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世界のマーケットとそのほかの個人的趣味

【マーケット記録】2023/10/19(木) 最終版

【総まとめ】

  • 米9月住宅着工件数:135.8万戸(予想:138.3万戸、8月:126.9万戸←128.3万戸)前月比+7.0%の135.8万戸。8月126.9万戸から増加も予想には達しなかった。

  • 米9月住宅建設許可件数:147.3万戸(予想:145.3万戸、8月:154.1万戸)前月比‐4.4%の147.3万戸と、8月154.1万戸から減少し、今後の伸びが鈍化する可能性が示唆

  • ロンドン株式市場は反落、英CPIの上昇とイングランド銀行の金融引き締め検討が背景

  • 欧州株式市場も続落。半導体銘柄ASMLホールディングの売上高警告や中東の情勢不安が相場を押し下げ、欧州テクノロジー株や資源株が下落の中心となった

  • ユーロ圏の国債利回りが上昇し、米経済指標の影響を受けて金利長期化の見方が強まる中、ドイツやイタリアの長期債利回りは数年ぶりの高水準に接近した

  • 米経済の見通しは安定しているか、もしくはやや成長軟化の可能性があるとベージュブックが指摘

  • 日本円の価値は1ドル=150円の「介入ライン」に再接近し、一時149.89円まで下落した、これは2週間ぶりの低水準であった

  • 米長期金利が4.9%台と約16年ぶりの上昇

  • 米国の中央銀行であるFRBの当局者が「高金利の継続」を示唆、これが国債の発行に対する市場の懸念を増加させた

  • 米国株、長期金利の影響を受けやすく、NYダウとナスダックが主要移動平均線を下回る

  • 米国の株式市場は大幅安、ダウ平均は332.57ドル安の33,665.08ドル、ナスダックは219.44ポイント安の13,314.30で取引終了。これは再びの米国債利回りの上昇と企業の四半期決算発表の影響を受けたもの

  • 中東の政治的緊張が高まり、投資家は安全な資産と見なされる金に資金を移動させ、金の価格が2カ月以上の高水準に達した

  • 日経225先物12月限は前日比400円安の3万1640円で夜間取引終了(19日06:00)。日経平均株価の現物終値3万2042.25円に対しては402.25円安

  • VIX指数が19.22に上昇、地政学リスクや米長期金利の上昇を背景にリスク回避傾向

  • 19日の日経平均は611.63円安の31430.62円で終了、31500円の節目を2週間ぶりに割り込む

  • 米国市場の長期金利上昇影響で東京市場でも売りが先行

  • 日経平均は後場取引開始直後に31399.17円まで下落

  • パウエルFRB議長の講演を待ち、31500円前後での推移が続く

  • FOMCのブラックアウト期間入り前の講演は注目、発言内容で米長期金利の動向や資金逃避リスクも考慮に入る

  • 日経225先物12月限は前日清算値比640円安の3万1400円で日中取引終了。この日の日経平均株価の現物終値3万1430.62円に対しては30.62円安


【チャート】

◆1日の値動き=5分足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限5分足チャート2023/10/18(水)16:30~2023/10/19(木)15:15


◆過去2週間の値動き=1時間足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限1時間足チャート2023/10/05(木)16:30~2023/10/19(木)15:15


◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限日足チャート2023/04/19(水)16:30~2023/10/19(木)15:15


【経済イベント指標】

◆2023/10/18(水)の経済指標結果


◆2023/10/19(木)の経済イベント予定


【欧州市況】

◆欧州市場サマリー(18日ロイター)

2023/10/19(木)03:00

要約(ChatGPT併用)

  • ロンドン株式市場は反落。英CPIの上昇とイングランド銀行の金融引き締め検討が背景。主要銘柄のアストラゼネカは肺がん新薬データの失望で5.8%下落

  • FTSE指数は影響を受け、FTSE250種指数は1.62%下落。燃料価格の上昇がインフレへの影響を示し、住宅建設銘柄やウィットブレッド株も大きな動きを見せた

  • 欧州株式市場も続落。半導体銘柄ASMLホールディングの売上高警告や中東の情勢不安が相場を押し下げ、欧州テクノロジー株や資源株が下落の中心となった

  • ユーロ圏の国債利回りが上昇し、米経済指標の影響を受けて金利長期化の見方が強まる中、ドイツやイタリアの長期債利回りは数年ぶりの高水準に接近した

本文ここから

<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。英消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回ったことから、イングランド銀行(英中央銀行)が追加の金融引き締めを決めるとの警戒感が強まった。英製薬のアストラゼネカが5.8%と大幅下落したこともFTSE100種指数の重しとなった。アストラゼネカが開発している肺がん患者向け新薬の後期臨床試験に関するデータ内容が一部のアナリストから失望され、売られる材料となった。中型株で構成するFTSE250種指数は1.62%安。18日に発表された9月の英CPIの前年同月比上昇率は8月と同じ6.7%と1年半ぶりの低水準になったが、コアインフレ率は予想されていたほど鈍化しなかった。8月から9月にかけての燃料価格の値上がりが影響した。マネーファームの最高投資責任者(CIO)、リチャード・フラックス氏は「今日の発表は英中銀の金融政策委員会に一段の圧力をかけただけであり、インフレを許容水準まで下げるために金利圧力を加え続けるかどうかを決定するものだ」と述べた。金利の動向に敏感なFTSE350種住宅建設株指数は4.37%下落した。住宅建設のバラット・デベロップメンツは5.1%下落し、「不確実な」見通しを理由に通期の利益予測の公表を控えたことが嫌気された。飲食店・ホテルチェーンを展開するウィットブレッドは1.3%上昇。上半期決算の利益が44%増加したことを受けて3億ポンド(3億6620万ドル)の自社株買いの計画を発表したことが好感された。

<欧州株式市場>
 続落して取引を終えた。半導体関連銘柄などが売られたのが相場を押し下げた。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは3.4%下落。2023年第3・四半期の受注が市場予想を下回り、24年通期決算の売上高は横ばいになると警告したことが嫌気された。同業のASMインターナショナルは4.5%、BEセミコンダクターは0.8%それぞれ下げた。ドイツの同業アイクストロンは2.8%安。STOXX欧州600種テクノロジー株指数は2.20%下落した。ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのマルチアセット・ストラテジスト、アンティ・ツヴァリ氏は「本日は(半導体関連の)冴えない決算がニュースの中心になるだろう。欧州にとって大きく重要な分野だからだ」と述べた。中東での戦闘を巡る不確実性の高まりなど株式への圧力が続いた。投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数は21.64で、一時、3月以来の高さとなった。STOXX欧州600種資源株指数は2.67%下げた。ドイツのスポーツ用品大手アディダスは3.2%上昇。23年通期の業績予想を修正して売上高を引き上げ、損失額が減る見通しになったことが材料視された。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが数年来の高水準に接近した。リスク選好の動きが低調な中、堅調な米経済指標を受け高金利長期化との見方が強まった。米商務省が18日発表した9月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.2%増の96万3000戸だった。中古住宅の供給が不足していることを背景に、新築住宅に対する需要が押し上げ要因となって大幅に増えた。これを受け、欧米債への売りが強まった。一方、中東情勢が緊迫化する中でリスク選好の動きは依然として弱く、安全資産としての債券の需要は維持されている。ドイツ10年債利回りは終盤で3.5ベーシスポイント(bp)上昇の2.916%と、月初に付けた12年ぶりの高水準(3.024%)に接近した。ドイツ2年債利回りは一時、9月下旬以来の高水準に上昇。終盤は1bp低下の3.237%だった。金融機関SEBの金利戦略責任者、ユッシ・ヒルヤネン氏は「リスク選好の弱まりが支援材料になっていると言えるが、市場が長期債利回りの上昇を織り込んでいる環境には変わりない」と指摘。「ここ数日、特に米国のマクロ指標が予想以上に好調で、中銀がより長期にわたり高金利を維持するというシナリオを裏付けている」と述べた。イタリア10年債利回りは終盤で7bp上昇の4.97%と、今月付けた11年ぶりの高水準(5.024%)に接近した。イタリア債利回りの上昇しを受け、独伊10年債の利回り格差は約205bpに拡大した。イタリア2年債利回りは4bp上昇の4.136%と、2週間ぶりの高水準を記録した。


【要人発言】

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/10/19(木)05:10

本文ここから

18日06:25 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「インフレ率は依然として高すぎる」

18日14:53 ホルツマン・オーストリア中銀総裁
「中東情勢は原油上昇リスクを高めている」

18日15:37 ハント英財務相
「インフレ率が一直線に下がることはめったにない」
「インフレ率は今年も下がり続けると予想」
「6%というインフレ率は英国ではまだ高すぎる」

18日17:37 フローデン・リクスバンク(スウェーデン中銀)副総裁
「クローネ安はインフレ対策に役立っていない」
「政策が依然として収縮的である必要性は著しく明らか」

18日17:49 ビスコ・イタリア中銀総裁
「利上げはインフレをコントロールするために必要」

18日17:50 バイデン米大統領
「米国はイスラエルを支持する」
「米国はイスラエルが自国を守るために必要なものを確保」

18日18:11 桜井元日銀委員
「年内にもマイナス金利政策を解除する可能性がある」
「YCCの上限引き上げは財政へのインパクトが大きい」

18日18:36 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「利上げ休止期間を延長すべきと考える」

18日18:39 アブドラヒアン・イラン外相
「イスラエルへの石油禁輸を呼びかけ」

19日01:06 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「経済が冷え込み、物価が上昇するかどうかを判断するのは時期尚早」
「金利を決定する前に様子見が可能」
「経済の強さが持続する場合、より高い金利が必要になる可能性が高い」
「景気が鈍化すれば、FRBは利上げを待つ余地がさらに生じる」
「利回りの変化と金融状況に与える影響に注目」
「インフレが今後6-12カ月でどのように進展するかを確認し、その後利下げについて検討する必要」
「いかなる利下げもすぐに行われると誰も予想せず」

19日01:42 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「当面の間、制限的な金利を維持する必要」
「インフレに関してはまだ勝利宣言をするつもりはない」
「インフレは進展しているものの、まだ道のりは遠い」
「FRB当局者の予想は来年金利が低下することを示唆」
「インフレはかなり低下している」
「インフレを目標に戻すために粘り強く取り組む」
「いつかは金利を引き下げるのが合理的になるだろう」
「金融政策の道筋はデータに依存する」

