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世界のマーケットとそのほかの個人的趣味

【マーケット記録】2023/10/12(木) 最終版

【総まとめ】

  • 米9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)、伸びは8月+0.7%から鈍化も予想を上回った

  • 米9月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)、伸びが8月+2.0%から縮小予想に反して拡大し4月来で最大

  • 米9月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)、8月+0.2%から予想外に伸びが拡大

  • ロンドン株式市場は反落、原油価格の下落とエネルギー株の売りが要因

  • 欧州株は続伸、ノボノルディスクの「オゼンピック」が好材料となり上昇

  • ユーロ圏の長期債利回りが低水準、政策当局者の利上げ終了の示唆や安全資産への動きが影響

  • NY為替市場では、ドルが主要通貨に対して安定的に推移している

  • 米国の卸売物価指数(PPI)が公表され、基調インフレの鈍化が継続しているとの結果が示された

  • 9月19─20日のFOMC議事要旨が公表されたが、市場の反応は限定的であった

  • NY債券市場では、10年物の国債利回りが低下する一方で、2年物は上昇した

  • 米国株式市場は上昇し、ダウ平均は65.57ドル高の33,804.87ドルで、ナスダックも96.83ポイント高の13,659.68で取引終了

  • 米労働省から公表された9月の卸売物価指数(PPI)は市場予想を超えるものであったが、その成長は引き続き穏やかであった

  • NY金先物は、米の長期金利の低下を背景に4営業日連続の上昇を記録し、1オンス=1887.30ドルで取引を終えた

  • 米の原油先物は、中東の政治的緊張が緩和されることを期待して、連続して下落

  • 日経225先物12月限は前日比120円高の3万2020円で夜間取引終了。日経平均株価の現物終値3万1936.51円に対しては83.49円高

  • 12日の日経平均は558.15円高と大幅続伸、終値は32494.66円。2週間ぶりに32000円台を再度確保

  • 日経225先物12月限は前日清算値比740円高の3万2640円で日中取引終了。この日の日経平均株価の現物終値3万2494.66円に対しては145.34円高

  • 米・9月消費者物価指数:前年比+3.7%(予想:+3.6%、8%、8月:+3.7%)、8月から伸び鈍化予想に反し同水準を維持

  • 米・9月消費者物価コア指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、8月:+4.3%)、予想通り8月+4.3%から伸びが鈍化し21年9月以降2年ぶり低水準

  • 米・9月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、8月:+0.6%)、8月+0.6%から伸びが鈍化したが予想を上回った

  • 米・9月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.3%)、予想と一致、8月と同水準維持

  • 米・先週分新規失業保険申請件数:20.9万件(予想:21.0万件、前回:20.9万件←20.7万件)、予想21.0万件を小幅下回り、労働市場の強さを再表明

  • 米・失業保険継続受給者数:170.2万人(予想:167.5万人、前回:167.2万人←166.4万人)、前回167.2万人から予想以上に増加し8月中旬来の高水準


【チャート】

◆直近2営業日の値動き=15分足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限15分足チャート2023/10/10(火)16:30~2023/10/12(木)15:15


◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ12月限)

日経225先物ミニ12月限日足チャート2023/04/13[半年前]16:30~2023/10/12(木)15:15


【経済イベント指標】

◆2023/10/11(水)の経済指標結果


◆2023/10/12(木)の経済イベント予定


【欧州市況】

◆欧州市場サマリー(11日ロイター)

2023/10/12(木)02:57

要約(ChatGPT併用)

  • ロンドン株式市場は反落、原油価格の下落とエネルギー株の売りが要因

  • OPECのサウジアラビアが市場安定化の支持を約束、BPとシェルの株価が下落

  • FTSE350種日用品・家庭用品株指数大幅下落、バーバリー3.2%安

  • LVMHの売上高鈍化を受けて高級ブランド銘柄が下落

  • トラビス・パーキンスが利益見通しを下方修正、ハウデン・ジョイナリーとキングフィッシャーも下落

  • ネクストがファットフェイスの買収報道を受けて2.3%安

  • 欧州株は続伸、ノボノルディスクの「オゼンピック」が好材料となり上昇

  • ドイツのフレゼニウス・メディカル・ケア株価が大幅に下落

  • LVMHの売上高伸び悩みで株価6.5%下落、エルメスやケリングも下落

  • ユーロ圏の長期債利回りが低水準、政策当局者の利上げ終了の示唆や安全資産への動きが影響

  • ドイツ10年債利回りが2.72%で低下、ECB理事会メンバーが利上げ終了の可能性を示唆

  • ユーロ圏の消費者は3年後もインフレ率が2%を上回ると予想

  • イタリア10年債利回りが低下、ドイツ2年債利回りは上昇

  • 英10年債利回りが2週間ぶりの低水準近くで下落

本文ここから

<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。原油価格の値下がりを背景にエネルギー株が売られた。中型株で構成するFTSE250種指数は0.51%安。石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国サウジアラビアが、中東紛争の影響が及ぶ市場の安定化を支えると約束したことを受けて原油価格が値下がりした。ともに石油大手のBP、シェルはそれぞれ0.9%、0.6%下落した。FTSE350種日用品・家庭用品株指数は3.70%と大幅下落した。英高級ブランド会社バーバリーは3.2%安。フランス高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が、2023年第3・四半期の売上高の伸びが鈍化したと報告したことが嫌気された。建設資材で英国最大手のトラビス・パーキンスは6.2%と急落。英住宅市場の悪化を理由として通期決算の利益見通しを最大27%下方修正したことが売り材料となった。キッチン製品・建具のハウデン・ジョイナリー、欧州ホームセンター大手キングフィッシャーもそれぞれ4.8%、2.5%下げた。トラビス・パーキンスのニック・ロバーツ最高経営責任者(CEO)は「新築住宅と国内の修理、メンテナンス、改良」全体で低迷が続いており、市場の状況は依然として厳しいと述べた。小売りのネクストは2.3%安。ファッション・チェーンのファットフェイスを1億ポンド(1億2300万ドル)超で買収間近との報道を受けて売られた。

