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【マーケット記録】2023/10/20(金) 最終版

【総まとめ】

  • 米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-9.0(予想:-7.0、9月:-13.5)、9月-13.5から改善するも予想を下回った

  • 米先週分新規失業保険申請件数:19.8万件(予想:21.0万件、前回:21.1万件←20.9万件)、今年1月以来9カ月ぶりの低水準、労働市場の逼迫続く

  • 米失業保険継続受給者数:173.4万人(予想:170.6万人、前回:170.5万人←170.2万人)、前回から予想以上に増加。7月初旬来で最高

  • 米9月景気先行指数:前月比-0.7%(予想:-0.4%、8月:-0.5%←-0.4%)、8月実績-0.5%から予想(-0.4%)外に悪化し5月来で最低

  • 米9月中古住宅販売件数:396万戸(予想:389戸、8月:404万戸)、4カ月連続の減少で2010年以来の400万件割れ

  • ロンドン株は続落。FTSE250種指数は1.09%の下落。中東紛争や長期金利の上昇が背景

  • 欧州株も3日連続の下落。多くの企業決算が市場予想を下回る、特にネスレやルノー。ノキアは売上の減少とともに人員削減を発表

  • 債券市場ではイタリア10年債利回りが11年ぶりの高水準を一時記録

  • S&Pとムーディーズがイタリア、ギリシャ、フランスの格付けを見直し予定

  • ギリシャ10年債利回り上昇、22年10月には5.124%と高水準を記録

  • パウエルFRB議長は高インフレが持続的なリスクであること、経済の好調が続けば追加の利上げが正当化されるとの見解を表明

  • NY為替市場でドルが下落、パウエルFRB議長が米経済の力強さを踏まえ利上げが正当化される可能性を指摘

  • ドル/円が149円96銭への上昇を見せた後、149円82銭で取引終了、「介入ライン」とされる1ドル=150円に接近

  • パウエル議長、市場主導の国債利回り上昇が金融状況を「大幅に」引き締めると認識

  • NY債券市場の10年米国債利回りが一時5%到達、2007年7月以来、2年債利回りは4bp低下の5.178%

  • 米国株式市場は続落となり、ダウ平均が250.91ドル安の33,414.17ドルで、ナスダックが128.13ポイント安の13,186.18で取引を終了

  • 四半期決算が市場予想下回り、テスラ急落。金利動向に敏感な不動産セクターは2.4%下落、VIX指数は3月以来の高水準

  • NY金先物相場が3営業日続伸、1オンス=1980.50ドルで約2カ月半ぶりの高水準

  • 米原油先物相場が続伸、WTI中心限月11月物は1バレル=89.37ドルで約3週間ぶりの高値

  • 日経225先物12月限は前日比150円安の3万1250円で夜間取引終了(20日06:00)。日経平均株価の現物終値3万1430.62円に対しては180.62円安

  • 日経平均は前日比171.26円安の3万1259.36円、TOPXは8.51安の2255.65、マザーズ指数は2.21ポイント安の657.30ポイント

  • 米長期金利上昇と中東情勢の緊迫で米株売り優勢

  • 東京市場の日経平均は続落、一時300円超下落、しかし下値では買いも入る

  • 日経225先物12月限は前日清算値比180円安の3万1220円で日中取引終了(20日15:15)。この日の日経平均株価の現物終値3万1259.36円に対しては39.36円安


【チャート】

◆1日の値動き=5分足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限5分足チャート2023/10/19(木)16:30~2023/10/20(金)15:15


◆過去2週間の値動き=1時間足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限1時間足チャート2023/10/06(金)16:30~2023/10/20(金)15:15


◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限日足チャート2023/04/20(木)16:30~2023/10/20(金)15:15


【経済イベント指標】

◆2023/10/19(木)の経済指標結果


◆2023/10/20(金)の経済イベント予定


【欧州市況】

◆欧州株式市場クローズ(19日)

2023/10/20(金)06:19

欧州株価指数2023/10/19(木)


◆欧州市場サマリー(19日ロイター)

2023/10/20(金)03:20

要約(ChatGPT併用)

  • ロンドン株は続落。FTSE250種指数は1.09%の下落。中東紛争や長期金利の上昇が背景

  • 欧州株も3日連続の下落。多くの企業決算が市場予想を下回る、特にネスレやルノー。ノキアは売上の減少とともに人員削減を発表

  • 債券市場ではイタリア10年債利回りが11年ぶりの高水準を一時記録

  • S&Pとムーディーズがイタリア、ギリシャ、フランスの格付けを見直し予定

  • ギリシャ10年債利回り上昇、22年10月には5.124%と高水準を記録

本文ここから

<ロンドン株式市場>
 続落して取引を終えた。長期金利の上昇や中東紛争を巡る不透明感から投資家のリスク回避姿勢が強まった。中型株で構成するFTSE250種指数は1.09%下落した。LSEG(ロンドン証券取引所グループ)は、一部銘柄の取引が停止された原因について調査中だと発表した。取引が可能なのはFTSE100種とFTSE250種の構成銘柄、およびインターナショナル・オーダー・ブック(IOB)の証券だけが取引可能だった。害虫駆除大手レントキルは18.6%と大幅下落。最大市場の北米での需要低迷を理由に通期決算の業績見通しを従来よりやや引き下げたことが嫌気された。前日発表された英消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回ったことや、原油先物が値上がりしたことを背景に英10年物国債の価格が約2カ月ぶりの安値水準まで下落したこともFTSE100種指数の重しとなった。英10年債利回りは一時4.726%まで上昇し、8月22日以来の高水準を付けた。金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは6.1%安。第1・四半期の新規顧客の伸びが鈍化したと明らかにしたことが売り材料となった。FTSE350種投資銀行・証券指数は1.51%下げた。23年第3・四半期の運用資産が減ったことを報告した資産運用大手シュローダーは2.6%下げた。

<欧州株式市場>
 3日続落して取引を終えた。企業のさえない決算発表が相次いだことが嫌気されたのに加え、中東での戦闘を巡る不安や政策金利の先行き不透明感も売り材料となった。STOXX欧州600種指数は一時、約2週ぶりの安値まで下げた。金利に敏感なSTOXX欧州600種不動産株指数は2.95%下げた。スイスの食品大手ネスレは3.4%下落。23年1─9月期の増収率が予想を下回ったことが嫌気された。仏自動車大手ルノー7.3%安。第3・四半期の売上高が市場予想を下回ったことが重しとなった。フランスのCAC40指数は0.64%安だった。第3・四半期決算が減収となり、人員削減計画を発表したフィンランドの通信機器大手ノキアは6.4%下落。同じく第3・四半期売上高が減ったスイスの製薬大手ロシュも4.4%下げた。

<ユーロ圏債券>
 イタリア10年債利回りが一時11年ぶりの高水準を付けた。世界的な債券売りの流れを受けた。その後、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控え利回りは低下に転じた。イタリア10年債利回りは一時、2012年11月以来の高水準となる5.035%まで上昇。終盤は1ベーシスポイント(bp)低下の4.982%となった。ドイツ10年債利回りは1bp上昇の2.935%。序盤には2.958%まで上昇する場面があった。ただ10月初めにつけた12年ぶりの高水準(3.024%)には達していない。底堅い米経済を背景とする米債利回りの上昇が世界的な借り入れコストの押し上げにつながっている。米労働省が19日発表した10月14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は19万8000件と今年1月以来9カ月ぶりの低水準となった。予想に反して減少し、労働市場が引き続き引き締まった状態にあることが示された。独伊10年債の利回り格差は204bp。ドイツ2年債利回りは1bp上昇の3.264%だった。市場ではS&Pが20日にイタリアとギリシャの、ムーディーズがフランスの格付けを見直すことに注目している。フランス10年債利回りは3.557%でほぼ横ばい。一方、ギリシャでは、最近の選挙後も現在の慎重な財政軌道が続く可能性が高いため、ギリシャの格付けが近いうちに投資適格レベルに1ノッチ格上げされると見込まれている。ギリシャ10年債利回りは5bp上昇の4.427%。22年10月には5.124%と17年12月以来の高水準を付けていた。


【要人発言】

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/10/20(金)05:10

本文ここから

19日13:57 神田財務官
「為替市場はこう着している」
「市場は方向感を失っている」
「世界経済は、中国減速・ウクライナ・中東情勢など下方リスクが大きい」
「過度な変動があったら適切に対応する」
「為替はファンダメンタルズに沿って安定推移がいい」