19日02:02 ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事
「FRBはインフレ率を2%に戻すことに重点を置いている」
「インフレ率は低下してきたが、依然として高すぎる」

19日03:04 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「ほとんどの地区では9月以降、経済活動にほとんど変化は見られなかった」
「製造業活動はまちまちだったが、複数の地区はこの部門の見通しが改善していると指摘」
「経済の短期的な見通しは、一般的に安定しているか、成長がわずかに鈍化すると指摘」
「全国的に労働市場の逼迫は引き続き緩和した」
「企業が人件費の高騰を緩和するために報酬パッケージを変更しているとの報告があった」
「物価は全体的に緩やかなペースで上昇を続けた」
「製造業では投入コストの上昇が鈍化または安定しているものの、サービス部門では上昇が続いていると指摘」
「燃料費や賃金、保険の増加が地区全体の物価上昇に寄与」
「全体として、企業は今後数四半期に価格が上昇すると予想しているが、そのペースは過去数四半期よりも緩やか」
「いくつかの地区では、今後大幅な価格上昇を予想する企業の数が減少したと報告」

※時間は日本時間


【日経先物ナイトセッション】

◆日経225先物夜間取引クロージング:19日夜間取引終値=400円安、3万1640円

2023/10/19(木)06:03

本文ここから

 19日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日比400円安の3万1640円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2042.25円に対しては402.25円安。出来高は1万7327枚だった。
 TOPIX先物期近は2270ポイントと前日比25.5ポイント安、TOPIX現物終値比25.34ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        31640     -400    17327
日経225mini        31645     -395   382182
TOPIX先物         2270     -25.5    20048
JPX日経400先物      20490     -195    1321
マザーズ指数先物      657      -11    1620
東証REIT指数先物  売買不成立


【主要ニュース】

◆今朝の主要ニュース(19日ブルームバーグ)

2023/10/19(木)06:03

要約(ChatGPT併用)

  • テスラの第3四半期決算はアナリストの予想を下回る利益を記録

  • 値下げと販売不振がテスラの利益率を圧迫

  • ネットフリックスは市場予想を超える会員数の伸びを示し、3カ国で価格を上げる計画を公表

  • バイデン米大統領はイスラエルへの前例のない支援を議会に提案し、ガザとヨルダン川西岸地区に1億ドルの人道支援を提案

  • イランはイスラエルに対する石油禁輸を提案し、原油先物相場が上昇

  • 桜井真氏は、日本銀行が年内にマイナス金利政策を解除する可能性を指摘

  • ウォラーFRB理事は、金利決定前に追加のデータ収集を要求

  • FRBは米政府の債務に関する投資家の不安に対応する方法を模索中

  • 長期的な赤字と債務の懸念は、長期金利の上昇、経済成長の鈍化、失業率の上昇を引き起こす可能性がある

  • FRBが物価安定の目標を軽視すると、インフレのリスクが増大する可能性がある

本文ここから

テスラ予想届かず
米テスラの7-9月(第3四半期)決算は、利益がアナリスト予想を下回った。値下げと販売不振が利益率の重しとなった。株主宛て書簡によると、一部項目を除いた1株利益は66セントに減少。アナリスト予想の74セントに届かなかった。売上高は234億ドル(約3兆5100億円)に達した。一方、ネットフリックスは7-9月の会員数の伸びが市場予想を上回ったほか、米英仏3カ国の一部顧客を対象に値上げを実施すると明らかにした。

「前例のない支援」
バイデン米大統領は訪問先のイスラエルで同国への「前例のない支援」を週内に議会に求めると表明した。一方でガザとヨルダン川西岸地区の住民向けに1億ドル(約150億円)の人道支援を行う方針を表明。数百人が死亡したパレスチナ自治区ガザの病院での爆発については、イスラエルの責任ではないことを示唆する米国防総省の証拠を確認したと述べた。一方、イランがイスラム諸国に対してイスラエルへの石油禁輸を呼び掛け、病院爆発後に上昇していた原油先物相場は一段高となった。

マイナス金利解除も
元日本銀行審議委員の桜井真氏は、日本の実体経済が改善を続け、物価上昇の持続性も高まりつつある中、日銀は年内にもマイナス金利政策を解除する可能性があるとの見解を示した。物価上昇率が高止まりし、日銀が超低金利政策を継続する下で、日本の実質金利は先進国の中で最も低くなっていると説明。「過剰な金融緩和から実体経済の変化に対応した適切な緩和政策に戻す必要がある」とし、マイナス0.1%の短期政策金利をゼロ%に引き上げることを具体策として挙げた。

据え置き支持か
ウォラーFRB理事は、追加の金融引き締めが必要か判断する前に、さらなるデータを収集して待つことが可能だとの見解を示した。10月31日-11月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金利据え置きを支持することを示唆した格好。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はインフレ率を当局目標の2%に戻すためには、政策金利を景気抑制的水準に「当面」とどめるべきだとの見解を示した。

膨張する米債務
FRBは、米政府が抱える33兆5000億ドル(約5000兆円)もの債務に対する投資家の不安にどう対応すべきか苦慮しており、今後、潜在的な政策の落とし穴に直面する可能性がある。赤字と債務をめぐる不安は長期金利に上昇圧力をかけ、成長を鈍化させ、失業率を押し上げる恐れがある。同時に、FRBが連邦政府の借り入れコストを抑えるために物価安定の目標を軽視していると受け止められれば、なおさらインフレの火種となり得る。

その他の注目ニュース:
「やせ薬」オゼンピック、心臓や認知症にも効果か-既存薬業界の逆風に

www.bloomberg.co.jp

モルガン・スタンレー株急落、四半期減益を嫌気-投資銀行振るわず

www.bloomberg.co.jp

米地区連銀経済報告、経済見通しは「安定もしくは若干軟化」 (1)

www.bloomberg.co.jp


◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(19日ロイター)

2023/10/19(木)06:13

本文ここから

  • 英外務省、レバノン渡航自粛を勧告 滞在者にも即時出国促す
  • 米金融・債券市場=10年債利回り上昇、当局者発言や国債発行懸念で
  • 〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(18日) 
  • NY外為市場=ドル上昇、米金利先高観と中東緊迫化で
  • エジプト、ラファ検問所開通に同意 人道支援物資搬入へ=米大統領
  • ネットフリックス、四半期契約者が予想上回る900万人増 米英仏で値上げ
  • 中南米金融市場=株式・通貨下落、リスク回避の動きで
  • テスラ第3四半期、粗利益率17.9%に低下 値下げが響く
  • 経済活動ほぼ変化せず、物価は緩やかに上昇=地区連銀報告
  • シカゴ日経平均先物(18日) 
  • 米国株式市場=大幅安、米債利回り上昇や四半期決算受け
  • ガザ市民のエジプトへの強制退避を拒否、シシ大統領 
  • 原油先物2%高、米原油在庫の大幅減や中東情勢の緊迫化で
  • 中東全域に反イスラエルデモ拡大、欧州でも治安懸念 
  • 中国商務相とアップルCEOが北京で会談、貿易関係など意見交換
  • 米下院議長選、2回目投票も決まらず 共和ジョーダン氏の支持後退
  • FRB、当面制約的な政策必要 インフレ抑制で=NY連銀総裁
  • イスラエル、エジプトからのガザ支援阻止せず バイデン氏が要請
  • 欧州市場サマリー(18日) 
  • 欧州株式市場=続落、半導体関連銘柄売られる 
  • 米一戸建て住宅着工件数、9月は3.2%増 中古住宅不足が背景
  • 米下院議長選、2回目投票も選出できず 共和ジョーダン氏の支持後退
  • 利上げ必要かデータを待って判断=ウォラーFRB理事
  • ロンドン株式市場=反落、予想上回る物価上昇率を嫌気
  • 米大統領、イスラエル・パレスチナ双方に支援表明 病院爆発は「テロ組織の誤射」
  • 岸田首相、サウジなど中東4カ国首脳と電話会談 事態鎮静化で協力
  • 米、ウクライナ紛争に深入り 長射程ミサイル供与は過ち=プーチン氏
  • BUZZ-南アランド下落、9月CPIの伸び加速受け 
  • イスラエル・ハマス紛争の波及リスク「非常に現実的」=国連特使
  • ユーロ圏金融・債券市場=利回り上昇、米指標堅調で高金利長期化との見方
  • 習主席、中国経済切り離しへの反対表明 「一帯一路」を自賛
  • 米学生ローン返済再開、経済への影響は限られる= NY連銀
  • イスラエル北部でロケット弾飛来警報=イスラエル軍 
  • 病院爆発はパレスチナ武装組織の責任、米大統領示唆 イスラエル訪問
  • ガザ病院爆発は「イスラエルに責任なし」、米が情報分析
  • イスラエル、エジプトからのガザ支援は阻止せず=首相府
  • ガザ病院爆発、死者471人・負傷者314人超に=ガザ保健省
  • 国連安保理、ガザ戦闘一時停止要請の決議案否決 米が拒否権行使
  • イスラエル軍、ヨルダン川西岸で10代のパレスチナ人2人を射殺
  • ガザ攻撃、域内を「焼き尽くす火」になりかねず=レバノン外相
  • 米、ハマスの資金源根絶へ 9個人や仮想通貨取引所に制裁
  • イラン、イスラエル向け石油禁輸を呼びかけ OPECは即応せず
  • 米軍、イラク駐留部隊への攻撃阻止 無人機2機迎撃=当局者
  • モルガンS、四半期利益は予想ほど落ち込まず 資産管理業務好調

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(19日ロイター)

2023/10/19(木)06:23

本文ここから

●米大統領、イスラエル・パレスチナ双方に支援表明 病院爆発は「テロ組織の誤射」
 バイデン米大統領は18日、イスラエルを訪問した。17日に起きたパレスチナ自治区ガザの病院爆発で数百人が死亡したことについては「テロ組織によるロケット弾の誤射」のようだという認識を示し、イスラエルとの連帯を表明した。同時に「パレスチナ人も苦しんでいる」とし、パレスチナ向けの人道支援を確約した。

●米、ハマスの資金源根絶へ 9個人や仮想通貨取引所に制裁
 米財務省は18日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの資金源を根絶することを目的に、9人の個人と1団体に制裁を科すと発表した。

●岸田首相、サウジなど中東4カ国首脳と電話会談 事態鎮静化で協力
 岸田文雄首相は18日夜、サウジアラビアのムハンマド皇太子やヨルダンのアブドラ国王、カタールのタミム首長、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領と相次いで電話会談を行った。中東情勢の悪化を受けた。