<欧州株式市場>
 続伸して取引を終えた。デンマークの製薬大手ノボノルディスクが大きく上昇し、糖尿病治療薬「オゼンピック」について前向きな情報を発信したのが好感された。一方、高級ブランド銘柄は売られた。ノボノルディスクは4.9%上昇。オゼンピックの臨床試験の中間解析で糖尿病患者の腎不全治療に効果が明らかだとして試験を予定より早く終えると発表したことが材料視された。一方、ドイツの透析事業会社フレゼニウス・メディカル・ケアは17.5%下げた。フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は6.5%下落。コロナ禍後に活発化していた消費の勢いが弱まり、2023年第3・四半期の売上高が前年同期比9%増にとどまったことが嫌気された。同業エルメスは1.5%、高級ブランド「グッチ」を抱えるケリングは1.4%それぞれ下落。STOXX欧州高級品株10種指数は2.68%下げた。フランスのCAC40指数は0.44%安だった。ハーグリーブス・ランズダウンの金融・市場部門責任者、スザンナ・ストリーター氏は「中国は高級品市場の成長の原動力だったが、中国経済が苦戦し、消費者誰もが慎重になっていることは明らかにLVMHのプラスになっていない」と指摘した。

<ユーロ圏債券>
 域内長期債利回りが2週間ぶりの低水準を付けた。政策当局者が利上げ終了を示唆したほか、安全資産への逃避が拡大した。ドイツ10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低下の2.72%。一時9月22日以来の低水準となる2.703%を記録した。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバー2人は11日、ECBはインフレ率の目標回帰に向け大きく前進したとして、利上げ終了の可能性を示唆した。前日には、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が連邦準備理事会(FRB)は「これ以上利上げする必要はない」という見解を示した。米10年債利回りは前日に12.7bp、11日は10bp低下。ソシエテ・ジェネラルの為替・金利調査部門責任者、ケネス・ブルー氏は「連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨やPPI、CPIを控え、欧州債は米債に追随している」とした。ECBの調査によると、ユーロ圏の消費者はインフレ率があと3年間、ECBの目標である2%をやや上回ると予想していることが分かった。イタリア10年債利回りは8.5bp低下の4.67%。一時2週間ぶりの低水準となる4.651%を付けた。一方、ドイツ2年債利回りは2.5bp上昇の3.10%、イタリア2年債利回りは1.5bp上昇の3.93%だった。ドイツ2・10年債の利回り格差はマイナス35.8bpとなった。先週はマイナス20.91bpを付けていた。英10年債利回りは約10bp低下の4.34%と2週間ぶりの低水準近辺となった。


【要人発言】

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/10/12(木)05:10

本文ここから

11日07:15 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「非住宅サービスインフレのさらなる改善が必要」
「インフレは依然高く、やるべきことはまだある」

11日10:03 ケント豪準備銀行(RBA)総裁補佐
「さらなる金融引き締めが必要となる可能性」
「インフレに対する需要の伸びの鈍化の影響は今まさに構築されつつある」

11日17:24 ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事
「インフレを抑制するためには、金利をより高くする必要があるかもしれない」

11日17:47 クノット・オランダ中銀総裁
「インフレ率は低下しているものの、依然として高過ぎる」
「中期的にインフレ率が2%へ戻る見通しは良好」

11日23:44 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「FRBは金利を監視する立場にある」
「第3四半期のGDPは4%以上になる可能性。経済は非常に好調」
「FRBは最終的に望んでいた非常に良好なインフレを実現する」

12日01:22 カザークス・ラトビア中銀総裁
「金利は現在、2025年下期にインフレ率2%を達成するのに適切。ただ、利上げへの扉は閉ざされていない」
「銀行の預金準備率の引き上げ義務化に関する協議は適切」
「イタリアのスプレッドには根拠がなく、懸念する必要はない」

12日01:27 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「景気が減速し始めている兆候はたくさんある」
「インフレが失速しているのは、我々がもっと行動する必要があることを示している」
「金利についてこれ以上何かする必要はないと思う」

12日03:05 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月19-20日分)
「当局者は目標へのリスクは両サイドあると認識」
「いくつかの議論が検討され、『どのくらいの高さ』から『どのくらいの期間』に変更」
「当局者の大半もう1回の利上げが適切と考えた」
「政策を十分に制限的な水準に維持することが重要と認識」
「大半の当局者は経済の道筋は不確実だと考えた」
「当面、景気抑制的な政策を続けるべきと全員が判断」
「当局者らはストライキがインフレを押し上げ、経済活動を抑制する可能性があると認識」
「大半の当局者は経済は回復力があるものの、成長の下振れリスクを認識」
「当局者らはエネルギー価格の上昇、信用ひっ迫、中国の景気減速のリスクを認識」
「大半の当局者はインフレの上振れリスクを引き続き認識」
「慎重に進めることが可能性と全員が判断」

※時間は日本時間


【日経先物ナイトセッション】

◆日経225先物夜間取引クロージング:12日夜間取引終値=120円高、3万2020円

2023/10/12(木)06:03

本文ここから

 12日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日比120円高の3万2020円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1936.51円に対しては83.49円高。出来高は1万5618枚だった。
 TOPIX先物期近は2312.5ポイントと前日比8ポイント高、TOPIX現物終値比4.66ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32020     +120    15618
日経225mini        32020     +120   359984
TOPIX先物        2312.5      +8    13728
JPX日経400先物      20850      +60    1820
マザーズ指数先物      694      +3     875
東証REIT指数先物  売買不成立