20日01:03 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「力強い経済の追加証拠があれば利上げに値する可能性」
「FOMCはリスクや累積利上げを踏まえて慎重に進めている」
「地政学的緊張は非常に高まっており、主なリスクに」
「利回りは金融環境を著しくタイトにした」
「金融環境の動向が持続的であれば、政策に影響する可能性も」
「金融状況はここ数カ月で著しく逼迫している」
「金融政策は制限的」
「低インフレへの持続的な回帰にはトレンドを下回る経済成長が必要」
「インフレは依然として高すぎる、さらなる進展が必要」
「賃金上昇率は2%のインフレと一致する水準まで徐々に低下を示している」
「持続的にトレンドを上回る成長を示すさらなる証拠は一段の引き締めを正当化する可能性」
「失業率上昇なしのインフレ率低下は大歓迎だが歴史的に異例」
「我々は非常に回復力のある経済を手にしている」
「経済は利上げの影響をいくらか受けにくいかもしれない」
「金利が長く十分に高くなかったのかもしれない」
「金利が経済に与える影響に根本的な変化は見られない」
「自然利子率は短期間で上昇した可能性がある」
「長期の潜在成長率は2%程度だと推測」
「現在の政策が引き締め過ぎでないことは明らか」
「現時点でのリスクは依然として高いインフレ」
「利回りの上昇は利上げの必要性低下を意味し得る」
「利回りの上昇について、FRBは見守るしかない」

20日02:55 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「リセッション(景気後退)を回避できると期待」
「米国の労働市場は緩和したが依然として堅調」

※時間は日本時間


【日経先物ナイトセッション】

◆日経225先物夜間取引クロージング:20日夜間取引終値=150円安、3万1250円

2023/10/20(金)06:03

本文ここから

 20日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日比150円安の3万1250円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1430.62円に対しては180.62円安。出来高は2万8489枚だった。
 TOPIX先物期近は2251ポイントと前日比11.5ポイント安、TOPIX現物終値比13.16ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        31250     -150    28489
日経225mini        31255     -145   559746
TOPIX先物         2251     -11.5    21938
JPX日経400先物      20265     -105    1988
マザーズ指数先物      650      -4    1479
東証REIT指数先物  売買不成立


【主要ニュース】

今朝の主要ニュース(20日ブルームバーグ)

2023/10/20(金)06:00

要約(ChatGPT併用)

  • パウエルFRB議長は、経済成長の兆候が増えれば追加利上げの可能性あり

  • 金融環境の引き締まりが金融政策の方針に影響するかもしれないと言及

  • イスラエルのガラント国防相は大規模な地上侵攻の意図を示唆

  • イスラエル軍がレバノンのミサイル発射源を砲撃

  • 中国の習近平国家主席はイスラエルとハマスの停戦を求める

  • エジプトとガザの国境は20日に開くと報じられる

  • エリオット・マネジメントのシンガー氏は、現世界情勢が危険と指摘

  • シンガー氏は、大規模投資家のプライベートクレジット進出に懸念を示す

  • ブラックストーンの第3四半期決算は12%の減益を記録

  • シティグループは反ユダヤ的コメントを投稿した従業員を解雇

  • イスラエル攻撃後、ユダヤ教徒やイスラム教徒への脅威が増加

本文ここから

選択肢残す
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策の道筋を検討する上で慎重に進んでいると指摘。その上で、強靱(きょうじん)な経済成長の兆候がさらに見られた場合には追加利上げに動く用意があると説明した。また長期債利回りの上昇がもたらしている金融環境の引き締まりにも言及。「金融環境の変化が根強く続けば、金融政策の道筋に影響を与え得る」と語った。講演でパウエル議長は、追加引き締めの可能性を排除しないよう慎重に言葉を選んだ。

近く内側から
イスラエルのガラント国防相は同国南部に集まった兵士らに対し、「ここからガザは遠くに見えているが、近く内側から見ることになる」と述べ、大規模な地上侵攻を行う意図をあらためて示した。イスラエル軍は領内に向けて20発のミサイルが発射されたとして、レバノン内の発射源を砲撃していると発表。レバノンから対戦車ミサイルも発射されたが、負傷者はいないという。中国の習近平国家主席はイスラエルとハマスの即時停戦を呼び掛けた。10月初旬の紛争勃発以来、同氏がこれについて公に発言するのは初めて。エジプトとガザの国境は20日に開くと、エジプトのアルカヘラ・ニュースがX(旧ツイッター)に投稿した。

投資家に警鐘
米ヘッジファンド運営会社エリオット・マネジメントの創業者ポール・シンガー氏は現在の世界情勢について、市場が織り込んでいるよりもはるかに危険であり、投資家はもっと心配すべきだと述べた。「世界は今、アルマゲドンの回避で指導者たちの良識に完全に依拠している」と同氏は発言。ロシアや中国、イランからどれほどの「良識」がもたらされるのかと疑問を呈した。また大規模投資家によるプライベートクレジット進出にも懸念を表明。「資金の一部は、実際には破たんしている問題企業に流動性を提供するために使われている」と語った。

利上げの影響
米投資会社ブラックストーンが発表した7-9月(第3四半期決算)は12%の減益となった。金利上昇やディールメーキング(企業間取引)の後退が響いた。分配可能利益は12億1000万ドル(約1800億円)と、2年ぶりの低水準だった前四半期からほぼ変わらなかった。1株当たりでは94セントと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の1.01ドルを下回った。1兆100億ドルを運用するブラックストーンは、オルタナティブ資産運用の米大手の先陣を切って第3四半期決算を発表。米利上げが及ぼした影響が明るみに出た。

広がる余波
シティグループは反ユダヤ的なコメントをソーシャルメディアに投稿した従業員を解雇した。問題の投稿がスクリーンショットされ、監視団体「ストップ・アンチセミティズム」によってX上に掲載されたのを受け、同行は調査を行っていた。シティは発表文で「当行は反ユダヤ主義やあらゆるヘイトスピーチを非難し、それを容認しない」とした。複数当局によると、ハマスによるイスラエル奇襲攻撃の余波を受け、ユダヤ教徒やイスラム教徒を標的とした脅しが増加している。

その他の注目ニュース:
利回り5%の米国債は買い、「絶好の水準」-モルガン・スタンレー

www.bloomberg.co.jp

楽天証の手数料ゼロ決断、IPO価格に影響も-短期業績の悪化不可避
欧州で動く自己資本規制見直し、銀行が顧客リスク評価にESG反映

www.bloomberg.co.jp


◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(20日ロイター)

2023/10/20(金)06:31

本文ここから

  • 米金融・債券市場=10年債利回り一時5%超え、FRB議長発言で
  • 中南米金融市場=通貨堅調、ブラジル株も高い 
  • バイデン氏、キャンベル氏を国務副長官に起用へ 政権のアジア担当=関係筋
  • ロシア、中国と中東・北アフリカ政策を調整=ロ外務省
  • ガザ病院爆発、死者は最大300人 「イスラエルに責任なし」=米機密文書
  • NY外為市場=ドル下落、FRB議長発言ハト派的と受け止め
  • 米共和ジョーダン氏、下院議長選3回目投票に臨む意向 一時辞退も
  • インフレ抑制は依然としてFRBの主要責務=アトランタ連銀総裁
  • 米国株式市場=続落、10年債利回り急伸 テスラが安い
  • 米経済の力強さ、一段の利上げ正当化の可能性=FRB議長
  • イスラエル国防相、部隊に「ガザを内側から見る日は近い」 侵攻示唆か
  • 英首相もイスラエル訪問、連帯示す 「パレスチナ人もハマスの犠牲者」
  • パウエルFRB議長講演:識者はこうみる 
  • ヒズボラがイスラエルにロケット弾、米などレバノンから出国勧告
  • パウエル講演こうみる:市場に落ち着きを与えること目的=LPL
  • ロンドン株式市場=続落、金利上昇を嫌気 
  • 欧州株式市場=続落、さえない決算発表相次ぐ 
  • ガザへの医療援助、トラック5台分の出発準備完了=WHO
  • 米フィラデルフィア連銀業況指数、10月はマイナス9.0に上昇
  • パウエル講演こうみる:ハト派だが不透明感は残る=ウェドブッシュ
  • パウエル講演こうみる:年内金利据え置きとの見方変わらず=インディペンデント・アドバイザー
  • 〔情報BOX〕パウエル米FRB議長のエコノミック・クラブでの講演要旨
  • FRBの年内利上げ予想が後退、パウエル議長発言受け
  • ユーロ圏金融・債券市場=伊債利回り一時11年ぶり高水準、世界的な債券売りで
  • ロシア、女性編集者を拘束 米ロ二重国籍 
  • 米中古住宅販売、9月は2.0%減 約13年ぶり低水準 
  • OPECプラスの政策、ベネズエラ制裁緩和でも変更なし=関係筋
  • EXCLUSIVE-日立の仏タレス鉄道信号事業買収、EUが条件付き承認へ=関係筋
  • 米ブラックストーン、第3四半期は12%減益 資産売却減少で
  • ウクライナ、米供与の長射程ミサイルを定期的に取得の予定=外相
  • パリ五輪組織委、仏当局が家宅捜索 不正疑惑で 
  • 米大統領、19日夜に国民向け演説 イスラエル支援に理解呼びかけ
  • 米中央軍司令官がエジプト訪問、ガザ支援巡りシシ大統領と会談
  • 米新規失業保険申請、19.8万件に予想外に減少 労働市場の逼迫続く
  • 中国と日本、公平かつ開かれた協力を模索すべき=王外相

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(20日ロイター)