●米、ウクライナ紛争に深入り 長射程ミサイル供与は過ち=プーチン氏
 ロシアのプーチン大統領は18日、米国はウクライナに長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を供与するという過ちを犯しており、ウクライナ紛争に深入りしていると述べた。

●中東全域に反イスラエルデモ拡大、欧州でも治安懸念
 パレスチナ自治区ガザの病院が攻撃され数百人の死者が出たことを受け、中東各地で反イスラエル抗議活動が拡大している。一部は暴徒化し、治安当局との衝突による死者も出た。

●経済活動ほぼ変化せず、物価は緩やかに上昇=地区連銀報告
 米連邦準備理事会(FRB)は18日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、前回9月の報告以来、ほとんどの地区で経済活動は大きく変化していないと述べた。物価は全体として緩やかなペースで上昇を続ける一方、労働市場の逼迫は全国的に緩和されたという。

●FRB、当面制約的な政策必要 インフレ抑制で=NY連銀総裁
 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、インフレ率を連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に戻すためには、政策金利を当面、高水準で維持する必要があると述べた。

●利上げ必要かデータを待って判断=ウォラーFRB理事
 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は18日、FRBがこれまでに実施した利上げで経済が好調さを維持するのか、弱含むのか見極めるために「様子を見たい」と述べた。

●米下院議長選、2回目投票も選出できず 共和ジョーダン氏の支持後退
 米下院が18日実施した次期下院議長を選出する2回目の投票で、共和党の議長候補ジョーダン下院司法委員長が前日に続き過半数票を獲得できず落選した。下院議長不在は16日目を迎え、混迷を深めている。

●テスラ第3四半期、粗利益率17.9%に低下 値下げが響く
 米電気自動車(EV)大手テスラが18日発表した第3・四半期決算は、粗利益率が低下した。金利が上昇する中、需要を押し上げるために実施した値下げが響いた。

●ネットフリックス、四半期契約者が予想上回る900万人増 米英仏で値上げ
 米動画配信サービス大手ネットフリックスは18日、第3・四半期の契約者数が全世界で900万人増加したと発表した。市場予想は約600万人増だった。さらに、米国や英国、フランスで月額料金を一部値上げする方針を示した。

●モルガンS、四半期利益は予想ほど落ち込まず 資産管理業務好調
 米金融大手モルガン・スタンレーが18日に発表した第3・四半期決算(9月30日まで)は利益が市場予想ほど落ち込まなかった。ウェルス・マネジメント部門の好調がディールメーキングの停滞による打撃を相殺した。

●中国商務相とアップルCEOが北京で会談、貿易関係など意見交換
 中国の王文涛商務相は18日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)と北京で会談した。中国商務省が声明を発表した。アップルの中国での発展や米中貿易関係について意見交換したという。


【米国市場】

◆NY株式市場クローズ(18日)

2023/10/19(木)06:32

米国市場 日本時間2023-10-19 Thu 06:32


◆NY市場サマリー(18日ロイター)=ドル・利回り上昇、株大幅安

2023/10/19(木)06:33

要約(ChatGPT併用)

  • NY為替市場では、ドルが上昇傾向を示し、特にユーロや日本円に対して強くなった

  • 米国の債券利回りの上昇と、中東地域の政治的緊張が高まることがドルを押し上げる主要な要因となった

  • 日本円の価値は1ドル=150円の「介入ライン」に再接近し、一時149.89円まで下落した、これは2週間ぶりの低水準であった

  • NY債券市場の10年国債の利回りが上昇し、過去16年間で最も高い水準に達した

  • 米国の中央銀行であるFRBの当局者が「高金利の継続」を示唆、これが国債の発行に対する市場の懸念を増加させた

  • 10年国債の利回りは4.9ベーシスポイント上昇して4.896%、2年国債の利回りは0.6ベーシスポイント下がって5.208%となった

  • 30年国債の利回りも3.4ベーシスポイント上昇して4.985%に、2年債と10年債の利回りの差はマイナス31.4bpとなった

  • 米国の株式市場は大幅に価格が下落、これは再びの米国債利回りの上昇と企業の四半期決算発表の影響を受けた

  • 中東の政治的緊張が高まり、投資家は安全な資産と見なされる金に資金を移動させ、金の価格が2カ月以上の高水準に達した

  • 住宅建設の指標が向上し、FRBの金融政策の引き締めが長く続く可能性が高まり、長期金利が上昇した

  • 9月の一戸建て住宅の着工件数が前月比で3.2%増加し、新築住宅への需要が大幅に増加した背景として中古住宅の供給不足があった

  • NY金先物は中東の先行きの不確実性を背景に上昇、中心限月12月物の価格は1オンスあたり1968.30ドルとなった

  • 米国の原油先物の価格も上昇、WTI原油の中心限月11月物は1バレルあたり88.32ドル、12月物は87.27ドルとなった

本文ここから

<為替>
 ドルがユーロと円に対して上昇した。米国債利回りの上昇のほか、中東情勢の緊迫化を受けた安全資産の需要の高まりがドルの押し上げ要因になっている。円は「介入ライン」として警戒される1ドル=150円に再び接近しており、一時149.89円と、2週間ぶりの安値を付けた。ユーロは0.38%安の1.0536ドル。ただ、10月3日に付けた2022年12月以来の安値(1.0448ドル)からは上げている。主要6通貨に対するドル指数は0.32%高の106.55。ただ、10月3日に付けた22年11月以来の高値(107.34)は下回って推移している。

<債券>
 10年国債利回りが上昇し、16年ぶりの高水準を記録した。米連邦準備理事会(FRB)当局者が「高金利は長期化する」と発言する中、国債発行への懸念が高まった。この日発表された住宅着工件数が急回復したことは、景気の底堅さを示唆した。国債利回りは急上昇し、国債売りが進行している。10年債利回りは4.9ベーシスポイント(bp)上昇し4.896%となった。2年債利回りは0.6bp低下の5.208%だった。17日には17年ぶり高水準を付けていた。30年国債利回りは3.4bp上昇し4.985%だった。2年債と10年債の利回り格差はマイナス31.4bpとなった。

<株式>
 米国株式市場は大幅安で取引を終えた。米債利回りが再び上昇したほか、米企業の四半期決算を受けた。中東情勢の緊迫化でリスク回避が進み、安全資産とされる金は2カ月超ぶりの高値を付けた。予想変動率を示すVIX指数は急上昇した。米一戸建て住宅建設の回復を示す指標が発表され、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを長期化させるとの観測が高まり、長期金利は上昇した。9月の一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比3.2%増加、中古住宅の供給不足を背景に、新築住宅に対する需要で大幅に増えた。チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は、セクター間で資金シフトが進んでおり、投資家は金利再調整の環境下で好調な銘柄と苦戦を強いられる銘柄を見極めようとしていると指摘。「レバレッジの高い企業の状況は厳しいということは明らかだ」と述べた。市場予想を上回る決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブルは2.6%高。ユナイテッド航空は9.7%安。コスト増で第4・四半期の業績が軟調になるとの見通しを示した。S&P500の航空会社指数は5.6%下落した。モルガン・スタンレーは6.8%安。第3・四半期決算はディールメーキングが低調だった。テスラとネットフリックスは決算発表を受け、引け後に約2%、約12%、それぞれ上昇した。テスラは4.8%安、ネットフリックスは2.7%安で通常取引を終えた。米取引所の合算出来高は104億8000万株。直近20営業日の平均は104億5000万株。ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.67対1の比率で上回った。ナスダックでも3.33対1で値下がり銘柄が多かった。

<金先物>
 中東情勢を巡る先行き不透明感が強まる中、安全資産としての金に買いが入り、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比32.60ドル(1.68%)高の1オンス=1968.30ドルだった。中心限月の清算値ベースでは8月下旬以来約1カ月半ぶりの高値水準。

<米原油先物>
 需給引き締まり観測を背景とした買いが優勢となり、上伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比1.66ドル(1.92%)高の1バレル=88.32ドルとなった。12月物は1.83ドル高の87.27ドル。


◆18日の米国市場ダイジェスト=NYダウは332ドル安、長期金利上昇や中東情勢緊迫化を警戒

2023/10/19(木)07:56

要約(ChatGPT併用)

  • 米国株式市場は下落し、ダウ平均は332.57ドル安、ナスダックは219.44ポイント安

  • 中東情勢の緊迫化と原油高を警戒、さらにFRBのベージュブックで長期金利が上昇

  • セクター別で家庭・パーソナル用品が上昇、自動車関連は大きく下落

  • プロクター・アンド・ギャンブルは四半期決算で1株利益が前年比33.6%増益

  • アボットラボラトリーズの純売上がアナリスト予想を上回り上昇

  • ファースト・ホライゾンは通期見通し再確認で堅調に推移

  • シチズンズ・フィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーは四半期決算で減益

  • ネットフリックスは四半期決算後に1株利益や有料会員数の伸びが良好

  • テスラは調整後の1株利益が予想を下回り下落

  • NY外為市場ではドル・円が149円93銭で引け、原油高や中東情勢懸念でドル買い優勢

  • ユーロ・ドルやユーロ・円は中東のリスクを背景に下落、ポンド・ドルも下落

  • WTI先物12月限は+1.83ドルの87.27ドルで取引終了、中東情勢悪化の影響で変動

本文ここから

■NY株式:NYダウは332ドル安、長期金利上昇や中東情勢緊迫化を警戒
 米国株式市場は下落。ダウ平均は332.57ドル安の33,665.08ドル、ナスダックは219.44ポイント安の13,314.30で取引を終了した。
 中東情勢の緊迫化を警戒した売りに寄り付き後、下落。さらに、原油高が警戒されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で国内経済の底堅さが再確認されたため長期金利が一段と上昇し、ハイテクを中心にさらに売られた。終日軟調に推移し、終盤にかけて、主要株式指数は下げ幅を拡大し、終了。セクター別では家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、自動車・自動車部品が大きく下落した。
 消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は四半期決算で、値上げが奏功し需要の鈍化を相殺したため1株利益が前年比33.6%増益、さらに予想も上回ったため買われた。ヘルスケア製品メーカーのアボットラボラトリーズ(ABT)は第3四半期決算で純売上がアナリスト予想を上回り、上昇。地銀のファースト・ホライゾン(FHN)は第3四半期決算で通期見通しを再確認したため安心感に堅調に推移した。
 一方で、同業のシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は四半期決算で1株利益が前年比減益で、予想を下回った結果が嫌気され、下落。また、金融のモルガン・スタンレー(MS)も第3四半期決算で投資銀行部門やウェルスマネジメント部門が不振で減益を発表し、失望感から売られた。
 動画配信のネットフリックス(NFLX)は取り引き終了後に四半期決算を発表。1株利益や有料会員数の伸びが予想を上回り、時間外取引で買われている。一方、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は調整後の1株利益が予想を下回り、売られた。

