 中国とサウジが2回目の海軍合同演習=環球時報
- アラメダ元CEO、FTX創業者が顧客資金流用を指示と証言
- 中国新興EVの威馬汽車が破産申請
- ガザ市民の安全確保、イスラエルやエジプトと協議=米大統領補佐官
- 米アドビ、AI画像生成で新機能 他の画像を援用可能に
- OPEC事務局長がCOP28出席、産油国やエネ業界幹部らも
- 米AMD、AIソフト新興企業を買収へ エヌビディアに対抗
- ドイツ銀行、来年にかけて株式オーバーウエートを推奨
- 独メルセデスとBMW、第3四半期の中国販売台数が前年比減
- 米紙ワシントン・ポスト、早期退職者募集 240人削減へ
- 米ボーイング、9月の737MAX納入が2年ぶり低水準
- 南ア人口、22年時点で6200万人に増加=国勢調査
- ゼレンスキー氏がルーマニア訪問、穀物輸出で近く「回廊」確立へ
- IMF、インドの23/24年度成長予想を6.3%に上方修正
- テスラ、独ギガ工場での労災巡る労組の主張を否定
原油先物ほぼ横ばい、中東情勢巡る供給懸念が緩和
米ユタ州、TikTokを提訴 子どもに有害な影響
- アマゾンやウォルマートが期間限定セール、年末消費の取り込み狙う
- EXCLUSIVE-IMF専務理事、出資構造の「必要な再編」を要望
- WRAPUP 1-イスラエルが地上攻撃準備、国防相「攻勢強化」 戦火拡大懸念も
- パレスチナ国連大使、イスラエルのガザ封鎖を非難 「非人道的行為」
- FRB、金融引き締め巡るリスクは総じて均衡=SF連銀総裁
米ペプシコ、通年利益見通し3度目の上方修正 来年も値上げ継続
アイルランド、政府系ファンド設立へ 1000億ユーロ規模
- アップル、iPhone12のソフト更新 仏の電磁波検査に対応
- 米小売業者、今年の年末商戦向け輸入は2019年に近いペース
- デンソーと三菱電機、米コヒレントのSiC事業に出資 計10億ドル
- HP、年間配当を増額 24年度利益はほぼ予想通りに
仏LVMH、第3四半期増収率は9% 物価上昇などが重し
バルト海のガスパイプライン、「外部活動」で破損=フィンランド
- 大統領選迫るアルゼンチン、ペソ非公式レートが1ドル=1000ペソ超へ下落
- イスラエル政権、緊急の挙国一致政府樹立で野党トップと合意
- エルドアン氏、プーチン氏と中東情勢協議 停戦など焦点
- ガザ戦闘勃発後にXで偽情報拡散、欧州委員がマスク氏に対応要請
- GMとカナダ労組が新協約巡り暫定合意、工場ストは早期終結
- 米国務長官、12日にイスラエル訪問
◆[NEWS]イスラエル・ハマス衝突、マスク氏のXは危うさ露呈-専門家が指摘(10日ブルームバーグ)
2023/10/10(火)23:46
要約(ChatGPT併用)
ソーシャルメディアのX上でイスラム組織ハマスのイスラエル攻撃に関する誤報が拡散
イーロン・マスク氏の買収後のXの変更により、情報の信頼性が低下
マスク氏は虚偽情報を流すアカウントのフォローを勧め、後に投稿を削除
Xの担当者はコメントせず、Xの会社アカウントは危機対応を強調
CCDHのCEO、ネットの偽情報は現実の暴力を招くリスクがあると指摘
本文ここから
イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃を巡り、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)上には、混乱や対立を引き起こすような投稿や誤報があふれた。イーロン・マスク氏による買収と数々の仕様変更により、危機発生時にXがいかに信頼できない情報源に変貌したかが浮き彫りになったと、研究者らは指摘している。
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を開始して数時間後、Xでは空爆の様子や破壊された建物とされる画像や動画、イスラエルおよびガザでの軍事的暴力とされる描写が大量に投稿された。未検証の情報も含まれ、その多くは武力紛争に関する古い画像を最新の画像であるかのように見せかけるもので、青い認証マークが付いた匿名のアカウントから投稿されていた。以前は「ツイッター・ブルー」として知られていた有料のサブスクリプションサービス「Xプレミアム」アカウントからの投稿だ。他のアカウント上には、実際にはビデオゲームで使われた軍事映像の投稿もあった。極右の評論家によるデマも流布した。
ソーシャルメディア上で広がる偽情報について研究するマイク・ロスチャイルド氏は、イスラエル攻撃を巡るニュースは「イーロン・マスク版ツイッターの最初の実戦テストであり、それに見事に失敗した」と述べた。
マスク氏の下、Xはコンテンツの安全性に関する複数のポリシーを変更したが、その影響は今回の地政学的危機で露呈したと研究者らは指摘。イスラエルとパレスチナの軍事衝突に関する偽情報は他のソーシャルメディアでも広がっているが、虚偽投稿が回避できなくなったXへの影響が顕著だという。