【主要ニュース】

◆今朝の主要ニュース(12日ブルームバーグ)

2023/10/12(木)06:00

要約(ChatGPT併用)

  • イスラエルがハマスとの戦争に備えて緊急政府を発足

  • ネタニヤフ首相のライバル、ガンツ氏が緊急政府入りして国の結束を強化

  • イスラエル、ハマスを無力化する意向でガザ地区への進攻が予想

  • 米FOMCの9月会合で、景気抑制的政策を維持する認識で一致

  • アトランタ連銀のボスティック総裁、利上げ続行の必要性を否定

  • FRB理事ウォラー氏、金融市場のタイト化により緩和措置を一時停止可能

  • 9月の米生産者物価指数(PPI)、市場予想を上回る伸びでエネルギーコスト上昇が影響

  • イスラエルとハマスの戦争、原油価格の高騰リスクと関連

  • 米共和党、スカリス院内総務を下院議長候補として支持

  • 民主党、ジェフリーズ院内総務を下院トップとして全会一致で支持予定

本文ここから

挙国一致内閣
イスラエルはイスラム組織ハマスとの戦争を乗り切るため、異例の緊急政府を発足させた。ネタニヤフ首相とガラント国防相に加え、野党を率いるガンツ前国防相らで構成される。ガンツ氏はこれまでネタニヤフ首相の政治的ライバルであり、大規模な抗議デモを引き起こした司法改革には苦言を呈してきた。同氏の緊急政府入りは、長期化も見込まれる軍事作戦を前にイスラエルの結束を強調するものだ。イスラエルはハマスを完全に無力化すると宣言。ハマスが拠点とするガザ地区南部に軍を進攻させると広く予想されている。

高金利を維持
米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月会合では、景気抑制的な政策を当面維持すべきだとの認識で当局者が一致していたことが、11日公表された議事要旨で明らかになった。「目標達成へのリスクは二面性を強めたと参加者は総じて判断した」とも記された。FOMCが「慎重に進む」位置にあるとの見解で「全参加者」は一致。9月会合では政策金利が据え置かれた一方、年内あと1回追加で金利を引き上げ、その後は高水準の金利をより長期にわたって維持する公算が大きいことを示唆していた。

ハト派発言続く
米アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレ率の低下ペースが鈍り始めない限り、「これ以上何かする必要はないと考える」と述べ、利上げを続ける必要はないとの見解を示した。ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は、金融市場がタイト化する中、金利に関して一段の措置を講じる前に状況を見極めることが可能だと発言。「金融市場は引き締まりつつあり、それがわれわれの仕事の一部を肩代わりすることになる」と述べた。

予想上回る伸び
9月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなった。エネルギーコストの上昇が影響し、持続的なインフレ率低下への道筋が引き続き不安定になっている。生産者段階のインフレは数カ月にわたって抑制が進んでいたが、原油高がそうした状況を脅かしている。イスラエルとハマスの戦闘は原油価格を高止まりさせるリスクがある。9月は食品とエネルギーを除くコアPPIも予想を若干上回る伸びとなった。

本会議採決へ
米共和党は下院議長候補を指名する非公開の投票を行い、スカリス院内総務を支持した。党内の強硬派によって先週解任に追い込まれたマッカーシー前議長の後任を目指す。スカリス氏は同党下院議員の過半数の支持を得たが、下院本会議で議長就任に必要な217の支持票を獲得できるかはまだ明らかでない。民主党は同党の下院トップを務めるジェフリーズ院内総務を全会一致で支持する計画だ。本会議での投票は11日にも行われる見通し。

その他の注目ニュース
中国、予算修正なら財政戦略の「大転換」-20兆円超える国債増発か

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魅力的な債券リターンの時代へ、市場は景気後退リスクを看過-ピムコ

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米ディズニーランドとディズニーワールド、年間パスなど料金引き上げ

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◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(12日ロイター)

2023/10/12(木)06:04

本文ここから

  • NY外為市場=ドル安定的、米利上げ終了への期待で PPI受け
  • 米金融・債券市場=まちまち、イスラエル情勢緊迫で長期債利回り低下
  • 一段の引き締め必要の可能性、データ次第で=米ボストン連銀総裁
  • 中南米金融市場=通貨・株上昇、FOMC議事要旨の慎重姿勢受け
  • 米国株式市場=上昇、FOMC議事要旨受け 
  • FRB、不透明感と成長リスクで慎重姿勢に=議事要旨
  • シカゴ日経平均先物(11日) 
  • 国連安保理、13日に会合 イスラエル・ハマス紛争巡り協議
  • 市場金利上昇がインフレ鎮静化に寄与、動向を見守る=ウォラー理事
  • 米共和スカリス院内総務、下院議長候補に 本会議での承認不透明
  • 米、ウクライナ追加軍事支援を発表 最大2億ドル 
  • 原油先物2%超安、サウジの市場安定化表明受け 
  • 米財務長官、イスラエル攻撃の経済リスクを認識 米経済は軟着陸予想
  • 米、イスラエル情勢注視 ネタニヤフ首相との対話継続=バイデン氏
  • エクソン、シェール大手パイオニアを595億ドルで買収 
  • 欧州市場サマリー(11日) 
  • 英外相、イスラエル訪問 連帯表明 ハマス攻撃受け 
  • 欧州株式市場=続伸、ノボノルディスク上昇 高級品銘柄は売られる
  • ロシア軍がウクライナの学校をミサイル攻撃、4人死亡=当局
  • ロンドン株式市場=反落、石油大手が売られる 
  • イラン、ハマスのイスラエル攻撃に驚く 米当局が初期報告=関係筋
  • BUZZ-南アランド上昇、米債利回り低下で 
  • ユーロ圏金融・債券市場=長期債利回り2週間ぶり低水準、当局者発言受け
  • 米9月PPI、前年比2.2%上昇 食品・燃料高で 予想上回る
  • 世界のエネルギー消費量、50年まで拡大続く見通し=米EIA
  • 〔ファンドビュー〕長期債に強気、米金利・インフレはピーク=PIMCO
  • イラン、ハマスの「対イスラエル作戦」認識していた可能性=米高官
  • ドイツ経済、23年は0.4%縮小見通し インフレ6.1%想定=経済省
  • OPECプラスの協調減産、今後も継続=プーチン大統領
  • ウクライナ大統領、冬の戦いに向け武器供給要請 NATO本部で
  • 米の空母群派遣、中東の「事態あおる」行為 プーチン氏が非難
  • イスラエル、挙国一致内閣樹立で合意 ネタニヤフ首相や野党トップ
  • ECB当局者、利上げ終了の可能性示唆も新たなショックを警戒