■NY為替:米長期金利上昇や質への逃避のドル買い再開
 18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円64銭から149円94銭まで上昇して、149円93銭で引けた。中東情勢の一段の緊迫化懸念に原油高を背景に長期金利がさらに上昇、さらに質への逃避でドル買いが優勢となった。
 ユーロ・ドルは、1.0575ドルから1.0523ドルまで下落し、1.0536ドルで引けた。ユーロ・円は、158円23銭から157円69銭まで下落。中東の地政学的リスク上昇を警戒したリスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは、1.2207ドルから1.2137ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.8997フランから0.8954フランまで下落。ガザ病院爆発を受けエジプト、ヨルダン、パレスチナ自治政府首脳はバイデン米大統領との会談を中止するなど中東情勢の一段の緊迫化懸念に安全通貨のフラン買いが加速。

■NY原油:上昇で87.27ドル、ロンドン市場で88.57ドルまで値上り
 NY原油先物12月限は上昇(NYMEX原油12月限終値:87.27 ↑1.83)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.83ドルの87.27ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは86.25ドル-88.57ドル。ロンドン市場で88.57ドルまで買われた後、米国市場の前半にかけて86.25ドルまで下げたが、中東情勢の悪化が引き続き警戒されており、押し目買いが入ったことで87.75ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引では主に87ドル台で推移。

■主要米国企業の終値
 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
 バンクオブアメリカ(BAC) 27.31ドル -0.31ドル(-1.12%)
 モルガン・スタンレー(MS) 74.88ドル -5.45ドル(-6.78%)
 ゴールドマン・サックス(GS)301.96ドル -7.40ドル(-2.39%)
 インテル(INTC) 35.64ドル -0.42ドル(-1.16%)
 アップル(AAPL) 175.84ドル -1.31ドル(-0.74%)
 アルファベット(GOOG) 139.28ドル -1.71ドル(-1.21%)
 メタ(META) 316.97ドル -7.03ドル(-2.17%)
 キャタピラー(CAT) 259.22ドル -13.43ドル(-4.93%)
 アルコア(AA) 26.52ドル -1.25ドル(-4.50%)
 ウォルマート(WMT) 161.54ドル +0.12ドル(+0.07%)


【日中取引OPEN前まとめ】

◆日経225先物テクニカルポイント(19日夜間取引終了時点)

2023/10/19(木)07:10

本文ここから

 19日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比400円安の3万1640円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

34044.76円  ボリンジャーバンド3σ
33378.10円  ボリンジャーバンド2σ
32711.45円  ボリンジャーバンド1σ
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32515.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32323.73円  75日移動平均
32044.80円  25日移動平均
32042.25円  18日日経平均株価現物終値
31930.00円  5日移動平均
31875.00円  一目均衡表・基準線
31750.00円  一目均衡表・転換線
31640.00円  19日夜間取引終値
31378.15円  ボリンジャーバンド-1σ
30711.50円  ボリンジャーバンド2σ
30121.20円  200日移動平均
30044.84円  ボリンジャーバンド3σ


◆日経225先物(寄り前コメント)=目先的にはショートが入りやすい需給状況

2023/10/19(木)08:04

要約(ChatGPT併用)

  • 米国市場の主要株価指数が下落し、米長期金利が4.9%台と約16年ぶりの上昇

  • 米住宅着工件数が前月比7.0%増、FRBの高い政策金利の長期維持の見方が強化

  • 中東情勢の緊張とNY原油先物相場の上昇でインフレ懸念再燃

  • S&P500業種別指数:家庭用品・パーソナル用品、エネルギー、ヘルスケア上昇、一方、自動車・運輸・素材下落

  • シカゴ日経平均先物の取引が3万1640円で終了

  • 米国市場の動向:長期金利の影響を受けやすく、NYダウとナスダックが主要移動平均線を下回る

  • エヌビディアの株価が4%近く下落、対中輸出規制の影響懸念

  • ネットフリックスの7-9月期決算が好調、テスラの決算は予想を下回る

  • 日経225先物の上値は3万2100円~3万2200円で抑えられ、ショートのターゲットは3万1390円辺り

  • VIX指数が19.22に上昇、地政学リスクや米長期金利の上昇を背景にリスク回避傾向

  • NT倍率は13.95倍に低下、値がさ半導体株はほぼ横ばいの推移

本文ここから

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 31640 -400 (-1.24%)
TOPIX先物 2270.0 -25.5 (-1.11%)
シカゴ日経平均先物 31640 -400
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米長期金利が約16年ぶりとなる4.9%台まで上昇したことが重荷となった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済の短期的見通しの安定が確認されたほか、9月の米住宅着工件数が前月比7.0%増とコンセンサスを上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)が高い政策金利を長期的に維持するとの見方が強まった。また、中東情勢の緊張の高まりを背景に、NY原油先物相場が上昇しインフレ懸念が再燃したことも、売りを誘ったようだ。S&P500業種別指数は家庭用品・パーソナル用品、エネルギー、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、自動車・同部品、運輸、素材が下落した。
 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比400円安の3万1640円だった。日経225先物(12月限)は日中比80円安の3万1960円で始まり、その後は買い戻され、3万2070円とプラスに転じる場面も見られた。ただし戻りは鈍く、再び軟化すると3万1900円~3万1980円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを切り下げており、終盤にかけて3万1590円まで下落幅を広げ、3万1640円でナイトセッションの取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。米国市場は引き続き長期金利の動向に振られやすい需給状況であり、NYダウが再び200日移動平均線を下回ったほか、ナスダックは25日線を割り込んだ。また、前日に米政権による対中輸出規制が嫌気されたエヌビディアは、この日も4%近く下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。
 決算発表が本格化するなか、ネットフリックスが発表した7-9月期決算は一株利益が予想を上回り、同社株は時間外取引で12%ほど上昇している。半面、テスラは一株利益が予想を下回ったとして、時間外取引で売られている。主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが次第に強まりそうである。
 日経225先物は、心理的な抵抗線として意識される25日、75日線が位置する3万2100円~3万2200円処で上値を抑えられる格好となった。積極的に仕掛けてくるトレードは限られそうだが、目先的にはボリンジャーバンドの-1σが位置する3万1390円辺りをターゲットとしたショートが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万1625円を中心とした上下の権利行使価格3万1375円~3万2000円のレンジを想定する。
 また、週足ベースでは13週線を明確に上放れることができず、反対に26週線(3万1650円)まで下げてきた。同水準には週足の-1σも位置していることから、底堅さを見極めたい。この水準を明確に下回ってくるようだと、-2σが位置する3万890円辺りが意識されてこよう。
 VIX指数は19.22(前日は17.88)に上昇しており、一時20.15まで切り上がる場面が見られた。25日線が上向きで推移するなか、17.27辺りで推移している200日線とのゴールデンクロスが接近していることもあり、上昇が意識されやすいチャート形状である。米長期金利の上昇や中東情勢を巡る地政学リスクが警戒されるなか、リスク回避に傾きやすい局面である。
 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.95倍に低下した。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]が売り一巡後に上昇に転じるなど、値がさ半導体株の底堅さが見られるなか、ほぼ横ばいでの推移だった。本日もNT倍率の低下は意識されやすいが、13週線が13.93倍辺りで推移していることから、同水準で下げ渋りをみせるようだと、スプレッド狙いの動きは限られよう。


【日経225先物08:45~15:15取引中】

【日本株09:00~15:00取引中】


【日本市場】

◆日経225先物日中取引クロージング:19日清算値=640円安、3万1400円

2023/10/19(木)15:17

本文ここから

 19日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日清算値比640円安の3万1400円で取引を終えた。出来高は5万3018枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万1430.62円に対しては30.62円安。


◆東京株式市場クローズ(19日)

日本時間2023/10/19(木)16:06現在


◆日本株市況クロージング=米金利上昇を受けた米株安の流れ引き継ぐ(19日フィスコ)

2023/10/19(木)16:07

要約(ChatGPT併用)

  • 19日の日経平均は611.63円安の31430.62円で終了、31500円の節目を2週間ぶりに割り込む

  • 米国市場の長期金利上昇影響で東京市場でも売りが先行

  • 日経平均は後場取引開始直後に31399.17円まで下落

  • パウエルFRB議長の講演を待ち、31500円前後での推移が続く

  • 東証プライムでは値下がり銘柄が全体の7割超を占める

  • セクター別では31業種中、パルプ紙、陸運を除くすべて下落

  • 指数インパクトの大きい銘柄でキヤノン、花王、KDDI、ニトリHDが堅調、東エレク、ファーストリテ、アドバンテス、第一三共が軟調

  • ニューヨーク連銀総裁の発言で米長期金利上昇、東京市場も影響を受ける

  • アジア市場の軟調や中東情勢により買い控えムード拡大

  • 市場関心はパウエルFRB議長の講演に集中

  • FOMCのブラックアウト期間入り前の講演は注目、発言内容で米長期金利の動向や資金逃避リスクも考慮に入る

本文ここから

 19日の日経平均は大幅反落。611.63円安の31430.62円(出来高概算12億3000万株)と心理的な節目の31500円を2週間ぶりに割り込んで取引を終えた。前日の米国市場で、長期金利が上昇したことによりグロース株が下落した流れを受けて、東京市場も幅広い銘柄に売りが先行した。日経平均は前場終盤にかけて31500円を割り込み、後場取引開始直後には31399.17円まで水準を切り下げた。ただ、今夜に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいと考える向きも多く、その後は模様眺めムードが広がり、日経平均は31500円前後での推移が続いた。
 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400に迫り、全体の7割超を占めた。セクター別では、パルプ紙、陸運を除く31業種が下落。精密機器、医薬品、機械、空運、鉄鋼の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、キヤノン<7751>、花王<4452>、KDDI<9433>、ニトリHD<9843>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、第一三共<4568>が軟調だった。
 前日の米国市場は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が18日の講演で「インフレ率を米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%に戻すためには、政策金利を当面、高水準で維持する必要がある」と述べたことが米長期金利上昇を促し、主要株価指数は下落。東京市場も金利動向に敏感とされる半導体関連や電子部品関連など値がさ株を中心に広範囲に売りが膨らんだ。急ピッチの下げの反動から押し目を拾う場面もあったものの、アジア市場が軟調に推移しているほか、中東情勢の行方も気がかりとなるなか、買い見送りムードが広がっていた。
 市場の関心は、パウエルFRB議長の講演内容に集まっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト期間入り目前の発言機会は、FOMCの「予告」になると目されているだけに注目度が高いと言える。31日からのFOMCでは政策金利の据え置きがコンセンサスであるが、その先の金融政策については見方が分かれているだけに発言内容次第では、米長期金利が一段と上昇するリスクがあり、世界的に株式から資金逃避が起こる可能性も残るだけに警戒したところだ。