2023/10/20(金)06:21

本文ここから

●米経済の力強さ、一段の利上げ正当化の可能性=FRB議長
19日ロイター--米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は19日、市場金利の上昇によりFRB自体の行動の必要性が低下する可能性があるものの、米経済の力強さと労働市場の引き締まりを踏まえると、FRBの一段の利上げが正当化される可能性があると述べた。

●英首相もイスラエル訪問、連帯示す 「パレスチナ人もハマスの犠牲者」
エルサレム/ガザ19日ロイター--スナク英首相は19日、バイデン米大統領に続いてイスラエルを訪問した。イスラム組織ハマスとの戦いでイスラエルへの支持を示す一方、パレスチナ自治区ガザの住民の窮状を和らげるよう求めた。

●イスラエル国防相、部隊に「ガザを内側から見る日は近い」 侵攻示唆か
エルサレム19日ロイター--イスラエルのガラント国防相は19日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザの境界沿いに集結した歩兵部隊に対し、ガザを「内側から」見る日は近いと語った。

●米大統領、19日夜に国民向け演説 イスラエル支援に理解呼びかけ
ワシントン19日ロイター--バイデン米大統領は、米東部時間19日午後8時(0000GMT、日本時間20日午前9時)に国民向けテレビ演説を行い、ウクライナとイスラエルへの連帯のメッセージを掲げる予定。この演説は、同大統領がイスラエルから帰国後24時間以内に行われる。

●米新規失業保険申請、19.8万件に予想外に減少 労働市場の逼迫続く
ワシントン19日ロイター--米労働省が19日発表した10月14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は19万8000件と、前週の21万1000件から1万3000件減少し、今年1月以来9カ月ぶりの低水準となった。

●ヒズボラがイスラエルにロケット弾、米などレバノンから出国勧告
エルサレム/ベイルート/ベルリン19日ロイター--イスラエルとレバノンの国境沿いで緊張が高まる中、19日はレバノンの親イラン武装組織ヒズボラがイスラエル軍の陣地に向けロケット弾を発射し、これに対しイスラエル軍が砲撃するなど交戦が続いた。

●日立の仏タレス鉄道信号事業買収、EUが条件付き承認へ=関係筋
ブリュッセル19日ロイター--日立製作所の仏電子機器大手タレスの鉄道信号事業買収について、欧州連合(EU)の競争監視当局はフランスとドイツの事業売却を条件に承認する見通し。3人の関係者が明らかにした。

●パリ五輪組織委、仏当局が家宅捜索 不正疑惑で
パリ19日ロイター--2024年パリ五輪・パラリンピック組織委員会は19日、フランス金融検察局(PNF)が18日に同委の本部事務所と関係会社を家宅捜索したと発表した。

●米中古住宅販売、9月は2.0%減 約13年ぶり低水準
ワシントン19日ロイター--全米リアルター協会(NAR)が19日に発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.0%減の396万戸と2010年10月以来、12年11カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

●米共和ジョーダン氏、下院議長選3回目投票に臨む意向 一時辞退も
ワシントン19日ロイター--米共和党の議長候補ジョーダン下院司法委員長は19日、共和党議員らとの数時間におよぶ非公開会合後、次期下院議長を選出する3回目の投票に臨むと表明した。下院議長不在の混迷打開に向けた次善策を共和党が拒否したことを受けた。


【米国市場】

◆NY株式市場クローズ(19日)

2023/10/20(金)06:15


◆NY市場サマリー(19日ロイター)=10年債利回り一時5%超え、ドル・株下落

2023/10/20(金)06:46

要約(ChatGPT併用)

  • NY為替市場でドルが下落、パウエルFRB議長が米経済の力強さを踏まえ利上げが正当化される可能性を指摘

  • ドル/円は149.85円で「介入ライン」とされる1ドル=150円に接近、ユーロは0.42%高の1.0581ドル

  • パウエル議長、市場主導の国債利回り上昇が金融状況を「大幅に」引き締めると認識

  • NY債券市場の10年国債利回りが一時5%到達、2007年7月以来、2年債利回りは4bp低下の5.178%

  • 米国株式市場は続落、四半期決算が市場予想下回り、テスラが急落

  • 金利動向に敏感な不動産セクターは2.4%下落、VIX指数は3月以来の高水準

  • 新規失業保険申請は19万8000件で、今年1月以来9カ月ぶりの低水準

  • ネットフリックスが16.1%上昇、全世界で約900万人の契約者数増加

  • アメリカン航空が四半期決算で0.8%上昇、取引所出来高は118億2000万株

  • NY金先物相場が3営業日続伸、1オンス=1980.50ドルで約2カ月半ぶりの高水準

  • 米原油先物相場が続伸、WTI中心限月11月物は1バレル=89.37ドルで約3週間ぶりの高値

本文ここから

<為替>
 ドルが下落した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米経済の力強さを踏まえると一段の利上げが正当化される可能性があると述べたものの、市場ではおおむねハト派的な発言と受け止められている。円はやや上向いたものの、終盤の取引で149.85円と、「介入ライン」として警戒される1ドル=150円に近い水準にとどまっている。主要6通貨に対するドル指数は0.27%安の106.24。ユーロは0.42%高の1.0581ドル。パウエルFRB議長はニューヨークのエコノミック・クラブで行った講演で、米経済の力強さと労働市場の引き締まりを踏まえると、FRBの一段の利上げが正当化される可能性があると指摘。同時に、このところの市場主導による国債利回りの上昇が全体的な金融状況を「大幅に」引き締めるのに役立っているとの認識も示した。

<債券>
 国債利回りが再び急上昇し、指標となる10年国債利回りが一時5%に達した。5%を超えるのは2007年7月20日以来。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がこの日の講演で、一段の利上げが正当化される可能性があると述べたことが背景。パウエル議長は、FRBは一段の利上げの必要性を巡る検証を「慎重に進めている」と表明。一方、「成長が持続的にトレンドを上回っていること、または労働市場の引き締まりがもはや緩和されていないことを示す新たな証拠が出てくれば、インフレを巡る進展がリスクにさらされ、金融政策の一段の引き締めが正当化される可能性がある」とも述べた。この発言を受けて、10年債利回りは一時16年ぶりの高水準となる5.001%まで上昇した。終盤では8.8ベーシスポイント(bp)上昇の4.989%。週間では約27bp上昇している。一方、2年債利回りは4bp低下の5.178%となった。

<株式>
 米国株式市場は続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融政策に関する講演で、一段の利上げが正当化される可能性を示唆したことを受け、米10年債利回りが急伸した。電気自動車(EV)大手テスラが急落し、相場を圧迫した。前日に発表した四半期決算で利益などが市場予想に届かなかった。パウエル議長は、市場金利の上昇によりFRB自体の行動の必要性が低下する可能性があるものの、米経済の力強さと労働市場の引き締まりを踏まえると、FRBの一段の利上げが正当化される可能性があると述べた。金利動向に敏感な不動産セクターは2.4%下落した。予想変動率を示すVIX指数は3月以来の高水準となった。米労働省が発表した10月14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は19万8000件と、前週の21万1000件から1万3000件減少し、今年1月以来9カ月ぶりの低水準となった。個別銘柄では、ネットフリックスが16.1%上昇した。前日には第3・四半期の契約者数が全世界で約900万人増加したと発表した。アメリカン航空は堅調な四半期決算を発表して0.8%上昇した。米取引所の合算出来高は118億2000万株。直近20営業日の平均は105億株。ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.96対1の比率で上回った。ナスダックでも2.96対1で値下がり銘柄が多かった。

<金先物>
 緊迫するパレスチナ情勢を眺めた安全資産としての需要に加え、ドル下落に伴う割安感から買いが優勢となり、3営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比12.20ドル(0.62%)高の1オンス=1980.50ドル。7月末以来約2カ月半ぶりの高値水準を付けた。

<米原油先物>
 対ユーロでのドル安を背景に買いが優勢となり、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物(終値に相当)は前日比1.05ドル(1.19%)高の1バレル=89.37ドルと、中心限月ベースで今年9月下旬以来約3週間ぶりの高値となった。12月物は前日比1.10ドル高の88.37ドルだった。


◆19日の米国市場ダイジェスト=NYダウは250ドル安、根強い追加利上げ観測が重し

2023/10/20(金)07:54

要約(ChatGPT併用)