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(12日ロイター)

2023/10/12(木)06:16

本文ここから

●FRB、不透明感と成長リスクで慎重姿勢に=議事要旨
ワシントン11日ロイター--米連邦準備理事会(FRB)が11日公表した9月19─20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、参加者の大半が経済の先行きは依然として非常に不透明と判断していたことが分かった。

●米9月PPI、前年比2.2%上昇 食品・燃料高で 予想上回る
ワシントン11日ロイター--米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.2%上昇した。伸びは8月の2.0%から加速し、市場予想の1.6%上昇を上回った。

●ECB当局者、利上げ終了の可能性示唆も新たなショックを警戒
マラケシュ11日ロイター--欧州中央銀行(ECB)理事会メンバー2人は、ECBはインフレ率の目標回帰に向け大きく前進したとして、利上げ終了の可能性を示唆した一方、新たなショックを受けてECBは引き締めサイクルを継続する必要がまだあるかもしれないとの見解を示した。

●市場金利上昇がインフレ鎮静化に寄与、動向を見守る=ウォラー理事
11日ロイター--米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は11日、市場金利の上昇がインフレ鎮静化につながる可能性があるため、FRBは金利の動向を見守る姿勢だと述べた。

●米共和スカリス院内総務、下院議長候補に 本会議での承認不透明
ワシントン11日ロイター--米下院共和党は11日、次期下院議長候補に下院共和ナンバー2のスカリス院内総務(58)を選出した。先週解任されたマッカーシー氏の後任となる。

●米、イスラエル情勢注視 ネタニヤフ首相との対話継続=バイデン氏
ワシントン11日ロイター--バイデン米大統領は11日、イスラエル情勢を注視しており、イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃以降、イスラエルのネタニヤフ首相と連日で電話会談を続けていると明らかにした。

●エクソン、シェール大手パイオニアを595億ドルで買収
ニューヨーク/ヒューストン11日ロイター--米石油大手エクソンモービルは11日、シェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズを595億ドルで買収すると発表した。

●英外相、イスラエル訪問 連帯表明 ハマス攻撃受け
ロンドン11日ロイター--クレバリー英外相は11日、イスラエルを訪問した。イスラム組織ハマスによる奇襲を受け、少なくとも1200人の犠牲者が出たイスラエルに対する連帯を示すことが目的。

●米財務長官、イスラエル攻撃の経済リスクを認識 米経済は軟着陸予想
マラケシュ(モロッコ)11日ロイター--イエレン米財務長官は11日、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間の紛争は新たなリスクだが、米経済は軟着陸(ソフトランディング)すると引き続き予想していると述べた。

●イラン、ハマスのイスラエル攻撃に驚く 米当局が初期報告=関係筋
ワシントン11日ロイター--米情報機関の初期の報告によれば、イランの主要な指導者らはパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルの攻撃に驚いていたと、関係者が述べた。


【米国市場】

◆NY株式市場クローズ(11日)

2023/10/12(木)06:10


◆NY市場サマリー(11日ロイター)=ドル安定、利回りまちまち、株上昇

2023/10/12(木)06:44

要約(ChatGPT併用)

  • NY為替市場では、ドルが主要通貨に対して安定的に推移している

  • 米国の卸売物価指数(PPI)が公表され、基調インフレの鈍化が継続しているとの結果が示された

  • このPPIの結果を受けて、市場の中には米国の利上げサイクルが終了するとの期待感が高まっている

  • 9月19─20日のFOMC議事要旨が公表されたが、市場の反応は限定的であった

  • 議事要旨によれば、FOMCの参加者の多くが、経済の展望に大きな不透明感を持っているという点が明らかにされた

  • 金融市場の現状、原油価格の潜在的な衝撃、労働組合のストライキなど、多くの要因が経済の不透明感を増している

  • 主要通貨に対するドル指数は、一時105.550まで低下し、その後安定

  • エドワード・モヤ氏は、PPIの結果から「ディスインフレの進行が続いている」との楽観的な視点を提起し、FRBの利上げ終了の可能性を指摘

  • ウォラーFRB理事からは、市場金利の上昇がインフレを鎮静化する可能性があるとの発言があり、FRBは金利の動きに注目している

  • 投資家たちは12日に公表される予定の米消費者物価指数(CPI)の発表を待ち望んでおり、またイスラエルの政治的状況も注視している

  • 英ポンド/ドルは1.23105ドルで、ユーロ/ドルは1.0614ドルで取引され、ユーロ圏の消費者が予想するインフレ率はECBの目標の2%をわずかに超えるとの調査結果が示された