◆日経平均大引け【↓】=急反落、金利上昇や中東リスクで売り優勢 (10月19日)

2023/10/19(木)18:18

要約(ChatGPT併用)

  • 前日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反落、米長期金利上昇と中東情勢の影響で売りが優勢

  • 東京市場では、日経平均株価が600円以上下落、3万1000円台前半まで下落

  • 欧州と米国の株市場の下落、米長期金利の上昇、中東の地政学リスクが東京市場の売り圧力の原因

  • 日経平均は一時640円の大幅下落、ハイテク株売り、値下がり銘柄数は76%、売買代金は低水準

  • 半導体主力株、メガバンク、川崎汽船、三菱商事、第一三共などが大きく下落

  • キヤノン、JR西日本、TOWAなどは買いが入り上昇

  • 日経平均のプラス寄与度上位はキヤノン、花王、KDDI、ニトリHD、クレセゾンで約9円の影響

  • マイナス寄与度上位は東エレク、ファストリ、アドテスト、第一三共、TDKで約279円の影響

  • 東証33業種では上昇は2業種、下落率小さな5業種と下落率大きな5業種が存在

本文ここから

日経平均株価
始値  31579.54
高値  31669.42(10:13)
安値  31399.17(12:31)
大引け 31430.62(前日比 -611.63 、 -1.91% )
売買高  12億3463万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆1665億円 (東証プライム概算)

■本日のポイント
 1.日経平均は急反落、600円を超える下げに
 2.米株市場では長期金利上昇止まらずリスクオフ
 3.先物主導で下落、中東リスクも加わり売り加速
 4.金利上昇を嫌気し半導体などハイテク株に逆風
 5.76%の銘柄が下落、売買代金は3兆円強と低調

■東京市場概況
 前日の米国市場では、NYダウは前日比332ドル安と4日ぶりに反落した。米長期金利の上昇や中東情勢が重荷となり売りが優勢となった。
 東京市場では、主力株中心にリスクオフ一色の地合いとなり日経平均株価は600円を超える下落をみせ、3万1000円台前半まで値を下げた。
 19日の東京市場は、前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて下落したほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック指数いずれも大きく値を下げたことでリスク回避目的の売り圧力が強まった。米長期金利が一段と上昇していることで、株式市場でも向かい風が強まっている。また、中東でイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争が激化するなか、地政学リスクに対する懸念も見送りムードを助長した。日経平均は先物主導で一時640円あまり下落し、その後下げ渋る場面もあったが、引け際に売り直され、終値でも600円を超える下げとなった。半導体関連などハイテク株が売られ、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の76%を占めた。また、売買代金は3兆1000億円台で今週17日に次ぐ低水準だった。
 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>など売買代金上位を占めた半導体の主力株が大きく売りに押される展開となった。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。川崎汽船<9107>、三菱商事<8058>なども安い。第一三共<4568>が大きく下値を探る展開となったほか、ファーストリテイリング<9983>、三菱重工業<7011>なども下落した。コプロ・ホールディングス<7059>が急落、JMDC<4483>、アンビスホールディングス<7071>も大幅安。
 半面、キヤノン<7751>が堅調、JR西日本<9021>も買い戻された。また、TOWA<6315>の強さが目立つ。霞ヶ関キャピタル<3498>も買いが優勢だった。カナデン<8081>、IDOM<7599>が大幅高に買われ、ヴィア・ホールディングス<7918>、北の達人コーポレーション<2930>なども物色人気。オイシックス・ラ・大地<3182>も上昇した。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はキヤノン <7751>、花王 <4452>、KDDI <9433>、ニトリHD <9843>、クレセゾン <8253>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約279円。
 東証33業種のうち上昇はパルプ・紙、陸運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)石油石炭製品、(3)水産・農林業、(4)倉庫運輸関連、(5)小売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)機械、(4)空運業、(5)鉄鋼。

■個別材料株
△北の達人 <2930> [東証P]
 トップライン拡大顕著で6~8月期は利益も急拡大。
△テクノロジー <5248> [東証G]
 子会社が森ビルと営農型太陽光発電所で協業。
△ログリー <6579> [東証G]
 米広告企業とRTB接続開始を材料視。
△IDOM <7599> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価引き上げ。
△ヴィアHD <7918> [東証P]
 収益予想上方修正で上半期は一転営業黒字に。
△カナデン <8081> [東証P]
 部材不足の改善や円安効果で今期業績・配当予想を上方修正。
△松屋 <8237> [東証P]
 9月訪日客数はほぼコロナ前水準を回復へ。
△ブリッジG <9225> [東証G]
 プロネクサス <7893> と業務提携。
△ヤマダHD <9831> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価を引き上げ。
△タキヒヨー <9982> [東証S]
 自社株買いと消却を評価。
▼第一三共 <4568> [東証P]
 「エンハーツ」の米特許侵害訴訟での敗訴をネガティブ視。
▼アトラスT <9563> [東証G]
 プロジェクトの延期・消失響き今期は一転最終減益の見通し

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)カナデン <8081>、(2)IDOM <7599>、(3)ヴィアHD <7918>、(4)北の達人 <2930>、(5)松屋 <8237>、(6)オイシックス <3182>、(7)福山運 <9075>、(8)TOWA <6315>、(9)日清食HD <2897>、(10)Jディスプレ <6740>。

 値下がり率上位10傑は(1)コプロHD <7059>、(2)JMDC <4483>、(3)アンビスHD <7071>、(4)第一三共 <4568>、(5)東応化 <4186>、(6)力の源HD <3561>、(7)イワキ <6237>、(8)マルマエ <6264>、(9)ソシオネクス <6526>、(10)エンプラス <6961>。

大引け
 日経平均は前日比611.63円(1.91%)安の3万1430.62円。TOPIXは前日比31.18(1.36%)安の2264.16。出来高は概算で12億3463万株。東証プライムの値上がり銘柄数は401、値下がり銘柄数は1394となった。東証マザーズ指数は659.51ポイント(13.52ポイント安)。

[2023年10月19日]


◆日経225先物テクニカルポイント(19日日中取引終了時点)

2023/10/19(木)16:10

本文ここから

 19日の日経225先物は前日清算値比640円安の3万1400円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

34057.50円  ボリンジャーバンド3σ
33383.40円  ボリンジャーバンド2σ
32709.30円  ボリンジャーバンド1σ
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32515.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32320.53円  75日移動平均
32035.20円  25日移動平均
31882.00円  5日移動平均
31875.00円  一目均衡表・基準線
31750.00円  一目均衡表・転換線
31430.62円  19日日経平均株価現物終値
31400.00円  19日先物清算値
31361.10円  ボリンジャーバンド-1σ
30687.00円  ボリンジャーバンド2σ
30120.00円  200日移動平均
30012.90円  ボリンジャーバンド3σ


◆日経225先物(引け後コメント)=FRB議長発言に関心が集まる

2023/10/19(木)18:35

要約(ChatGPT併用)

  • 日経225先物(12月限)は、取引を前日比640円安の3万1400円で終了し、寄り付きは3万1540円からスタート

  • 寄り付き直後に売りが先行、シカゴ日経平均先物清算値(3万1640円)に近づく動きを示した

  • 買い戻しにより、前場中盤の一時3万1670円まで上昇する場面があった

  • 香港ハンセン、上海総合、韓国KOSPIのアジア株が軒並み下落し、それに伴い日経225も売られた

  • 後場の取引開始直後、3万1400円までの下落を見せ、その後中盤で3万1540円までリバウンド

  • 終盤はショート勢が強まり、最終的に安値の3万1400円で取引を終了

  • 寄り付き後、3万1500円を下回る動きを示し、前場終盤にはボリンジャーバンドの-1σ水準に接近

  • 19日の米国市場は、フィラデルフィア連銀製造業景気指数発表とFRB議長の講演が予定され、注目されている

  • テスラやラムリサーチの株価反応にも市場の注目が集まっている

  • バンドは下向きの推移で、-1σが3万1320円、26週線は3万1640円、-2σが3万650円という位置にある

  • NT倍率は13.87倍に下落し、東京エレクトロン<8035>、ファーストリテイリング<9983>、アドバンテスト<6857>の下落が影響

  • 日経225先物で、ABNクリアリン証券が最も買い越し、野村証券が最も売り越し

  • TOPIX先物では、JPモルガン証券が最も買い越し、シティグループ証券が最も売り越し

本文ここから

日経225先物 31400 -640 (-1.99%)
TOPIX先物 2262.5 -33.0 (-1.43%)