  • 米国株式市場は続落となり、ダウ平均が250.91ドル安の33,414.17ドルで、ナスダックが128.13ポイント安の13,186.18で取引を終了

  • パウエル議長は、長期債利回りの上昇に伴い、利上げの必要性が低下する可能性を示唆

  • 議長はまた、高インフレが持続的なリスクであること、経済の好調が続けば追加の利上げが正当化されるとの見解を表明

  • セクター別の動きとして、電気通信サービス関連株は上昇したが、自動車および自動車部品関連株は下落

  • 通信大手のAT&Tは、第3四半期決算において通期のフリーキャッシュフロー目標を引き上げ、株価が上昇

  • カジノ運営のラスベガスサンズは、第3四半期決算が予想を上回る結果とともに、20億ドルの自社株買い再開を発表

  • 航空会社アメリカンは、第3四半期決算の1株当たり利益が市場予想を上回る結果を公表

  • 動画配信サービスのネットフリックスは、決算発表でのパスワード共有対策の成功と会員数の予想以上の増加を報告

  • フィフス・サード・バンコープも、調整後の1株利益が市場予想を上回る結果を発表して株価上昇

  • 預金減少と純金利収入の下振れで、ザイオンズ・コーポレーションの株価は下落

  • テスラは、第3四半期決算の内容と見通しが予想を下回り、さらにCEOマスクの消費に対する高金利の影響を警戒する発言で大きく売られた

  • 鉄道会社のCSXは、予想を下回る決算内容を発表後、時間外取引で売られる動きを見せた

  • 19日のNY外為市場では、ドル・円が149円96銭への上昇を見せた後、149円82銭で取引終了

  • FRB議長の講演により、インフレが依然高く、経済の強さが続けば金利の一段の引き締めが必要との見解が示され、ドル買いが促進

  • ユーロ・ドルは1.0583ドル、ユーロ・円は158円29銭、ポンド・ドルは1.2192ドル、ドル・スイスは0.8909フランでそれぞれ取引終了

  • NYMEXのWTI先物12月限は、前日比で+1.10ドルの88.37ドルで取引終了、中東情勢の緊迫を背景に一段と高くなった動きを示した

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■NY株式:NYダウは250ドル安、根強い追加利上げ観測が重し
 米国株式市場は続落。ダウ平均は250.91ドル安の33,414.17ドル、ナスダックは128.13ポイント安の13,186.18で取引を終了した。
 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を控え、まちまちで寄り付いた。その後、議長が長期債利回りの上昇で利上げの必要性が低下する可能性に言及し金利が伸び悩むと相場は一時上昇。同時に、高いインフレが依然リスクで、経済の強さが続いた場合は追加利上げが正当化されるとの見解を示すなど、利上げ終了が示唆されず長期金利が再び上昇するに連れて警戒感から売りに転じた。終盤にかけて主要株式指数は下げ幅を拡大し、終了。セクタ―別では、電気通信サービスが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
 通信のAT&T(T)は第3四半期決算で通期のフリーキャッシュフロー目標を引き上げ、上昇。カジノを運営するラスベガスサンズ(LVS)は第3四半期決算の内容が予想を上回ったほか、20億ドル規模の自社株買い再開計画を発表し、買われた。航空会社のアメリカン(AAL)は第3四半期決算で1株利益が予想を上回り堅調に推移。また、動画配信のネットフリックス(NFLX)は昨日引け後に発表した決算でパスワード共有対策が奏功し会員数が予想以上に増加したことが明らかになったほか、値上げを示唆したため増益期待に大幅高。地銀のフィフス・サード・バンコープ(FITB)も第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇した。
 一方、同業のザイオンズ・コーポレーション(ZION)は預金の減少や純金利収入が予想を下回り、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第3四半期決算で内容や見通しが予想を下回ったほか、マスク最高経営責任者(CEO)が高金利による消費への影響を警戒した悲観的見解が嫌気され大きく売られた。
 鉄道のCSXは取引終了後に決算を発表。内容が予想を下回り時間外取り引きで売られている。

■NY為替:パウエルFRB議長発言を受けてドル買いが一時強まる
 19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円96銭へ上昇後、149円68銭まで下落して、149円82銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少し労働市場が依然強い証拠となったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、インフレが依然高過ぎで、経済の強さが続けば一段の引き締めが正当化されるとの見解を示したため金利先高観にドル買いが強まった。同時に、長期金利の上昇で利上げの必要性が低下する可能性にも言及し、金利が一時低下に転じドル買いも後退。しかし、質疑応答では、現在の政策が引き締め過ぎの証拠は見られず、現時点でリスクは依然高いインフレと指摘したため、ドルは再び買われた。
 ユーロ・ドルは、1.0556ドルから1.0616ドルのレンジで上下し、1.0583ドルで引けた。ユーロ・円は、158円93銭まで上昇後、158円29銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2127ドルから1.2192ドルのレンジで上下。ドル・スイスは、0.8976フランまで上昇後、0.8909フランまで下落。中東情勢緊迫化を警戒した安全通貨フラン買いが継続した。

■NY原油:続伸で88.37ドル、時間外取引で一段高
 NY原油先物12月限は続伸(NYMEX原油12月限終値:88.37 ↑1.10)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.10ドルの88.37ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは85.44ドル-89.54ドル。ロンドン市場で85.44ドルまで売られた後、米国市場の前半にかけて87ドル台を回復。中東情勢の悪化を警戒した買いが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引で89.54ドルまで一段高となった。

■主要米国企業の終値
 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
 バンクオブアメリカ(BAC) 26.96ドル -0.35ドル(-1.28%)
 モルガン・スタンレー(MS) 72.92ドル -1.96ドル(-2.62%)
 ゴールドマン・サックス(GS)299.19ドル -2.77ドル(-0.92%)
 インテル(INTC) 35.67ドル +0.03ドル(+0.08%)
 アップル(AAPL) 175.46ドル -0.38ドル(-0.22%)
 アルファベット(GOOG) 138.98ドル -0.30ドル(-0.22%)
 メタ(META) 312.81ドル -4.16ドル(-1.31%)
 キャタピラー(CAT) 252.89ドル -6.33ドル(-2.44%)
 アルコア(AA) 24.24ドル -2.28ドル(-8.60%)
 ウォルマート(WMT) 160.77ドル -0.77ドル(-0.48%)


【日中取引OPEN前まとめ】

◆日経225先物テクニカルポイント(20日夜間取引終了時点)

2023/10/20(金)07:10

本文ここから

 20日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比150円安の3万1250円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

34043.64円  ボリンジャーバンド3σ
33358.16円  ボリンジャーバンド2σ
32672.68円  ボリンジャーバンド1σ
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32515.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32288.53円  75日移動平均
31987.20円  25日移動平均
31875.00円  一目均衡表・基準線
31760.00円  一目均衡表・転換線
31682.00円  5日移動平均
31430.62円  19日日経平均株価現物終値
31301.72円  ボリンジャーバンド-1σ
31250.00円  20日夜間取引終値
30616.24円  ボリンジャーバンド2σ
30145.10円  200日移動平均
29930.76円  ボリンジャーバンド3σ


◆日経225先物(寄り前コメント)=ショートを仕掛けてくる流れに向かわせやすい

2023/10/20(金)08:58

要約(ChatGPT併用)

  • 19日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックが下落し、パウエルFRB議長の講演で追加利上げの可能性が低く示唆されたが、経済活動が予想以上に堅調で利上げ終了は発表されず

  • 米長期金利の上昇やFRBの金融引き締めが長期化の観測が続いたため、市場は一時上昇したが再び下落、S&P500業種別では電気通信、メディア、ソフトウエアが上昇、自動車・不動産・金融が下落

  • シカゴ日経平均先物は大阪比85円安の3万1315円、日経225先物は荒い値動きで終盤に一時3万1240円まで下落、パウエル議長の講演の影響で中盤に3万1730円まで上昇も見られた

  • 米新規失業保険申請は前週比で1万3000件減の19万8000件となり、労働市場の引き締まりを示す一方、米長期金利は5.0%に迫り上昇の勢いが維持された

  • テスラは決算後に9%超下落、来週はアルファベット、マイクロソフト、メタ、アマゾンなどの大手テック企業の決算発表が控えており、市場の注目が集まる

  • 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σを下回り、節目の3万1000円や-2σの3万620円がターゲットとして意識される可能性があり、戻りの鈍さが続くと短期的にショートの流れが強まりそう

  • VIX指数は21.40に上昇し、リスク回避の傾向が強まり、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.87倍に低下、テスラの下落や他の大型株の下落が影響し、TOPIX型の弱さが目立つ可能性がある