  • ECBのクノット総裁は、インフレ率の目標値に到達するための進行状況についてコメントし、まだ困難な道のりがあるとの見解を示した

  • NY債券市場では、10年物の国債利回りが低下する一方で、2年物は上昇した

  • 米国の株式市場は、主要な株価指数が上昇して取引を終えた。FRBの議事要旨の公表を受けて、金利の安定的な動きを期待する投資家の間での期待が高まった

  • また、米労働省から公表された9月の卸売物価指数(PPI)は市場予想を超えるものであったが、その成長は引き続き穏やかであった

  • NY金先物は、米の長期金利の低下を背景に4営業日連続の上昇を記録し、1オンス=1887.30ドルで取引を終えた

  • 米の原油先物は、中東の政治的緊張が緩和されることを期待して、連続して下落

本文ここから

<為替>
 ドルが安定的に推移した。朝方発表された米卸売物価指数(PPI)は基調インフレの鈍化継続を示唆し、市場では現在の米利上げサイクル終了への期待が高まった。午後に入り公表された9月19─20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨への反応は限られた。議事要旨によると、参加者の大半が経済の先行きは依然として非常に不透明と判断していたことが分かった。金融市場の状況や潜在的な原油価格ショック、労働組合のストライキの影響など、先行きをめぐる不確実性の高まりが背景にある。主要通貨に対するドル指数は一時2週間ぶりの安値となる105.550を付けた後、終盤はほぼ変わらず。オアンダのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は、PPIでは「ホット」な内容も垣間見られたものの、「ディスインフレのプロセスは継続しているという楽観的な見方がある」と指摘。今週、「米連邦準備理事会(FRB)当局者のハト派的な発言が続いたことで、市場はFRBが利上げを終了する可能性があると確信した」と述べた。ウォラーFRB理事は11日、市場金利の上昇がインフレ鎮静化につながる可能性があるため、FRBは金利の動向を見守る姿勢だと述べた。金融情勢の引き締まりが「われわれのために仕事の一部」を担う態勢が整っているとも指摘した。投資家は金利動向を見極めようと、12日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)に注目する。イスラエル情勢も注視している。英ポンド/ドルは3週間ぶりの高値となる1.2337ドルを付けた後、終盤は0.2%高の1.23105ドル。ユーロ/ドルは一時9月25日以来の高値となる1.0634ドルまで上昇。その後は0.08%高の1.0614ドル。欧州中央銀行(ECB)の調査によると、ユーロ圏の消費者はインフレ率があと3年間、ECBの目標である2%をやや上回ると予想している。また、ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は11日、「インフレ率を目標に戻すために重要な進歩を遂げたが、まだ前途は長く険しい」との認識を示した。

<債券>
 国債利回りはまちまち。イスラエル情勢の緊迫化を受け、指標となる10年債利回りは約2週間ぶりの低水準を付ける一方、2年債利回りは小幅上昇した。午後の取引で、10年債利回りは一時2週間ぶりの低水準となる4.544%まで低下。終盤は7.6ベーシスポイント(bp)低下だった。2年債利回りは、1.1bp上昇の4.994%となった。9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が前年比2.2%上昇と、市場予想を上回ったことを受けた。前日には1カ月ぶり低水準まで低下していた。投資家は次に、12日発表の米消費者物価指数(CPI)に注目している。しかし主な焦点は依然としてイスラエル情勢の緊迫化だ。アナリストらは、中東情勢の緊迫化による潜在的な影響として原油価格の上昇を挙げる。これはインフレ率の上昇を意味し、FRBは高金利を長期に維持する可能性がある。CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、FRBが11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く確率を70%と予想している。この日FRBが発表した9月FOMC議事要旨に対する反応はほとんど見られなかった。2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス43.10bpに拡大。終盤はマイナス41.20bpだった。

<株式>
 米国株式市場は不安定な地合いの中、主要株価指数が上昇して取引を終えた。連邦準備理事会(FRB)が発表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で政策当局者の慎重な姿勢が示されたため、金利が安定的に推移するとの投資家の期待が高まった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月19─20日のFOMC議事要旨によると、参加者の大半が経済の先行きは依然として非常に不透明と判断していたことが分かった。適切な追加引き締めの度合いを慎重に判断する根拠になるとした。エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、アンジェロ・コーカファス氏は「議事要旨は引き締め過ぎのリスクを強調している。過去3週間の金利動向を踏まえると、追加利上げはないだろうという一定の安心材料になった」と述べた。ただ、データ次第というFRBの姿勢に変わりはないため、次の決定では12日に発表される9月の消費者物価指数(CPI)が考慮されるだろうと指摘した。米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数(PPI)は市場予想を上回ったが、引き続き緩やかな伸びにとどまった。S&Pの主要11セクターではエネルギーが1.4%下落。シェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズを595億ドルで買収すると発表したエクソンモービルが3.6%安となったことが響いた。パイオニアは1.4%高。金利に敏感なセクターは好調で、不動産は2%上昇。米長期債利回りの低下を受けて公益事業も1.6%高となった。米10年債利回りは中東情勢の緊迫化を背景に約2週間ぶりの低水準を付けた。新規上場したドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトック・ホールディングは公開価格を12.6%下回って取引を終えた。ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.65対1の比率で上回った。ナスダックでは1.19対1で値下がり銘柄が多かった。米取引所の合算出来高は100億株。直近20営業日の平均は107億株。

<金先物>
 米長期金利の低下を眺めて4営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比12.00ドル(0.64%)高の1オンス=1887.30ドル。