 日経225先物(12月限)は前日比640円安の3万1400円で取引を終了。寄り付きは3万1540円とシカゴ日経平均先物清算値(3万1640円)にサヤ寄せする格好から売りが先行した。売り一巡後は買い戻しも入り、前場中盤には3万1670円まで下落幅を縮める場面も見られた。しかし、香港ハンセン、上海総合、韓国KOSPIなどアジア株が軒並み売られるなか、前場終盤にかけて売り直され、後場の取引開始直後には3万1400円まで下落幅を広げた。中盤にかけて3万1540円までのリバウンドを見せたものの、買い戻しもここまで。終盤にかけてショート優勢となり、本日の安値で取引を終えた。
 日経225先物は寄り付き後ほどなくして節目の3万1500円を割り込むと、前場終盤にかけてボリンジャーバンドの-1σ水準に接近してきた。本日はひとまず-1σ水準で下げ渋る動きとはなったが、バンドは下向きで推移しており、これに沿った調整が継続するようだと、短期的な自律反発狙いのロングにも慎重となろう。
 19日の米国市場では、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表に加えて、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されている。31日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト期間入り目前での発言機会となる。このため、市場参加者の関心が集まる一方で、発言内容に市場は過剰反応をみせてくる可能性があり、日経225先物もナイトセッションで動意づきそうである。そのほか、予想を下回る決算が嫌気され時間外で売られたテスラやラムリサーチの株価反応も注目されそうだ。
 -1σが3万1320円辺りに低下してきたため、まずは同水準を支持線としたリバウンドに期待したい。ただし、3万2000円処を一気に回復する流れは期待しづらく、26週線が位置する3万1640円辺りで強弱感が対立しやすい。反対に-1σを下回ってくると、-2σが位置する3万650円辺りがターゲットとして意識されてくるため、節目の3万1000円処を想定したショートに向かわせよう。
 なお、NT倍率は先物中心限月で13.87倍に低下した。本日は東京エレクトロン<8035> [東証P]、ファーストリテイリング<9983> [東証P]、アドバンテスト<6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響が大きく、3社で日経平均株価を約234円押し下げていた。今晩の米国市場でテスラが一段安となれば、心理的にはNT倍率の低下が意識されやすい。
 手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が1343枚、ビーオブエー証券が445枚、SMBC日興証券が375枚、ソシエテジェネラル証券が373枚、日産証券が358枚の買い越しに対して、野村証券が2006枚、ドイツ証券が617枚、シティグループ証券が424枚、バークレイズ証券が400枚、大和証券が359枚の売り越しだった。
 TOPIX先物は、JPモルガン証券が1178枚、ソシエテジェネラル証券が1040枚、みずほ証券が746枚、BNPパリバ証券が538枚、ゴールドマン証券が405枚の買い越しに対して、シティグループ証券が1634枚、野村証券が819枚、ビーオブエー証券が701枚、バークレイズ証券が530枚、SBI証券が272枚の売り越しだった。


【NEWS】

◆海外ヘッドライン一覧(19日ロイター)

2023/10/19(木)20:50

本文ここから

  • イタリア国債の外国人保有高、22年9月以来の大幅減 
  • 米ブロードコムのVMウェア買収、中国が認可延期検討=FT
  • 台湾TSMC、予想上回る第3四半期利益 安定化の兆しCEO指摘
  • デジタルユーロ、投資対象にならず=フィンランド中銀総裁代理
  • インドネシア中銀、予想外の利上げ ルピア安で 
  • ロンドン証取G、第3四半期は増収率回復 通年目標の達成に自信

  • 韓国大統領、21日からサウジ・カタール訪問 財閥トップ同行

  • スナク英首相もイスラエル訪問、連帯示す ガザ空爆続く
  • 中ロ関係はかつてない水準、エネルギー協力重要 プーチン氏指摘
  • ロシア外相が訪朝、ウクライナでの戦争支持に謝意表明

  • 〔海外規制フラッシュ〕米SEC、株式売買の価格体系で新規制案、証拠ないと反論も

  • 〔BREAKINGVIEWS〕中東紛争、サウジ皇太子が「ワイルドカード」 対応読みづらく
  • 〔ロイター調査〕米政策金利、11月は据え置き予想が大勢 利下げ遅れるとの声増加
  • 〔焦点〕中国株、GDP発表後も買い不発 不動産低迷で慎重ムード
  • 〔ファンドビュー〕準備通貨ドルの地位、米歳出を抑制できるか次第=ガンドラック氏
  • 〔BREAKINGVIEWS〕先行利得失いつつあるテスラ、再起動に向け逆風強まる

  • インドネシア中銀、予想外の利上げ ルピア安で 

  • BUZZ-南アランド下落、米国債利回り上昇 
  • ルノー、第3四半期は7.6%増収 値上げなど寄与 
  • ノキア、最大1万4000人削減へ 第3四半期売上高は20%減
  • 台湾TSMC、第3四半期は24.9%減益 市場予想は上回る

  • 中国、「一帯一路」で人民元国際化を強化 

  • 中国の習主席、イスラエル・ハマス紛争で早期停戦訴え
  • 中国碧桂園の社債権者、緊急協議求める 利払い不履行受け=関係筋
  • 韓国中銀、予想通り6会合連続金利据え置き 引き締めバイアス維持

  • 米カリフォルニア州知事が来週訪中、気候対策の協力などで

  • 米、北朝鮮IT人材使用のドメイン差し押さえ 外貨稼ぎ疑惑
  • EU、風力発電拡大で財政支援強化や不当な補助金調査検討
  • 米大手銀、景気不透明で一段の人員削減も 

  • 米フォード、新たに150人を一時解雇 スト影響で 

  • 英中銀は物価目標を3%に引き上げ政策余地拡大を=シンクタンク
  • バークレイズ、12月の米利上げを予想 
  • 米家計、コロナ禍で所得差が拡大=FRB調査 
  • 米、ベネズエラ石油部門への制裁緩和 大統領選巡る合意受け
  • 万州国際、米スミスフィールドの再上場検討=WSJ 
  • 中国新築住宅価格、9月は3カ月連続で下落 政策支援でも需要低迷
  • 米GM、来月の投資家説明会を来年初めへ延期 労使交渉に集中
  • インドネシア来年の大統領選届け出開始、選挙戦が本格化
  • サウジ政府系ファンド、イスラム債起債 ガザ危機でも需要旺盛
  • 中国CATL、9月の国産EV搭載電池シェアが昨年6月以降で最低
  • ロシア外相が訪朝、ウクライナでの戦争支持に謝意表明
  • 南アはEV移行加速へ規制整備を=メルセデス現地法人幹部
  • ブラジル中銀、0.5%の利下げペースが適切=中銀総裁 

  • ロシア下院、CTBT批准撤回法案を可決

  • 投資家心理は10月に再び弱気転換=BofA調査
  • イタリア国債、格下げなら影響大 独国債との利回り差急拡大も
  • ファイザー、コロナ経口薬の市場価格を1コース1390ドルに設定へ
  • アマゾンのドローン配送、英伊で来年末開始 米対象地域も拡大
  • 豪9月雇用統計、予想ほど就業者数伸びず 失業率は3.6%に改善
  • 原油先物は反落、イスラエル向け石油禁輸巡る懸念後退
  • 南アCPI、9月は加速 中銀目標内で金利据え置きの見方
  • テスラ7─9月予想届かず、金利上昇を懸念 メキシコ工場に慎重姿勢
  • ナスダック、第3四半期利益予想上回る インデックス収入など増加
  • 米銀、第3四半期も商業用不動産ローンが重荷に 

  • 中国碧桂園、創業者・会長の出国報道を否定 「通常通り勤務」

  • 米地銀、高い貸出金利が利益押し上げ 貸倒引当金は増加
  • 米支援案、ウクライナ600億ドル・イスラエル100億ドル=関係筋
  • ロシア、黒海艦隊司令部都市でミサイル撃墜 被害なし=市長
  • 米下院議長選、共和ジョーダン氏の支持後退 19日にも投票か
  • ロシア外相が訪朝、ウクライナでの戦争支持に謝意表明
  • ネットフリックス、四半期契約者が予想上回る900万人増 米英仏で値上げ
  • 米、ハマスの資金源根絶へ 9個人や仮想通貨取引所に制裁
  • EXCLUSIVE-G7、ロシア産ダイヤモンド禁輸を協議へ 4案浮上=関係筋

  • アルゼンチンの米大使館、通常通り業務と発表 爆破予告の報道

  • ウクライナ、ロシアの攻撃で民間人10人死亡 南部反攻で前進
  • 米、イラン企業や個人などに制裁 ミサイル製造に関与
  • 国連安保理、ガザ戦闘一時停止要請の決議案否決 米が拒否権行使

  • 海外勢の米国債保有額、8月は2021年12月以来の高水準 

  • 米住宅ローン申請指数が28年ぶり低水準、金利上昇響く=MBA
  • EU、ハマスの処刑映像配信を警戒 メタは紛争巡るコメント制限
  • 米大統領、イスラエル・ハマス衝突とウクライナ戦争巡り19日演説
  • 中東全域でイスラエルへの抗議活動、米ワシントンでもデモ
  • 英首相が19日にイスラエル入り、ネタニヤフ氏と会談へ
  • ECB、デジタルユーロ発行に向け2年の準備フェーズ開始へ
  • 米P&G、通期売上高伸び率見通しの上限到達に自信 7─9月は予想超え
  • エジプト、ラファ検問所開通に同意 人道支援物資搬入へ=米大統領

◆[NEWS]米9月住宅着工件数は増加、ドル堅調(18日フィスコ)

2023/10/18(水)22:12

要約(ChatGPT併用)

  • 米9月住宅着工件数:135.8万戸(予想:138.3万戸、8月:126.9万戸←128.3万戸)前月比+7.0%の135.8万戸。8月126.9万戸から増加も予想には達しなかった。

  • 米9月住宅建設許可件数:147.3万戸(予想:145.3万戸、8月:154.1万戸)前月比‐4.4%の147.3万戸と、8月154.1万戸から減少し、今後の伸びが鈍化する可能性が示唆

本文ここから

 米9月住宅着工件数は前月比+7.0%の135.8万戸となった。8月126.9万戸から増加も予想には達しなかった。米9月住宅建設許可件数は前月比‐4.4%の147.3万戸と、8月154.1万戸から減少し、今後の伸びが鈍化する可能性が示唆された。
 米9月住宅着工件数の増加で米国債相場は軟化。米10年債利回りは4.62%から4.87%まで上昇。ドル・円は149円65銭から149円77銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.0574ドルから1.0549ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・9月住宅着工件数:135.8万戸(予想:138.3万戸、8月:126.9万戸←128.3万戸)
・米・9月住宅建設許可件数:147.3万戸(予想:145.3万戸、8月:154.1万戸)


◆[NEWS]米地区連銀経済報告、経済見通しは「安定もしくは若干軟化」(19日ブルームバーグ)

2023/10/19(木)03:29 更新日時 2023年10月19日 4:31 JST

要約(ChatGPT併用)