本文ここから

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 31250 -150 (-0.47%)
TOPIX先物 2251.0 -11.5 (-0.50%) 
シカゴ日経平均先物 31315 -85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は講演で、ここ数カ月のデータを鑑みて追加利上げを実施する可能性は低いと示唆したことから、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退し、NYダウは一時上昇に転じる場面も見られた。ただし、経済活動が予想以上に堅調なため、利上げ終了を表明するには至らなかった。そのため、FRBの金融引き締めが長期化するとの観測は後退せず、米長期金利が再び上昇するなか下落に転じた。S&P500業種別指数は、電気通信サービス、メディア、ソフトウエア・サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、不動産、各種金融が下落。
 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比85円安の3万1315円だった。日経225先物(12月限)は日中比40円高の3万1440円で始まり、その後は緩やかなリバウンドを見せており、3万1500円~3万1650円辺りでの推移を継続した。パウエルFRB議長の講演を受けて、中盤に3万1730円まで買われた後に3万1500円を下回るなど、荒い値動きが目立った。終盤にかけて軟化し、一時3万1240円まで下落幅を広げており、3万1250円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。パウエルFRB議長の講演により、次回のFOMCおよび12月のFOMCにおける利上げ観測は後退した格好となったが、FRBの金融引き締め長期化に対する警戒は根強い。米新規失業保険申請件数は、前週比1万3000件減の19万8000件と予想(21万件程度)を下回り、労働市場が引き続き引き締まった状況である。米長期金利は5.0%に迫るなど上昇の勢いは鈍らず、相場の重荷になりそうだ。
 また、前日の取引終了後に決算を発表したテスラが大きく売られた。時間外取引で4%ほど下げていたが、この日の取引は9%超の下落だった。来週はアルファベット、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムなど大手テック企業の決算発表が予定されていることもあり、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。
 日経225先物はナイトセッションの弱い値動きにより、ボリンジャーバンドの-1σ(3万1310円)を下回ってきた。同水準での底堅さがみられてくるようだと、いったんは自律反発を狙ったロングは期待される。ただし、方向性としては節目の3万1000円のほか、-2σが位置する3万620円辺りがターゲットとして意識されてくる可能性があるため、戻りの鈍さがみられるようだと、短期的にショートを仕掛けてくる流れに向かわせやすいだろう。
 そのため、オプション権利行使価格の3万1250円を中心とした上下の権利行使価格3万1000円から3万1500円でのレンジを想定する。国内においても決算発表が本格化してくることから、積極的な売買は手控えられやすくなり、より薄商いの中で仕掛け的な売買に振らされやすい需給状況になりそうだ。
 VIX指数は21.40(前日は19.22)に切り上がり、3月半ば以来の水準に上昇した。13週、26週移動平均線とのゴールデンクロスのほか、52週線を明確に上放れてきたため、チャート上ではトレンド転換が意識されやすく、リスク回避に向かわせやすい。
 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.87倍に低下した。昨日は東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響が大きかった。テスラが一段安となるなか、指数インパクトの大きい値がさ株の弱い値動きにより、NT倍率の低下が意識されやすい。ただし、リスク回避から幅広い銘柄が売られるなかにおいては、TOPIX型の弱さが目立つ可能性もあるため、NT倍率の低下は限られそうだ。


【日経225先物08:45~15:15取引中】

【日本株09:00~15:00取引中】


【日本市場】

◆日経225先物日中取引クロージング:20日清算値=180円安、3万1220円

2023/10/20(金)15:17

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 20日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日清算値比180円安の3万1220円で取引を終えた。出来高は6万3490枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万1259.36円に対しては39.36円安。


◆東京株式市場クローズ(20日)

日本時間2023/10/20(金)16:19


◆日本株市況クロージング=米金利上昇や中東情勢を警戒視(20日フィスコ)

2023/10/20(金)15:54

要約(ChatGPT併用)

  • 20日の日経平均は171.26円安の31259.36円で終了、出来高は約12億5000万株

  • 米国の長期金利上昇基調や中東情勢懸念でグロース株中心に売り、ハイテク関連株に売りが先行

  • 取引開始直後に31093.90円まで下落、後場で下げ幅を縮める動き

  • 東証プライムの値下がり銘柄が全体の約6割、医薬品や鉱業は上昇、保険や輸送用機器は下落

  • 第一三共やリクルートHDは堅調、ファーストリティングやソフトバンクGは軟調

  • パウエルFRB議長の講演で利上げの可能性言及、米主要株価指数続落

  • 東京市場ではリスク回避売り優勢、一時300円以上の下落も、31000円割れずに戻り歩調へ

  • 23日から主要企業の2023年9月中間決算発表スタート、今年度後半の需要回復期待

  • ガザ地区の地上戦報道や米国金融政策が不透明要因

本文ここから

 20日の日経平均は続落。171.26円安の31259.36円(出来高概算12億5000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で長期金利が節目の5%に迫るなど上昇基調を強めたことから、グロース株中心に売られた流れを受け、ハイテク関連株を中心に売りが先行。日経平均は取引開始直後には31093.90円まで下げ幅を広げ、心理的な節目の31000円割れ目前に迫る場面があった。また、中東情勢に対する懸念も根強く買い見送りムードが広がった。ただ、後場に入ると、急ピッチの下げに対する反動から全般も下げ幅を縮める場面もあった。
 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が950に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、医薬品、鉱業、ゴム製品など12業種が上昇。一方、保険、輸送用機器、証券商品先物、小売など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、アドバンテス<6857>、オリンパス<7733>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、信越化<4063>が軟調だった。
 前日の米国市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で「FRBのさらなる追加利上げが正当化される可能性がある」と言及したことで、高水準の金利長期化懸念が台頭。主要株価指数は続落した。東京市場もこの流れ引き継ぎ、リスク回避の売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。その後は心理的な節目の31000円を割り込まなかったことから自律反発を狙った買いや短期筋による先物買いも入り、全般に戻り歩調に転じ、日経平均は前日の終値水準まで下落幅を縮める場面も見られた。
 来週は23日のニデック<6594>を皮切りに主要企業の2023年9月中間決算発表が始まる。今年度後半に向けた需要回復への期待感があるだけに、決算内容を確認したいところだ。また、中東情勢の行方も気掛かりとなっている。「ガザ地区でイスラエルによる地上戦が近い」などと報じられているだけに、紛争が激化するのかどうかを見定める必要もありそうだ。また、米国の金融政策の行方も見極めたいと考える投資家も多く、不透明要因が多い。このため、目先的には個別に材料のある銘柄を中心にした選別色が一段と強まりそうだ。


◆日経平均大引け【↓】=続落、米株安や中東情勢の緊迫化で売り継続 (10月20日)

2023/10/20(金)16:09

要約(ChatGPT併用)

  • 日経平均は前日比171.26円安の3万1259.36円、TOPXは8.51安の2255.65

  • 出来高概算12億5762万株、東証プライムの値上がり銘柄659、値下がり銘柄944

  • 東証マザーズ指数657.30ポイント、2.21ポイント安

  • 前日の米国市場、NYダウは前日比250ドル安

  • 米長期金利上昇と中東情勢の緊迫で米株売り優勢

  • 東京市場の日経平均は続落、一時300円超下落、しかし下値では買いも入り

  • 半導体関連株やソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなどが下落

  • 一方で、INPEX、三菱重工、三井物産などは高く、海運株やオリエンタルランドも上昇

  • 米メルクと提携発表の第一三共が大幅高

  • 日経平均のプラス寄与上位は第一三共、リクルートなど、合計で約65円効果

  • マイナス寄与上位はファーストリ、SBGなど、合計で約112円押し下げ効果

  • 東証33業種中、上昇は12業種、上昇率上位は医薬品、鉱業など、下落率上位は保険業、輸送用機器など

本文ここから

日経平均株価
始値  31164.89
高値  31428.97(13:33)
安値  31093.90(09:14)
大引け 31259.36(前日比 -171.26 、 -0.54% )
売買高  12億5762万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆2818億円 (東証プライム概算)

■本日のポイント
 1.日経平均は171円安と続落、売り一巡後は下げ渋る展開に
 2.前日のNYダウは金利上昇と原油高を嫌気して250ドル安
 3.日経平均は一時300円超安も下値には値頃感の買い
 4.レーザーテクや東エレク、ディスコなどの半導体関連株が安い
 5.第一三共は米メルクとがん治療薬開発・販売提携で大幅高に

■東京市場概況
 前日の米国市場では、NYダウは、前日比250ドル安と続落した。米長期金利の上昇で米景気の先行き不透明感から売りが優勢となった。
 東京市場では、日経平均株価は続落。前日の米株安を受け一時、300円超の下落となったが下値には値頃感からの買いが入り下げ渋った。ただ、中東情勢などが警戒され軟調展開は続いた。
 前日の米株式市場では、NYダウは続落した。米長期金利上昇が嫌気されたほか、中東情勢の緊迫化による原油高が警戒された。これを受け、日経平均は売り先行でスタートし、一時下げ幅は300円を超した。ただ、前日も600円超の下落を記録していたこともあり、下値には買いが流入。一時前日比でプラス圏ぎりぎりまで値を戻したが、その後は再び値を下げた。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が近いとの見方も浮上するなか、上値は重い展開が続いた。
 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株が安く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調で、ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>、ホンダ<7267>が下落した。
 半面、INPEX<1605>や三菱重工業<7011>、三井物産<8031>が高く、川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株がしっかり。オリエンタルランド<4661>やコマツ<6301>が値を上げた。米メルクとがん治療薬の開発・販売で提携を発表した第一三共<4568>が大幅高となった。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>、オリンパス <7733>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。うち52円は第一三共1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。
 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)鉱業、(3)ゴム製品、(4)石油石炭製品、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)小売業、(5)化学。