<米原油先物>
 中東情勢の悪化によるエネルギー供給混乱への懸念が幾分和らぎ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比2.48ドル(2.88%)安の1バレル=83.49ドル。12月物は2.06ドル安の82.07ドルとなった。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突が続く中、主要産油国であるサウジアラビアは10日、ガザと近隣地域の緊迫化した状況下が一段と悪化することを防ぐため、周辺地域や国際的なパートナーと協力していると表明した。これを受けて市場では地政学リスクを意識したエネルギー供給不安観測が幾分後退し、相場は一時82ドル台に迫った。下値では押し目買いが優勢となる場面もあったものの、プラス圏に浮上することはなかった。市場の関心は米エネルギー情報局(EIA)が12日午前に公表する6日までの1週間の米原油在庫統計に集まっている。


◆11日の米国市場ダイジェスト=NYダウは65ドル高、ハイテクが支援

2023/10/12(木)07:55

要約(ChatGPT併用)

  • 米国株式市場は上昇し、ダウ平均は65.57ドル高の33,804.87ドルで、ナスダックも96.83ポイント高の13,659.68で取引終了

  • FRBの利上げ終了の期待により、市場は寄り付き後から上昇

  • 9月の生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回り、FRBボウマン理事のタカ派的発言で下落

  • しかし、FOMC議事録でのインフレ対策に関する高金利維持の必要性強調により、大きな下落は回避

  • 金利低下を背景にハイテク株が買われ、市場全体が上昇

  • 不動産セクターが上昇する一方、ヘルスケア機器・サービスが下落

  • 石油会社パイオニア・ナチュラル・リソーシズは、エクソンモービルに買収されるとの発表で上昇、逆にエクソンモービルは下落

  • カジノ運営企業シーザーズ・エンターテインメントが投資家説明会で地域需要の強さを強調し、アナリストの評価アップにより上昇

  • 融資企業アライ・ファイナンシャルのCEOブラウン氏が来年初めに辞任する予定との発表で下落

  • ダビーダやバクスターインターナショナルは、ノボ・ノルディクスの糖尿病治療薬の腎不全治療の治験結果により大幅に下落

  • サンダルメーカービルケンシュトックがNY証取で上場し、初値は上場価格より11%下回った

  • 外為市場では、ドル・円が149円20銭で取引終了

  • 9月PPIが予想を上回った結果とFRBボウマン理事のタカ派的発言によりドルが上昇

  • さらに、FRBの9月FOMC議事要旨が公表され、一回の利上げの可能性が示唆され、ドルの上昇がさらに加速

  • ユーロ・ドルは1.0635ドル、ユーロ・円は158円47銭、ポンド・ドルは1.2337ドル、ドル・スイスは0.9047フランで取引終了

  • NYMEXのWTI先物11月限は83.49ドルで取引終了、原油供給の不安が緩和され、需給バランスの警戒から買いが縮小

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■NY株式:NYダウは65ドル高、ハイテクが支援
 米国株式市場は続伸。ダウ平均は65.57ドル高の33,804.87ドル、ナスダックは96.83ポイント高の13,659.68で取引を終了した。
 連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。ただ、9月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回ったほか、FRBのボウマン理事がインフレ抑制で追加利上げの必要性を指摘しタカ派姿勢を維持するなど高官の見解が分かれ、下落に転じた。FRB公表の9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録ではインフレ抑制で高金利を当面維持していく必要性が強調され、政策を慎重に進める姿勢が示されたため下値も限定的となった。金利の低下を受けてハイテクが買われ相場を押し上げ。終盤にかけダウもプラスに回復し終了した。セクター別では不動産が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落。
 独立系の石油・ガス探鉱生産会社のパイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)は、石油化学メーカーのエクソンモービル(XOM)と同社買収で合意したと発表し、上昇。エクソンモービル(XOM)は売られた。また、カジノなどリゾート施設運営会社のシーザーズ・エンターテインメント(CZR)は世界ゲームエクスポ最中のラスベガスで投資家説明会を催し、アナリストに地域の需要の強さを強調、アナリストの投資判断引上げなどに買われた。
 自動車関連融資を手掛けるアライ・ファイナンシャル(ALLY)はブラウン氏が最高経営責任者(CEO)・取締り役員を来年初めに辞任すると発表、サプライズととらえられ、下落。人工透析治療サービスを提供するダビーダ(DVA)やバクスターインターナショナル(BAX)は、医薬品メーカーのノボ・ノルディクス(NVO)が主力製品、成人2型糖尿病の治療薬オゼンピックの腎不全治療を巡る治験でその有効性が見られたと発表したため、それぞれ大幅下落した。
 サンダルメーカーのビルケンシュトック(BIRK)はNY証券取引所に上場。初値は上場価格を11%下回った。

■NY為替:米利上げ終了観測後退でドルは下げ止まる
 11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、148円80銭から149円33銭まで上昇して、149円20銭で引けた。9月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったほか、連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事がインフレ抑制で追加利上げが必要となる可能性に言及しタカ派姿勢を維持したためドルの買戻しが優勢となった。さらに、米10年債入札が低調だったほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で両サイドのリスクを指摘したものの、あと1回の利上げが適切となる可能性が強いと判断していたことが明らかになり、金利が一段と上昇、ドル買いも強まった。
 ユーロ・ドルは、1.0583ドルから1.0635ドルのレンジで上下し、引けた。ユーロ・円は、157円74銭から158円47銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2271ドルから1.2337ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9002フランへ下落後、0.9047フランまで上昇。

■NY原油:下落で83.49ドル、一時83.11ドルまで値下がり
 NY原油先物11月限は下落(NYMEX原油11月限終値:83.49 ↓2.48)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-2.48ドルの83.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは83.11ドル-86.51ドル。ロンドン市場の序盤にかけて86.51ドルまで売られたが、米国市場の中盤にかけて83.11ドルまで反落。原油の供給不安は緩和されつつあり、需給ひっ迫を警戒した買いはさらに縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に84ドルを挟んだ水準で推移した。