  • 米経済の見通しは安定しているか、もしくはやや成長軟化の可能性があるとベージュブックが指摘

  • 労働市場の引き締まりは全米で和らぎ続けている

  • 前回の報告以降、大半の地区の経済活動はほとんど、または全く変わらないとの見解

  • 個人消費には強弱が見られ、特に小売りや自動車ディーラーでその傾向が顕著

  • 物価は全般的にゆっくりと上昇し、販売価格の上昇ペースは投入価格を下回る形で進行

  • 企業は価格転嫁が難しく、消費者は価格に敏感になっている

  • 今後の物価上昇は過去よりも伸び率が減速すると企業が予想

  • 労働市場は鈍化しており、多くの地区で雇用の伸びがわずかか小幅

  • 賃金の伸びは大半の地区で緩やか、労働コストを抑えるための報酬パッケージの変更が報告された

  • 今回のベージュブックはセントルイス連銀が12地区連銀の情報を基にまとめたもの

本文ここから

 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米経済の見通しは安定、もしくは成長軟化の可能性があると指摘した。
 ベージュブックでは「米経済の短期的見通しは安定している、もしくは成長がやや軟化しているというのがおおむねの見解だ」と説明。「労働市場の引き締まりは全米で引き続き和らいだ」と記された。
 大半の地区は9月に公表された前回の同報告以降、経済活動にほとんど、もしくは全く変化がなかったと示唆したとしている。
 「個人消費は強弱が混在した。価格や商品のばらつきを背景に、特に一般小売りや自動車ディーラーでその傾向が見られた」と記した。
 物価は全般に引き続き緩慢なペースで上昇したとも、ベージュブックは指摘。販売価格の上昇ペースは投入価格を下回ったとし、消費者が価格に一段と敏感になっているため企業は価格転嫁が難しくなっていると続けた。
 「全体として、向こう数四半期にわたって価格は上昇するが、伸び率は過去数四半期よりも減速すると企業は想定している」と分析。「複数の地区はこの先の著しい物価上昇を想定する企業数が減ったと報告した」とした。
 労働市場については鈍化しつつあるとの見解が示され、多くの地区がわずかないし小幅な雇用の伸びを報告した。
 「賃金は大半の地区で緩慢ないし緩やかな伸びにとどまった」と説明。「多くの地区全般で、賃金オファーを拒否する候補者が減ったと報告された。労働コスト上昇を軽減するため、昇給の代わりにリモートワークを認めたり、契約ボーナスを減らしたりするなど、他の報酬パッケージを変更しているとの報告が複数あった」と記された。
 今回のベージュブックは、12地区連銀が10月6日までに集めた情報を基に、セントルイス連銀がまとめた。

関連記事:
FOMC、政策金利を据え置き-年内あと1回の追加利上げを示唆 (4) www.bloomberg.co.jp

FOMC、2会合連続で利上げ見送りか-引き締め終了は宣言せずとも www.bloomberg.co.jp

原題:
Fed's Beige Book Sees US Outlook as Stable or Slightly Weaker(抜粋)


◆[NEWS]ウォール街、膨張する米国債務を懸念-FRBを窮地に追い込む恐れも(19日ブルームバーグ)

2023/10/19(木)01:47

要約(ChatGPT併用)

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)が米政府の巨額な債務に対し悩んでいる

  • 米国の債務による不安が米国債利回り上昇の要因となっている

  • 赤字と債務の問題は、長期金利の上昇、経済成長の鈍化、失業率上昇のリスクをもたらす

  • ケビン・ウォーシュ元FRB理事が投資家の見解に変化があると指摘

  • 10年債利回りが3.31%から4.83%に上昇

  • パウエルFRB議長が近く講演予定

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合での政策継続が予想される

  • インフレ率が2%の目標を超えているため、利上げの可能性も残る

  • 複数のFRB関連者や専門家が米国の財政問題や影響についての懸念を表明

  • 米国の債務状況に対する警告や意見が増加している

  • フィッチ・レーティングスが米国の格付けを「AAA」から引き下げ

  • 2023年度の米国の財政赤字は1兆7000億ドルに達するとの試算

  • バイデン大統領の公共インフラと気候変動対策への取り組みが経済を長期的に支援するとの見解

  • 米国債の保有国である中国と日本が購入を減少させる可能性が投資家の懸念となっている

  • 米金融当局が債券保有残高を計画的に減少させている

  • 複数の専門家が米国の財政と金利に関連する問題について懸念を表明

本文ここから

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、米政府が抱える33兆5000億ドル(約5000兆円)もの債務に対する投資家の不安にどう対応すべきか苦慮しており、今後、潜在的な政策の落とし穴に直面する可能性がある。
 米財政の先行きに対する懸念は既に米国債利回り上昇の一因となり、政策当局者を驚かせ、追加利上げの先送りを検討させている。

アメリカの債務残高が増加

 米国の財政難に対するウォール街の懸念はFRBの二大責務の両方にリスクをもたらしている。
 赤字と債務をめぐる不安は長期金利に上昇圧力をかけ、成長を鈍化させ、失業率を押し上げる恐れがある。同時に、FRBが連邦政府の借り入れコストを抑えるために物価安定の目標を軽視していると受け止められれば、なおさらインフレの火種となり得る。
 2002-06年にジョージ・W・ブッシュ元大統領のアドバイザーを務めたケビン・ウォーシュ元FRB理事は「投資家が米財政の持続可能性をどう見るか、その根本的な変化の始まりを目にしている」と述べた。
 国債価格が下落し、指標となる10年債利回りは今年最低だった4月6日の3.31%から今月17日には4.83%まで上昇した。この背景には、確かに他の力も働いている。その最たるものが、過去数十年で最も積極的な信用引き締めに直面しても米経済が底堅さを維持していることだ。
 パウエルFRB議長は19日、ニューヨークのエコノミッククラブでの講演で自身の見解を述べる予定だ。
 FRBウオッチャーは、10月31日-11月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、利回り上昇によって政策据え置きの機会が与えられるとのコンセンサスをパウエル議長が暗黙のうちに支持すると予想している。
 しかし、インフレ率は依然としてFRBの目標である2%を上回るペースで推移しているため、パウエル議長は年内の利上げの可能性を残すとみられる。
 元FRBエコノミストで、マクロポリシー・パースペクティブズ創業者のジュリア・コロナド社長は「インフレ率が目標を大きく上回っている限り、追加引き上げの脅威は残るだろう」と語った。
米国は大幅な財政赤字が続く見通し 財政収支の対GDP比

 ドナルド・コーン元FRB副議長は、一般的にパウエル議長や他の当局者は財政政策が経済や金利、中央銀行に与える影響について発言すべきだと述べた。
 「少なくとも、金融政策と経済への影響について語ることができれば、この国の経済対話の一助になるだろう」と、現在ブルッキングス研究所のシニアフェローであるコーン氏は語った。
 共和、民主両党の政権下で財務省当局者であったマーク・ソーベル氏はもっと率直だ。FRB当局者は米国の放漫財政が市場と経済に及ぼす潜在的な悪影響について、国民に警告する必要があると主張する。同氏はシンクタンクの公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)の米国議長を務める。
 連邦予算が持続不可能な債務急増の道をたどっていることは長年、常識となっていた。しかし、最近の出来事が重なり、こうした懸念が前面に押し出されている。
 フィッチ・レーティングスは8月、米国の格付けを最上級の「AAA」から引き下げた。先週発表された議会予算局(CBO)の試算によると、2023年度(22年10月-23年9月)の財政赤字は20%余り急増し、1兆7000億ドルに達した。
 ウォーラーFRB理事は11日、ユタ州パークシティで開催されたE2サミットで、「この政策が今後も持続可能だとは考えにくい」と述べた。
 政権当局者はバイデン大統領が財政赤字縮小に尽力していると主張した上で、公共インフラ支出を増やし、気候変動対策として民間投資を促進するイニシアチブは長期的に経済を支援するとの見解を示している。

その他の懸念
 しかし、投資家を不安にさせているのは、国債の供給増だけではない。需要の減退もある。米国債の2大保有国である中国と日本が購入を縮小するのではないかと、多くの投資家は憂慮している。
 米金融当局は既に、債券保有残高を計画的に減らしている。当局者は来年に利下げを開始しても、この量的引き締めを続けることを示唆している。
 コロナド氏は金融当局がこの路線から外れる「ハードルは非常に高い」と指摘した。
 ジョージ・W・ブッシュ政権下でCBO局長だったダグラス・ホルツイーキン氏は、利回り上昇が財政見通しをさらに悪化させる恐れがあると指摘する。
 現在は共和党系シンクタンク、アメリカン・アクション・フォーラムのプレジデントを務める同氏は「予算は金利に非常に敏感だ。債券市場が米国の実質的な財政状態をより正確に読み解き始めているとしたら、困ったことになる」と述べた。
 ウォーシュ氏も同じ意見だ。「健全な財政政策なしに健全な金融政策を実施することは非常に難しい。そして米財政政策は明らかに不健全だ」と話した。

関連記事
米が「AAA」格付け失う、フィッチ格下げ-「恣意的」と政府は反論 www.bloomberg.co.jp

原題:
Wall Street Concerns Over Swelling US Debt Put Fed in Tight Spot(抜粋)


◆[NEWS]ニューヨーク連銀総裁、金利は「当面」景気抑制的であるべきだ(19日ブルームバーグ)

2023/10/19(木)02:06

要約(ChatGPT併用)

  • ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ率を2%に戻すためには政策金利を景気抑制的水準で維持すべきだと指摘

  • ウィリアムズ総裁は2%のインフレ目標達成のために粘り強く努力する考えをニューヨーク市内の大学の討論会で表明

  • 先月、ウィリアムズ総裁は米金融当局の利上げがもう終わっているかもしれないと示唆

  • フェデラルファンド金利の誘導目標レンジはピークもしくはそれに近い状態とウィリアムズ総裁が判断していることを明らかにした

本文ここから

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ率を当局目標の2%に戻すためには、政策金利を景気抑制的水準に「当面」とどめるべきだとの見解を示した。
 ウィリアムズ総裁はニューヨーク市内の大学で行われた討論会で「2%という目標を持続的に達成できるよう、粘り強く取り組むつもりだ」と発言。「この景気抑制な政策スタンスを当面維持する必要がある」と語った。
 同総裁は先月、米金融当局の利上げは完了した可能性があると示唆し、「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジはピークかそれに近い水準にあるというのが、現在の私の判断だ」と述べていた。

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原題:
Fed's Williams Says Rates Need to Be Restrictive ‘For Some Time'(抜粋)


◆[NEWS]中国の米国債保有、8月は5ヵ月連続減少-日本は小幅な増加(19日ブルームバーグ)

2023/10/19(木)06:46

要約(ChatGPT併用)