■個別材料株
△フュトレック <2468> [東証S]
 振動試験装置メーカーと正常性モリタリングの取り組み開始へ。
△ベースフード <2936> [東証G]
 初の国外向け公式ECサイトを香港にオープン。
△菊池製作 <3444> [東証S]
 「中小企業イノベーション創出推進事業」に子会社が採択。
△第一三共 <4568> [東証P]
 米メルクとがん治療薬の開発・販売で提携。
△ケイファーマ <4896> [東証G]
 新規上場後の下げ過ぎ感強まる。
△プライムスト <5250> [東証S]
 「KUSANAGI」の累計稼働台数が8万台を突破。
△三和HD <5929> [東証P]
 上半期業績上方修正で一転大幅営業増益へ。
△東京機 <6335> [東証S]
 「自律走行清掃ロボット」大阪万博への投入目指す。
△西松屋チェ <7545> [東証P]
 エフィッシモの大量保有が伝わり思惑買い優勢に。
△アイスペース <9348> [東証G]
 「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択。
▼POPER <5134> [東証G]
 23年10月期業績予想の下方修正を発表。
▼ディスコ <6146> [東証P]
 10~12月期出荷額見通しは前四半期比5%減の751億円。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)西松屋チェ <7545>、(2)第一三共 <4568>、(3)NISSO <9332>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)三和HD <5929>、(6)フコク <5185>、(7)古野電 <6814>、(8)エニグモ <3665>、(9)ファインデ <3649>、(10)セガサミー <6460>。
 値下がり率上位10傑は(1)TOWA <6315>、(2)グロバルLM <3486>、(3)SHIFT <3697>、(4)エスエムエス <2175>、(5)オイシックス <3182>、(6)サンアスタ <4053>、(7)ファイバーG <9450>、(8)GMO-PG <3769>、(9)旭ダイヤ <6140>、(10)太陽誘電 <6976>。

大引け
 日経平均は前日比171.26円(0.54%)安の3万1259.36円。TOPIXは前日比8.51(0.38%)安の2255.65。出来高は概算で12億5762万株。東証プライムの値上がり銘柄数は659、値下がり銘柄数は944となった。東証マザーズ指数は657.30ポイント(2.21ポイント安)。


◆日経225先物テクニカルポイント(20日日中取引終了時点)

2023/10/20(金)16:10

本文ここから

20日の日経225先物は前日清算値比180円安の3万1220円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

34046.39円  ボリンジャーバンド3σ
33359.59円  ボリンジャーバンド2σ
32672.80円  ボリンジャーバンド1σ
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32515.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32288.13円  75日移動平均
31986.00円  25日移動平均
31875.00円  一目均衡表・基準線
31760.00円  一目均衡表・転換線
31676.00円  5日移動平均
31299.20円  ボリンジャーバンド-1σ
31259.36円  20日日経平均株価現物終値
31220.00円  20日先物清算値
30612.41円  ボリンジャーバンド2σ
30144.95円  200日移動平均
29925.61円  ボリンジャーバンド3σ


◆日経225先物(引け後コメント)=-1σは強弱感が対立しやすい水準

2023/10/20(金)18:23

要約(ChatGPT併用)

  • 日経225先物(12月限)は、前日との比較で180円の値下がりとなり、3万1220円で取引を終了

  • 市場開始時の寄り付き価格は3万1190円で、シカゴの日経平均先物清算値(3万1315円)よりも低く、売りの動きが強まった

  • 現物株の取引開始直後、3万1110円まで価格が下落。前場の中盤までの価格の動きは3万1110円から3万1240円の間で変動

  • 下値のサポートラインが強固で、前場終了間近に価格レンジが上昇。しかし後場中盤で3万1430円を記録した後、終盤には価格が再び下落

  • 前場の終了時には、ボリンジャーバンドの-1σ水準を上回り、ランチタイムを経て後場でのショートカバーの動きが見られた

  • ナイトセッションの取引では、-1σが3万1300円近辺に位置し、この価格帯での動きが予想される

  • 米国の大手テック企業が次週に決算を発表。さらに、週末には9月の米国の個人消費支出(PCE)のデータが公表予定

  • NT倍率は13.86倍まで下がり、一時は13.82倍を記録。25日移動平均線が13.77倍でサポートとして機能する可能性

  • 日経225先物での取引動向:野村証券が1792枚の買い越し、JPモルガン証券が558枚の買い越し、一方、ABNクリアリン証券が2227枚の売り越し

  • TOPIX先物での取引動向:JPモルガン証券が586枚の買い越し、シティグループ証券が1918枚の売り越し

本文ここから

日経225先物 31220 -180 (-0.57%)
TOPIX先物 2251.0 -11.5 (-0.50%)

 日経225先物(12月限)は前日比180円安の3万1220円で取引を終了。寄り付きは3万1190円とシカゴ日経平均先物清算値(3万1315円)を下回り、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後には3万1110円まで下落幅を広げ、前場中盤辺りまでは3万1110円~3万1240円辺りで保ち合いが続いた。下値の堅さが意識され、前場終盤にかけてレンジを上放れ、後場中盤には3万1430円とプラスに転じる場面も見られたが、終盤にかけて持ち高調整の流れが強まり再び軟化した。
 日経225先物は売り一巡後の下げ渋る動きのなか、前場終盤にボリンジャーバンドの-1σ水準を回復した。ランチタイムで-1σ水準を上回って推移し、後場に入り若干ながらショートカバーに向かわせたようだ。ただし、短期的な売買が中心であり、グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移するなかではリバウンドは限られ、終盤にかけて再び-1σを下回って終えている。
 -1σは強弱感が対立しやすい水準とみられ、ナイトセッションでも3万1300円辺りに位置する-1σを挟んだ値動きになりそうである。3万1300円処で上値の重さが意識されてくるようだと、再び節目の3万1000円および-2σが位置する3万600円近辺をターゲットとしたショートが入りやすくなろう。
 来週は米国で大手テック企業の決算が相次ぐほか、週末には9月の米個人消費支出(PCE)の発表も控えている。商いが膨らみづらい需給状況のなかで、上下に振られやすい展開になりそうだ。
 なお、NT倍率は先物中心限月で13.86倍に低下した。一時13.82倍まで低下する場面も見られたが、支持線として意識される25日移動平均線に接近したほか、日経平均株価が下げ渋るなかで、NTショートの巻き戻しが入りやすくなった。10月に入りリバウンド基調が継続するなか、14.00倍回復後の調整である。25日線が位置する13.77倍辺りまで低下する場面があれば、改めてNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうである。
 手口面では、日経225先物は野村証券が1792枚、JPモルガン証券が558枚、UBS証券が360枚、HSBC証券が300枚、ゴールドマン証券が249枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が2227枚、ソシエテジェネラル証券が488枚、ドイツ証券が330枚、バークレイズ証券が300枚、シティグループ証券が184枚の売り越しだった。
 TOPIX先物は、JPモルガン証券が586枚、ゴールドマン証券が446枚、ソシエテジェネラル証券が427枚、バークレイズ証券が398枚、ドイツ証券が381枚の買い越しに対して、シティグループ証券が1918枚、ビーオブエー証券が862枚、SBI証券が350枚、モルガンMUFG証券が141枚、UBS証券が28枚の売り越しだった。


【NEWS】

◆海外ヘッドライン一覧(20日ロイター)

2023/10/20(金)20:40

本文ここから

  • 中国不動産会社、ドル建て債券の7割がデフォルト=調査会社
  • 中国銀の不良債権比率、第3四半期末1.65% 自己資本比率14.66%
  • 英小売売上高、9月は前月比-0.9% 予想を大幅に下回る
  • 英財政赤字、9月は予想下回る 財政面の制約続く 
  • 台湾輸出受注、9月は前年比-15.6% 戦争で先行き不透明
  • X、プレミアムサブスクリプションを近く立ち上げ=マスク氏

  • ヨルダン川西岸でも衝突、イスラエル「第3の前線」の可能性

  • ガザのギリシャ正教教会、イスラエルが空爆 正教会が非難
  • メローニ伊首相、パートナーと関係解消 性差別的発言で物議

  • 〔アングル〕AIによる採用判定に「偏見」の危険性、不当差別で訴訟も

  • 〔アングル〕イスラエル支持の傾向弱まる米Z世代、友人間で亀裂も
  • 〔アングル〕米株「マグニフィセント・セブン」が正念場、好業績で市場評価維持できるか
  • 〔GRAPHIC〕米長期金利5%乗せ、株式から不動産まで各市場に広がる動揺
  • 〔インサイト〕対中デリスクで先行するドイツ中小企業、生産シフト進む
  • 〔ロイター調査〕ECBは利上げ終了、利下げは来年7月以降

  • EU新車販売、9月は前年比+9.2% EV急増=業界団体

  • BUZZ-南アランド軟調、中東情勢に注目 
  • マレーシアGDP、第3四半期は速報ベースで推定3.3%増=統計局
  • 中国の北朝鮮向け輸出、9月は前月比+15.9%に加速 
  • 中国企業のダーウィン港リース、豪政府「取り消す必要ない」
  • 英小売売上高、9月は前月比-0.9% 予想を大幅に下回る
  • 9月英CPI、中銀の予想と大きく乖離せず=総裁 

  • 独生産者物価、9月は前年比-14.7% 過去最大の下落 

  • UBS、国内部門取締役会を刷新 クレディ・スイスと同じ構成に
  • スリランカ、強固な予算と財政赤字縮小が必要=IMF
  • 中国、一部黒鉛製品に輸出許可義務付けへ EV電池材料
  • 英下院補選、与党保守党が長年の地盤2選挙区で敗北 
  • BUZZ-中国、金利・為替の安定維持 政策まひなら市場心理に痛手