■主要米国企業の終値
 銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
 バンクオブアメリカ(BAC) 27.02ドル +0.01ドル(+0.04%)
 モルガン・スタンレー(MS) 78.90ドル -1.23ドル(-1.54%)
 ゴールドマン・サックス(GS)313.02ドル -1.75ドル(-0.56%)
 インテル(INTC) 36.88ドル +0.45ドル(+1.24%)
 アップル(AAPL) 179.80ドル +1.41ドル(+0.79%)
 アルファベット(GOOG) 141.70ドル +2.50ドル(+1.80%)
 メタ(META) 327.82ドル +5.98ドル(+1.86%)
 キャタピラー(CAT) 272.83ドル -0.38ドル(-0.14%)
 アルコア(AA) 28.04ドル -0.16ドル(-0.57%)
 ウォルマート(WMT) 158.23ドル +0.63ドル(+0.40%)


【日中取引OPEN前まとめ】

◆日経225先物テクニカルポイント(12日夜間取引終了時点)

2023/10/12(木)07:10

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 12日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比120円高の3万2020円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

34327.45円  ボリンジャーバンド3σ
33610.43円  ボリンジャーバンド2σ
32893.42円  ボリンジャーバンド1σ
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32382.93円  75日移動平均
32332.50円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32176.40円  25日移動平均
32020.00円  12日夜間取引終値
31936.51円  11日日経平均株価現物終値
31875.00円  一目均衡表・基準線
31538.00円  5日移動平均
31459.38円  ボリンジャーバンド-1σ
31355.00円  一目均衡表・転換線
30742.37円  ボリンジャーバンド2σ
30025.35円  ボリンジャーバンド3σ
29978.05円  200日移動平均


◆日経225先物(寄り前コメント)=リバランス中心のなか、昨日同様に日経平均型優位の展開か

2023/10/12(木)08:04

要約(ChatGPT併用)

  • 11日の米国主要な株価指数(NYダウ、S&P500、ナスダック)が上昇

  • 9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇、市場予想を上回る

  • FOMC議事要旨で、年内に1回の追加金利引き上げ、その後は高水準維持が示唆

  • 米長期金利が低下、ハイテク株への購入動きが活発化

  • S&P500業種別指数では、自動車、銀行、公益が上昇、一方テクノロジー関連や保険が下落

  • シカゴ日経平均先物は大阪比90円高で終了、日中は動きが活発だった

  • 米PPIが市場予想を上回る一方で、米金融当局の追加利上げに対する慎重な姿勢や米長期金利の低下が注目される

  • ナスダックは25日移動平均線を突破、NYダウは200日線付近での上値が重い

  • 日経225先物は3万2000円を中心に膠着感が見られるが、25日、75日線を超えると3万2200円を目指す可能性

  • 米CPIが市場予想を大きく上回るとFRBの追加利上げが考えられ、その影響を受ける可能性がある

  • VIX指数は16.09に低下、25日線を割り込む形に

  • 前日のNT倍率は13.84倍、25日線を上回る動きが見られ、NTショートの巻き戻しを強める方向へ

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大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 32020 +120 (+0.37%)
TOPIX先物 2312.5 +8.0 (+0.34%)
シカゴ日経平均先物 31990 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。9月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.5%上昇と、予想を上回ったことが重荷となる場面も見られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、年内あと1回追加で金利を引き上げ、その後は高水準の金利を当面維持すべきと判断していることが明らかになった。ただし、政策を慎重に進める姿勢が示されたため、次回FOMCでは政策金利を据え置くと受け止められた。これを受けて米長期金利が連日で低下し、ハイテク株などを買い直す動きが継続した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、公益事業が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、保険、ソフトウエア・サービスが下落。
 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比90円高の3万1990円だった。日経225先物(12月限)は日中比70円高の3万1970円で始まり、直後に3万1870円と下げに転じたものの、売り一巡後はリバウンド基調を継続し、米国市場の取引開始直後には3万2080円まで買われた。中盤に利食い優勢となり3万1860円と下げに転じたものの、終盤にかけて再び強含み、3万2020円でナイトセッションの取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。米PPIは予想を上回る上昇となったが、このところ米金融当局の高官らが追加利上げに慎重な姿勢を示しているほか、米長期金利が連日で低下していることが材料視されよう。ただし、ナスダックは25日移動平均線を突破し75日線に接近してきたが、NYダウは200日線水準での上値の重さが意識されている。9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、やや神経質にさせそうだ。
 そのため、日経225先物は3万2000円を挟んだ膠着感が強まりやすいとみられ、底堅さを見極めつつ、25日、75日線が位置する3万2200円前後を狙った押し目狙いのスタンスになろう。昨日は日経平均型優位の展開となったが、リバランス中心のなか本日も同様の展開を想定しておきたい。また、10月の特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、3万2200円水準を捉えてくるようだと、ヘッジ対応に伴うロングが強まる可能性もあろう。
 米CPIが市場予想から大幅に上振れすれば、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを決める可能性もあるため、積極的にロングに傾けるトレードは限られる。これまで積み上がっていたバリュー株のリバランスのほか、SQを控えたヘッジ対応の動きであることは意識しておきたい。そのため、オプション権利行使価格の3万2000円を中心とした3万1875円から3万2250円のレンジを想定し、25日、75日線を捉える局面では権利行使価格の3万2375円に上限を引き上げる。
 VIX指数は16.09(前日は17.03)に低下した。前日に支持線として意識されていた200日線を下回っていたが、一段の低下で25日線を割り込んできた。VIX指数の上昇を狙ったポジションのカバーも意識されやすく、リスク選好に傾きやすいだろう。
 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.84倍に上昇した。上値抵抗線として機能していた25日線を明確に上放れてきた。NTショートの巻き戻しが強まりやすく、前日の反動がみられたとしても、押し目ではNTロングによるスプレッド狙いに向かわせよう。目先的には200日線が位置する14.04倍辺りが意識されてきそうだ。