「何が事実で、何がうわさや陰謀論で、何が荒らし行為なのか、見分けるのは今やほとんど不可能だ」とロスチャイルド氏は説明。「マスク氏による変更は、Xを危機時に役に立たない存在にしただけではない。むしろ積極的に悪化させたのだ」と語った。
マスク氏自身が8日、虚偽の情報や誤解を招くような情報を流していることで知られるアカウントをフォローするようユーザーに勧めていた。同投稿はその後、削除されている。
Xの担当者からのコメントは現時点で得られていない。Xの会社アカウントは9日、イスラエル攻撃に関する投稿は5000万件を超えており、「全社横断的なリーダーグループは今回の状況を最高レベルの対応が必要な危機だと評価している」と説明。同時に「Xとしては、困難ではあるものの、何が起きているかをリアルタイムで理解することは公共の利益にかなうと考えている」とした。同社はユーザーに対し、閲覧するメディアを管理する設定の変更を提案し、センシティブな内容を含む投稿の表示をオフにするオプションにも言及した。
非営利団体のデジタルヘイト対策センター(CCDH)のイムラン・アーメド最高経営責任者(CEO)は、ネット上に残る偽情報がもたらすリスクは、単に紛争に関する不正確なイメージを人々に与えるだけでなく、その結果としてさらなる暴力が発生することだと指摘。「嘘が憎しみを助長する」とし、「こうした嘘が現実社会にもたらす結末は路上での暴力であり、罪のない人々が傷つけられ、命を奪われる恐れもある。なぜなら、これらの画像や映像の一部は、最大限に極端な反応を呼び起こすよう意図されているからだ」と語った。関連記事
分断のイスラエル、ハマスの奇襲で団結の機運高まる-挙国一致内閣もサマーズ氏、イスラエルへの攻撃巡るハーバード大の沈黙に不快感
イスラエル標的のハッキング増加、ハマス攻撃後-露と関係の集団も
イラン、ハマスの攻撃を事前に知っていた可能性ある-イスラエル閣僚
原題:
Israel-Hamas Conflict Was a Test for Musk's X, and It Failed(抜粋)
◆[NEWS]ウォラーFRB理事、当局はインフレ率を目標の2%に戻すことを決意(11日ブルームバーグ)
2023/10/11(水)03:41
要約(ChatGPT併用)
FRBのウォラー理事はインフレ率を2%に戻す決意を述べる
金融市場や金融政策への具体的言及はなし
2012年以降、インフレ目標の再確認を繰り返し、昨年からインフレ率2%を目指す決意を明示
金利の短期的な見通しに関してはコメントなし
本文ここから
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、米金融当局はインフレ率を目標の2%に戻すことを決意していると講演で述べた。金融市場の現在の状況や金融政策についてはほとんど言及しなかった。
同理事はジョージ・メイソン大学メルカタス・センター主催のイベントで「われわれは2012年以来、この数値目標を何度も再確認し、昨年初めからの金融引き締めでインフレ率を2%まで低下させる決意を明確にしてきた」と発言。「これがインフレ率を下げるために強力な手段を講じてきた理由であり、その目的を達成するために仕事を続ける理由である」と語った。
金利の短期的見通しについては触れなかった。関連記事
FRB高官、再び利上げ見送りに傾く-利回り急伸で金融環境タイト化アトランタ連銀総裁、これ以上の米利上げ不要-十分に景気抑制的
ダラス連銀総裁、米長期債利回り上昇で利上げの必要性は低下も
原題:
Waller Says Fed Will ‘Stay on the Job' to Contain Inflation(抜粋)
◆[NEWS]【イスラエル】米大統領、イスラエルに全面的支援へ-国務長官派遣(11日ブルームバーグ)
2023/10/11(水)07:04
要約(ChatGPT併用)
イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が10日続く
バイデン米大統領、イスラエルへの全面的支援を表明
米国務省、ブリンケン国務長官のイスラエル訪問を予定
ハマスとイスラエルの戦闘で死者数は約2000人に
イスラエル軍、ガザ近くに新基地を計画
ハマス、イスラエルの攻撃での人質殺害を警告
サリバン米大統領補佐官、週末の攻撃後に米国市民20人が行方不明
イランがハマスの攻撃を指示した証拠は米国になし
トルコのエルドアン大統領、米国のイスラエル支援を批判
本文ここから
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘は10日も続いた。バイデン米大統領は全面的な支援をイスラエルに提供すると表明。ハマスによるイスラエル攻撃を「まさに悪の所業」と非難した。