  • ロシュ、第3四半期は3%減収 為替変動とコロナ関連製品低調で

  • 仏ロレアル第3四半期は11.1%増収、市場予想には届かず
  • アルゼンチンがペソ安定に注力、総選挙後の大幅切り下げなしと表明
  • イラク米軍駐留基地にロケット弾と無人機、内部で爆発音=治安筋
  • 米国にとって戦争は「賢い投資」、ロシアがバイデン氏発言に皮肉
  • サウジの国際投資会議、中国出席者が去年から倍増へ 
  • インドネシアFDI、第3四半期は前年比+16.2% 非鉄が主導
  • EXCLUSIVE-北朝鮮に越境の米兵、脱走罪などで米軍が起訴
  • インド、向こう数カ月で成長の勢い高まる見通し=中銀
  • ドイツ国防相、イスラエルへの全面支援表明 
  • 中国ゲルマニウム・ガリウム製品輸出、9月も停止状態 規制措置で

  • ロシアのガスプロム、ガス輸送管「シベリアの力2」設計に着手

  • 中国、中東危機でロシアと連携 「パレスチナ人の権利保証必要」
  • NY州司法長官、暗号資産ジェミニ・ジェネシス・DCGを提訴
  • 英消費者信頼感、10月は大幅悪化 インフレが重し=GfK
  • SBG傘下のVCファンド、印ゾマト株を1億ドル超で売却へ=報道
  • ロシア、米国籍の女性編集者拘束 米「嫌がらせ」
  • EU、移民・難民審査の厳格化視野 相次ぐ襲撃事件受け

  • 中国人民銀、最優遇貸出金利を据え置き 予想通り

  • インド、雇用対策などの歳出拡大に対応可能=IMF 
  • 原油先物1%高、イスラエル・ハマス紛争波及を警戒
  • FRB、次の政策判断までに「幾分の時間」=ダラス連銀総裁
  • タリバン、中国「一帯一路」に正式参加計画 技術者派遣へ
  • 米グーグル、インドでスマホ生産へ 来年「ピクセル8」発売
  • バイデン氏、イスラエル・ウクライナ支援訴え 米指導力の重要性強調
  • 中国の核弾頭数、500発超 30年に1000発超えへ=米国防総省
  • スズキ、パキスタン法人を完全子会社化 上場廃止へ
  • 中国、中東危機でロシアと連携する用意─特使=国営メディア
  • FRBの銀行ストレステスト、新たなシナリオを来年追加へ=副議長

  • 米政府、戦略石油備蓄補充で12月と1月に600万バレル購入方針

  • メキシコ、テスラ工場建設に期待 州政府はインフラ整備へ
  • イスラエルの駐トルコ大使が出国、中東情勢受け=報道
  • ロンドン証取、一部銘柄で取引停止 20日再開へ準備中と発表
  • ロシア、北極海航路で対中LNG販売の拡大狙う=ノバク副首相
  • インドがノートPCの新「輸入管理制度」導入へ、申請却下されない仕組み
  • 世界で米国人への脅威高まる、国務省が安全上の警告発令
  • 中国CATL、第3四半期増益率が1年半ぶりの低い伸び
  • 米共和ジョーダン氏、下院議長選3回目投票へ 造反者の翻意促せず

  • 米駆逐艦、イエメン近海でミサイル撃墜 イスラエル標的か=国防総省

  • アメリカン航空の第3四半期、利益予想上回る 年末年始の予約好調
  • 米ブラックストーン、第3四半期は12%減益 高金利で資産売却減少
  • リバースレポファシリティー、ゼロに近づける必要=ダラス連銀総裁
  • ドイツ、ガザ支援を5000万ユーロ増額 国連機関などに
  • トランプ氏元弁護士、司法取引で有罪認める 選挙妨害事件で

  • バイデン氏、ウクライナ大統領と電話会談 追加軍事支援を協議

  • 北朝鮮の金氏、プーチン氏との合意履行表明 ロ外相と会談
  • 欧・米、貿易摩擦解消へ互恵的措置必要=EU大統領 
  • FRB、次の政策判断までに「幾分の時間」=ダラス連銀総裁
  • イラクとシリアで駐留米軍に攻撃、中東情勢の悪化以降増加
  • ヨルダン外相「最悪の事態」懸念、イスラエル・ハマス紛争で
  • イスラエル兵の人質は多数、囚人解放交渉に十分=ハマス前指導者

  • イスラエルとハマス戦闘、地域全体に波及リスク=欧州委委員長

  • カナダ外相、外交官41人退去でインド非難 報復措置は否定
  • 北朝鮮の金氏、プーチン氏との合意履行表明 ロ外相と会談
  • 雇用市場への大きな打撃なくインフレ制御可能=アトランタ連銀総裁
  • FRBの2%物価目標、いま変える理由ない=アトランタ連銀総裁
  • イスラエルを格下げ方向で見直し=ムーディーズ 
  • トヨタがテスラのEV充電規格採用、米国でさらに普及進む
  • 北朝鮮の金氏、プーチン氏との合意履行表明 ロ外相と会談=KCNA
  • 米債売りは第4四半期に終息、原油価格の急騰で=ゴールドマン

◆[NEWS]【市場反応】米新規失業保険申請件数、予想外の20万割れもドル軟化(19日フィスコ)

2023/10/19(木)21:55

要約(ChatGPT併用)

  • 米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-9.0(予想:-7.0、9月:-13.5)、9月-13.5から改善するも予想を下回った

  • 米先週分新規失業保険申請件数:19.8万件(予想:21.0万件、前回:21.1万件←20.9万件)、予想外に1月来の20万割れ

  • 米失業保険継続受給者数:173.4万人(予想:170.6万人、前回:170.5万人←170.2万人)、前回から予想以上に増加。7月初旬来で最高

本文ここから

 米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比-1.3万件の19.8万件と予想外に1月来の20万割れとなった。失業保険継続受給者数は173.4万人と前回170.5万人から予想以上に増加。7月初旬来で最高となった。
 同時刻に発表された米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-9.0と、9月-13.5から改善も予想を下回った。
 米国債相場は下げ止まり。米10年債利回りは4.98%から4.93%まで低下。ドル売りが優勢となり、ドル・円は149円88銭から149円80銭へ下落した。ユーロ・ドルは1.0556ドルから1.0575ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2120ドルから1.2137ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-9.0(予想:-7.0、9月:-13.5)
・米先週分新規失業保険申請件数:19.8万件(予想:21.0万件、前回:21.1万件←20.9万件)
・米失業保険継続受給者数:173.4万人(予想:170.6万人、前回:170.5万人←170.2万人)


◆[NEWS]【市場反応】米9月中古住宅販売件数、予想上回りドル下げ止まる(19日フィスコ)

2023/10/19(木)23:24

要約(ChatGPT併用)

  • 米9月景気先行指数:前月比-0.7%(予想:-0.4%、8月:-0.5%←-0.4%)、8月実績-0.5%から予想(-0.4%)外に悪化し5月来で最低

  • 米9月中古住宅販売件数:396万戸(予想:389戸、8月:404万戸)、4カ月連続の減少で2010年以来の400万件割れ

本文ここから

 米9月中古住宅販売件数は前月比-2.0%の396万戸と予想389戸を上回った。
 同時刻に発表された米9月景気先行指数は前月比-0.7%と、8月-0.5%から予想外に悪化し5月来で最低となった。
 9月中古住宅販売件数が予想を上回り米国債相場は軟調。10年債利回りは4.94%で推移した。ドルも下げ止まり、ドル・円は149円76銭から149円85銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0582ドルまで上昇後、1.0570ドルで伸び悩んだ。ポンド・ドルは1.2162ドルから1.2147ドルまで下落。

【経済指標】
・米・9月景気先行指数:前月比-0.7%(予想:-0.4%、8月:-0.5%←-0.4%)
・米・9月中古住宅販売件数:396万戸(予想:389戸、8月:404万戸)


◆[NEWS]〔情報BOX〕パウエル米FRB議長のエコノミック・クラブでの講演要旨(19日ロイター)