  • 中国の米国債保有は8月に5カ月連続で減少し、2009年半ば以来の低水準に

  • 中国の米国債保有残高は8054億ドルで、前月比で164億ドル減

  • 中国は米国債の外国勢保有で日本に次いで2位

  • 日本の米国債保有残高は37億ドル増の約1兆1200億ドル

  • 外国勢全体の米国債保有残高は521億ドル増で7兆7100億ドル

  • ケイマン諸島の米国債保有残高は137億ドル増の3093億ドル

  • 英国の米国債保有残高は357億ドル増で6981億ドル

本文ここから

 米財務省が18日発表した最新統計によれば、中国の米国債保有は8月に5カ月連続の減少となり、2009年半ば以来の低水準に落ち込んだ。中国の保有は外国勢では日本に次ぐ2位。
 それによると、中国の保有残高は8054億ドル(約120兆7100億円)と、前月比164億ドル減った。ブルームバーグの集計データでは、これは09年6月の7764億ドル以来の低水準。
 日本の保有残高は37億ドル増の約1兆1200億ドル。外国勢全体の保有残高は521億ドル増の7兆7100億ドルとなった。
 ヘッジファンドなどレバレッジを活用した投資家に人気の本拠地とされるケイマン諸島は137億ドル増えて3093億ドル。外国勢で3位の英国の保有残高は357億ドル増の6981億ドル。

原題:
China Holdings of US Treasuries Drop for Fifth Straight Month(抜粋)


◆[NEWS]〔情報BOX〕パウエル米FRB議長のエコノミック・クラブでの講演要旨(19日ロイター)

2023/10/20(金)02:37

本文ここから

[19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は19日、ニューヨークのエコノミック・クラブで講演した。講演の内容は以下の通り。
* 政策決定委員会は「慎重に進めている」
* トレンドを上回る成長または労働市場がもはや緩和しないという新たな証拠が出てくれば、金融政策の一段の引き締めが正当化される可能性
* 追加の政策発動の範囲や政策を制約的に保つ期間はデータ、見通し、リスクのバランスに依存
* 債券利回りの上昇による金融情勢の大幅な引き締まりが政策に影響を与える可能性、引き続き注意を払う
* 政策スタンスは制約的
* 過度な引き締めと引き締め不足のバランスをとるという課題は様々な不確実性によって複雑化している
* まだ有意な引き締めが行われる可能性がある
* 十分に制約的な政策スタンスの達成にコミット
* 経済成長と労働需要のレジリエンス(回復力)を示すデータに注意払う
* 最近のデータは物価と雇用の目標に向けた持続的な進展示す
* 制約的な金融政策とパンデミック(世界的大流行)時の歪みの緩和はともにインフレを抑制
* 夏季のインフレ低下は「非常に良好」、9月のデータは「さほど勇気づけられず」
* インフレは依然として高すぎる
* 数カ月にわたる良好なデータはインフレの道筋に関する信頼を築くのに必要な始まりに過ぎず
* 労働市場は「逼迫している」が徐々に冷え込んでいる
* インフレ率を2%に戻すためには成長が一定期間トレンドを下回り労働市場の状況が幾分か一段と軟化することが必要になる可能性が高い
* イスラエルへの攻撃、さらに罪のない命が失われる見通しは「恐ろしい」
* FRBの役割は世界的な経済活動に重大なリスクをもたらす地政学的緊張の高まりを監視すること
* 経済は非常に耐性があり、力強く成長している
* 成長率が長期トレンドを上回っているのは驚き
* 金利重視の支出にはFRB政策の影響が出ている
* 政策は通常のルートで機能していると認識
* 金利が経済に与える影響に根本的な変化があるとは思わない
* 堅調な経済と雇用市場を持っているという事実は好ましい
* 市場はFRBの政策変更を先取りしてきた
* 世帯貯蓄も支出も増加している
* 金融政策の効果がいずれ現れるはずだ
* FRBは政策決定に時間をかけるため利上げぺースを減速
* 金融政策の影響を把握するには、実際に見てリスク管理を使用する必要
* 長期的な潜在成長率はあまり変化せず、2%程度
* 高金利下で経済がいかに成長できるか認識するのは非常に難しい
* 金融政策の終着点は分からない
* さらなるインフレ期に突入する可能性はあるが、それを知るのは困難
* FRBの論点はインフレ率を2%に戻すために適切な政策を実施しようとすること
* 米経済は非常に好調
* 債券利回りの分析には謙虚さが必要
* 債券利回りは期待インフレ率の上昇や金融政策を巡る見解示さず
* 債券利回りの上昇はタームプレミアムがけん引
* 市場は経済のレジリエンス(回復力)を実感、見解見直す
* 市場は赤字やFRBのバランスシートの動向に反応している可能性
* 債券利回りの上昇で金融情勢はタイト化
* 債券利回りの上昇は主にFRBのさらなる行動に対する期待によるものではない
* 今のところ明らかに金融情勢は引き締め基調
* 債券利回りの上昇は金融引き締め、FRBの利上げの必要性が減る可能性
* 債券利回りの上昇が持続するかどうかは不明、市場は不安定
* 市場利回り上昇の帰結を見守る
* 財政拡大は究極的には持続不可能
* 現在の財政状況はFRBの短期的な政策選択に影響しない
* 海外投資家の米国債需要は引き続き堅調
* FRBの政策が経済の一部にマイナスの影響を与えていることは承知している
* FRBは物価安定を回復させなければならない
* FRBの独立性は政策選択が難しい時のためのもの
* 債券利回りの上昇はFRBが望む金融条件引き締めを生み出している
* 労働市場が均衡を取り戻しつつある多くの兆候がある
* 賃金上昇は緩やかで、求人は減少している
* インフレの大部分は雇用逼迫によるものでなく需要主導
* 銀行業界のストレスは完全に落ち着いたが、FRBは依然として問題を監視している
* 銀行は強く資本も充実、過去に比べてリスク管理がはるかに上手になっている
* 商業用不動産巡る問題で規制当局と協力、損失出る見通し
* 商業用不動産の問題によるシステミックリスクは認識していない
* 地方銀行は非常に重要
* メガバンクは非常に良い状態
* 地方銀行のビジネスモデルは圧力にさらされており、これが高まることをFRBは望まず
* FRBは小規模銀行が非常に重要だと強く考えている


◆[NEWS]【市場反応】米新規失業保険申請件数、予想外の20万割れもドル軟化(19日フィスコ)

2023/10/19(木)21:55

要約(ChatGPT併用)

  • 米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-9.0(予想:-7.0、9月:-13.5)、9月-13.5から改善するも予想を下回った

  • 米先週分新規失業保険申請件数:19.8万件(予想:21.0万件、前回:21.1万件←20.9万件)、予想外に1月来の20万割れ

  • 米失業保険継続受給者数:173.4万人(予想:170.6万人、前回:170.5万人←170.2万人)、前回から予想以上に増加。7月初旬来で最高

本文ここから

 米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比-1.3万件の19.8万件と予想外に1月来の20万割れとなった。失業保険継続受給者数は173.4万人と前回170.5万人から予想以上に増加。7月初旬来で最高となった。
 同時刻に発表された米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-9.0と、9月-13.5から改善も予想を下回った。
 米国債相場は下げ止まり。米10年債利回りは4.98%から4.93%まで低下。ドル売りが優勢となり、ドル・円は149円88銭から149円80銭へ下落した。ユーロ・ドルは1.0556ドルから1.0575ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2120ドルから1.2137ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-9.0(予想:-7.0、9月:-13.5)
・米先週分新規失業保険申請件数:19.8万件(予想:21.0万件、前回:21.1万件←20.9万件)
・米失業保険継続受給者数:173.4万人(予想:170.6万人、前回:170.5万人←170.2万人)


◆[NEWS]【市場反応】米9月中古住宅販売件数、予想上回りドル下げ止まる(19日フィスコ)

2023/10/19(木)23:24

要約(ChatGPT併用)

  • 米9月景気先行指数:前月比-0.7%(予想:-0.4%、8月:-0.5%←-0.4%)、8月実績-0.5%から予想(-0.4%)外に悪化し5月来で最低

  • 米9月中古住宅販売件数:396万戸(予想:389戸、8月:404万戸)、4カ月連続の減少で2010年以来の400万件割れ

本文ここから

 米9月中古住宅販売件数は前月比-2.0%の396万戸と予想389戸を上回った。
 同時刻に発表された米9月景気先行指数は前月比-0.7%と、8月-0.5%から予想外に悪化し5月来で最低となった。
 9月中古住宅販売件数が予想を上回り米国債相場は軟調。10年債利回りは4.94%で推移した。ドルも下げ止まり、ドル・円は149円76銭から149円85銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0582ドルまで上昇後、1.0570ドルで伸び悩んだ。ポンド・ドルは1.2162ドルから1.2147ドルまで下落。

【経済指標】
・米・9月景気先行指数:前月比-0.7%(予想:-0.4%、8月:-0.5%←-0.4%)
・米・9月中古住宅販売件数:396万戸(予想:389戸、8月:404万戸)


【昨日の世界の新聞一面】

◆The Globe and Mail Toronto, Canada

2023-10-18 Wed The Globe and Mail Toronto, Canada


◆Frankfurter Allgemeine Zeitung Frankfurt, Germany

2023-10-18 Wed Frankfurter Allgemeine Zeitung Frankfurt, Germany


◆New Indian Express Chennai, India

2023-10-18 Wed New Indian Express Chennai, India


◆Irish Times Dublin, Ireland

2023-10-18 Wed Irish Times Dublin, Ireland


◆Haaretz - English Edition Tel Aviv, Israel

2023-10-18 Wed Haaretz - English Edition Tel Aviv, Israel


◆Kuwait Times Kuwait, Kuwait

2023-10-18 Wed Kuwait Times Kuwait, Kuwait


◆Dawn Karachi, Pakistan

2023-10-18 Wed Dawn Karachi, Pakistan


◆Daily Sabah Istanbul, Turkey

2023-10-18 Wed Daily Sabah Istanbul, Turkey


◆The New York Times New York, N.Y. USA

2023-10-18 Wed The New York Times New York, N.Y. USA


◆The Wall Street Journal New York, N.Y. USA

2023-10-18 Wed The Wall Street Journal New York, N.Y. USA


◆The Detroit News Detroit, Mich. USA

2023-10-18 Wed The Detroit News Detroit, Mich. USA