バイデン大統領は10日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談後、同国への軍需物資供与と情報面の援助に加え、追加支援措置の用意があると話した。バイデン氏は、戦闘で約14人の米国人が死亡したほか、複数の米国人がハマスに人質として拘束されていると述べた。
米国務省はブリンケン国務長官が今週、さらなる支持の表明としてイスラエルを訪問すると明らかにした。
ハマスとイスラエルの戦闘による死者数は計2000人に近づいた。イスラエル軍は報復の次段階に備えて数千人の兵士を配備する基地をガザ地区近くに構築するとしている。一方、ハマスは9日遅く、イスラエルが攻撃すれば人質を殺害する用意があると警告した。
米国務長官が今週イスラエルを訪問
米国務省のミラー報道官はブリンケン国務長官がイスラエルへの「連帯と支持」を示すため今週イスラエルを訪問すると明らかにした。少なくとも米国市民20人が行方不明-米大統領補佐官
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はハマスによる週末のイスラエル攻撃の後、少なくとも20人の米国市民が行方不明になっており、ハマスに拘束されている人数はなお不明だと述べた。イランがハマスの攻撃計画に関与との確証ない-サリバン氏
サリバン大統領補佐官はイランがハマスによる7日のイスラエル攻撃を計画ないし指示したことを裏付ける証拠を米国は持っていないと語った。トルコ大統領、イスラエル近海への米空母派遣を批判
トルコのエルドアン大統領は、イスラエルとの連帯を示すために東地中海に空母打撃群を派遣する米国を批判した。
アンカラでオーストリアのネハンマー首相と共同記者会見を行ったエルドアン氏は「米空母がイスラエルで何をするというのか」と発言。米空母はパレスチナ地域に死と破壊をもたらすことになると話した。関連記事:
ブリンケン米国務長官、イスラエルを今週訪問へ-連帯と支持表明イスラエル監視網、ハマスは極めて古い方法で回避-情報専門家の見解
分断のイスラエル、ハマスの奇襲で団結の機運高まる-挙国一致内閣も
原題:
Israel Latest: Artillery, Mortars Respond to Launches From Syria(抜粋)
◆[NEWS]【市場反応】米9月PPI、予想上回りドル買い(11日フィスコ)
2023/10/11(水)22:25
要約(ChatGPT併用)
米9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)、伸びは8月+0.7%から鈍化も予想を上回った
米9月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)、伸びが8月+2.0%から縮小予想に反して拡大し4月来で最大
米9月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)、8月+0.2%から予想外に伸びが拡大
米9月生産者物価コア指数:前年比+2.7%(予想:+2.3%、8月:+2.5%←+2.2%)
本文ここから
米労働省が発表した9月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.5%となった。伸びは8月+0.7%から鈍化も予想を上回った。前年比では+2.2%と、伸びが8月+2.0%から縮小予想に反して拡大し4月来で最大。燃料と食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、8月+0.2%から予想外に伸びが拡大。前年比では+2.7%。伸びは予想外に8月+2.5%から拡大し、5月来で最大となった。
予想を上回った結果を受けて米国債相場は伸び悩み。10年債利回りは4.56%から4.6%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は148円80銭から149円05銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0605ドルから1.0583ドルまで下落した。【経済指標】
・米・9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)
・米・9月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)
・米・9月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)
・米・9月生産者物価コア指数:前年比+2.7%(予想:+2.3%、8月:+2.5%←+2.2%)