2023/10/20(金)02:37

本文ここから

[19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は19日、ニューヨークのエコノミック・クラブで講演した。講演の内容は以下の通り。
* 政策決定委員会は「慎重に進めている」
* トレンドを上回る成長または労働市場がもはや緩和しないという新たな証拠が出てくれば、金融政策の一段の引き締めが正当化される可能性
* 追加の政策発動の範囲や政策を制約的に保つ期間はデータ、見通し、リスクのバランスに依存
* 債券利回りの上昇による金融情勢の大幅な引き締まりが政策に影響を与える可能性、引き続き注意を払う
* 政策スタンスは制約的
* 過度な引き締めと引き締め不足のバランスをとるという課題は様々な不確実性によって複雑化している
* まだ有意な引き締めが行われる可能性がある
* 十分に制約的な政策スタンスの達成にコミット
* 経済成長と労働需要のレジリエンス(回復力)を示すデータに注意払う
* 最近のデータは物価と雇用の目標に向けた持続的な進展示す
* 制約的な金融政策とパンデミック(世界的大流行)時の歪みの緩和はともにインフレを抑制
* 夏季のインフレ低下は「非常に良好」、9月のデータは「さほど勇気づけられず」
* インフレは依然として高すぎる
* 数カ月にわたる良好なデータはインフレの道筋に関する信頼を築くのに必要な始まりに過ぎず
* 労働市場は「逼迫している」が徐々に冷え込んでいる
* インフレ率を2%に戻すためには成長が一定期間トレンドを下回り労働市場の状況が幾分か一段と軟化することが必要になる可能性が高い
* イスラエルへの攻撃、さらに罪のない命が失われる見通しは「恐ろしい」
* FRBの役割は世界的な経済活動に重大なリスクをもたらす地政学的緊張の高まりを監視すること
* 経済は非常に耐性があり、力強く成長している
* 成長率が長期トレンドを上回っているのは驚き
* 金利重視の支出にはFRB政策の影響が出ている
* 政策は通常のルートで機能していると認識
* 金利が経済に与える影響に根本的な変化があるとは思わない
* 堅調な経済と雇用市場を持っているという事実は好ましい
* 市場はFRBの政策変更を先取りしてきた
* 世帯貯蓄も支出も増加している
* 金融政策の効果がいずれ現れるはずだ
* FRBは政策決定に時間をかけるため利上げぺースを減速
* 金融政策の影響を把握するには、実際に見てリスク管理を使用する必要
* 長期的な潜在成長率はあまり変化せず、2%程度
* 高金利下で経済がいかに成長できるか認識するのは非常に難しい
* 金融政策の終着点は分からない
* さらなるインフレ期に突入する可能性はあるが、それを知るのは困難
* FRBの論点はインフレ率を2%に戻すために適切な政策を実施しようとすること
* 米経済は非常に好調
* 債券利回りの分析には謙虚さが必要
* 債券利回りは期待インフレ率の上昇や金融政策を巡る見解示さず
* 債券利回りの上昇はタームプレミアムがけん引
* 市場は経済のレジリエンス(回復力)を実感、見解見直す
* 市場は赤字やFRBのバランスシートの動向に反応している可能性
* 債券利回りの上昇で金融情勢はタイト化
* 債券利回りの上昇は主にFRBのさらなる行動に対する期待によるものではない
* 今のところ明らかに金融情勢は引き締め基調
* 債券利回りの上昇は金融引き締め、FRBの利上げの必要性が減る可能性
* 債券利回りの上昇が持続するかどうかは不明、市場は不安定
* 市場利回り上昇の帰結を見守る
* 財政拡大は究極的には持続不可能
* 現在の財政状況はFRBの短期的な政策選択に影響しない
* 海外投資家の米国債需要は引き続き堅調
* FRBの政策が経済の一部にマイナスの影響を与えていることは承知している
* FRBは物価安定を回復させなければならない
* FRBの独立性は政策選択が難しい時のためのもの
* 債券利回りの上昇はFRBが望む金融条件引き締めを生み出している
* 労働市場が均衡を取り戻しつつある多くの兆候がある
* 賃金上昇は緩やかで、求人は減少している
* インフレの大部分は雇用逼迫によるものでなく需要主導
* 銀行業界のストレスは完全に落ち着いたが、FRBは依然として問題を監視している
* 銀行は強く資本も充実、過去に比べてリスク管理がはるかに上手になっている
* 商業用不動産巡る問題で規制当局と協力、損失出る見通し
* 商業用不動産の問題によるシステミックリスクは認識していない
* 地方銀行は非常に重要
* メガバンクは非常に良い状態
* 地方銀行のビジネスモデルは圧力にさらされており、これが高まることをFRBは望まず
* FRBは小規模銀行が非常に重要だと強く考えている


◆[NEWS]パウエル議長、FOMCは「慎重に進んでいる」-利上げの選択肢残す(20日ブルームバーグ)

2023/10/20(金)01:07 更新日時 2023年10月20日 03:36 JST

要約(ChatGPT併用)

  • FRBのパウエル議長は強靱な経済成長が見られた場合、追加の利上げが可能であると指摘

  • パウエル議長はFOMCが政策の道筋を検討する際には入手するデータやリスクバランスを基に判断すると述べた

  • 長期債利回りの上昇は金融政策の方向性に影響を及ぼす可能性があると議長が言及

  • 10月31-11月1日のFOMCの会合では、政策金利の据え置きが予想されており、2回連続の利上げ見送りとなる可能性

  • パウエル議長の講演前に、化石燃料ファイナンス反対の抗議活動が発生、一時退場する騒ぎとなった

  • 議長は経済成長や労働市場の動向を注視し、インフレに関連するリスクが生じた場合、追加の金融政策引き締めを検討すると指摘

  • FOMCはインフレ率を持続的に2%に押し下げるコミットメントを持っている

  • インフレはまだ高く、その低下を確認するには時間が必要であり、利上げが経済に下向きの圧力をかける兆候も存在

  • 地政学的な緊張が高まり、イスラエルへの攻撃を「凄惨」と表現し、さらなる人命喪失の懸念を話した

本文ここから

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は19日、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策の道筋を検討する上で慎重に進んでいると指摘。その上で、強靱(きょうじん)な経済成長の兆候がさらに見られた場合には追加利上げに動く用意があると説明した。
 パウエル議長はニューヨーク・エコノミック・クラブで講演。事前に配布された原稿によれば、「不確実性とリスク、そしてこれまで実施してきた措置を踏まえ、委員会は慎重に進んでいる」とし、「追加の政策引き締めの度合い、そして景気抑制的な政策を維持する期間については、入手するデータと変化する見通し、リスクバランスの全体像に基づいて判断する」と述べた。
 議長はまた、長期債利回りの上昇がもたらしている金融環境の引き締まりにも言及。「金融環境の変化が根強く続けば、金融政策の道筋に影響を与え得る」と説明した。
 FOMCが10月31-11月1日の会合で前会合に続いて政策金利を据え置くと、市場は予想している。今回のパウエル議長の発言を受けてそうした見方が強まりそうだ。実際に据え置きとなった場合、1年7カ月前に始まったインフレ抑制を目指した利上げキャンペーンにおいて、初めて2会合連続での利上げ見送りとなる。

抗議者が妨害
 パウエル議長が話し始める前、会場に抗議活動を行う人が複数侵入し、イベントを妨害。議長が関係者に付き添われて一時退場する一幕があった。抗議者らは互いに腕を組み、「化石燃料ファイナンスを終わらせよ」と声を上げていたが、強制的に退出させられた。
 講演でパウエル議長は、追加引き締めの可能性を排除しないよう慎重に言葉を選んだ。
 「経済成長の強靱さと労働需要の底堅さを示している最近のデータに、われわれは留意している」と議長は指摘。「経済成長が継続的に潜在成長率を上回っている兆候、ないし労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、インフレに関する一層の進展にリスクが生じる可能性があり、金融政策の追加引き締めが正当化され得る」と語った。
 講演後に行われた司会者との質疑応答では「政策が現在引き締め過ぎである兆候はないと考えている」と述べた。

インフレ「なお高過ぎ」
 FOMCについては、インフレ率を時間とともに2%へと持続的に押し下げる上で十分に景気抑制的な政策スタンスを達成し、インフレがその軌道に乗るまで、政策をその水準で維持することにコミットしていると説明した。
 その上で、「インフレはなお高過ぎる。インフレがわれわれの目標に向けて持続的に低下しているという確信を得るには時間が必要で、数カ月の良好なデータはその始まりに過ぎない」と述べた。
 同時に、利上げが経済に下向きの圧力をかけている兆候が出ており、「有意な引き締めがなお控えている可能性はある」と述べた。
 このほか、地政学的な緊張は「極めて高い状態にある」としてその重要なリスクに言及。イスラエルへの攻撃を「凄惨(せいさん)」と表現し、さらに多くの人命が失われる見通しも恐ろしいことだと話した。

原題:
Powell Says Fed ‘Proceeding Carefully,' Leaves Door Open to Hike(抜粋)


【昨日の世界の新聞一面】

◆2023-10-19 Thu - The Wall Street Journal New York, N.Y. USA

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◆2023-10-19 Thu - The New York Times New York, N.Y. USA

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◆2023-10-19 Thu - San Francisco Chronicle San Francisco, Calif. USA

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◆2023-10-19 Thu - The Japan Times Tokyo, Japan

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◆2023-10-19 Thu - Daily Mail London, UK

2023-10-19 Thu - Neue Westfälische Bielefeld, Germany


◆2023-10-19 Thu - Neue Westfälische Bielefeld, Germany

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◆2023-10-19 Thu - Frankfurter Allgemeine Zeitung Frankfurt, Germany

2023-10-19 Thu - The Peninsula Doha, Qatar


◆2023-10-19 Thu - The Peninsula Doha, Qatar

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◆2023-10-19 Thu - Toronto Star Toronto, Canada

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◆2023-10-19 Thu - Journal Star Peoria, Ill. USA

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