【日経225先物08:45~15:15取引中】

【日本株09:00~15:00取引中】


【日本市場】

◆日経225先物日中取引クロージング:12日清算値=740円高、3万2640円

2023/10/12(木)15:17

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 12日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年12月限は前日清算値比740円高の3万2640円で取引を終えた。出来高は6万7246枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2494.66円に対しては145.34円高。


◆東京株式市場クローズ(12日)

2023/10/12(木)16:15現在


◆日本株市況クロージング=米国株高を背景に半導体関連株が幅広く買われる(12日フィスコ)

2023/10/12(木)16:19

要約(ChatGPT併用)

  • 12日の日経平均は558.15円高と大幅続伸、終値は32494.66円。2週間ぶりに32000円台を再度確保

  • 米国市場の影響で、特に半導体関連の銘柄が東京市場で上昇。米国の長期金利の低下が背景として影響している

  • 為替市場で1ドル=149円台前半への円安が進行。これにより、輸出を行う企業の株価が特に好調に推移

  • 米国で9月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、それを前に投資家間での様子見の動きが見られた

  • プライム市場、1300以上の銘柄が値上がり。全銘柄のうち7割を超える比率

  • 電気機器や機械、輸送用機器など28業種が上昇を見せる一方、鉱業やパルプ紙、海運を含む5業種が下落

  • 米9月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったものの、前月比での成長率が減速

  • 米国の株価指数先物やアジアの主要市場(上海や香港)の強さが東京市場におけるリスク選好の雰囲気を形成

  • 日経平均株価において、過去の高値や安値を基にした価格帯での動きが投資家の間で話題となり、全体の値動きの回復を期待する声も

  • 米国のインフレの状況や今後の金利方針に関する不確実性も引き続き存在し、特に米CPIの発表結果によっては市場の動向に大きな影響が予想される

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 12日の日経平均は大幅に3日続伸。558.15円高の32494.66円(出来高概算14億7000万株)と終値ベースでは9月27日以来約2週間ぶりに32000円台を回復して取引を終えた。前日の米国市場で長期金利が低下したことから、東京市場では半導体関連株を中心に値を上げる銘柄が増加した。また、円相場が1ドル=149円台前半まで円安が進み、輸出関連株が堅調なことも相場を支えた。米国では9月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、次第に模様眺めムードが広がる場面もあったものの、海外投資家とみられる買いが継続しているなか、日経平均は高値引けとなった。
 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、電気機器、機械、輸送用機器、石油石炭など28業種が上昇。一方、鉱業、パルプ紙、海運など5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、信越化<4063>が堅調だった半面、テルモ<4543>、KDDI<9433>、オリンパス<7733>が軟調だった。
 前日の米国市場は、9月の米卸売物価指数(PPI)は市場予想を上回ったものの、前月から伸びが鈍化したため、米長期金利が連日で低下した。これを受け、株式市場では主要株価指数が続伸。東京市場も東エレク、アドバンテスなど値がさ株を中心に値を上げる銘柄が増加し、日経平均の上げ幅は500円を超えた。また、時間外取引で米国株価指数先物が堅調に推移しているほか、上海や香港などアジア市場がしっかりしていることもリスク選好ムードを高める要因につながったとみられる。
 日経平均は9月15日の高値(33634.31円)から10月4日の安値(30487.67円)までの下げ幅の半値戻しを達成したことから、全値戻しも期待できると話す向きも出始めるなど、投資家に強気姿勢が広がりつつある。ただ、前日、本日とも相場上昇の主因は米長期金利の低下が引き金になっているだけに、米国のインフレ鎮静化の進展度合いが最大の関心事で、今夜発表の米CPIの結果が注目されている。CPIが想定外に大きく上昇するなら、再び利上げ長期化観測が台頭し、世界的に株価波乱が起こる可能性も残るだけに警戒が必要だろう。


◆日経平均大引け【↑】=3日続伸、半導体関連株中心に買い継続 (10月12日)

2023/10/12(木)18:18

要約(ChatGPT併用)

  • NYダウは4日続伸し、65ドル高。米卸売物価指数の伸び鈍化により長期金利低下で買いが増加

  • 東京市場では、日経平均が大幅高で3連騰し、この日の高値で取引終了

  • 12日の東京市場は日経平均が3万2000円台半ばで高値引け。米の物価指標発表を背景にしたリスク選好ムードが強まる展開

  • プライム市場では、値上がり銘柄が7割強、売買代金は5営業日ぶりに4兆円台

  • 個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、ディスコ、アドバンテスト等の半導体主力株や、トヨタ自動車、三菱商事が高い動き

  • 逆に、日本製鉄、日本郵船、セブン&アイ・ホールディングス、テルモなどが軟調

  • 日経平均のプラス寄与度上位5銘柄は、東エレク、アドテスト、ファストリ、TDK、信越化で、合計約197円の押し上げ効果

  • マイナス寄与度上位5銘柄は、テルモ、KDDI、オリンパス、エムスリー、花王で、合計約27円の押し下げ効果

  • 東証33業種中、28業種が上昇。上昇率上位は電気機器、機械、輸送用機器等。一方、下落率上位は鉱業、パルプ・紙、海運業など

本文ここから

日経平均株価
始値  32120.94
高値  32494.66(15:00)
安値  32120.94(09:00)
大引け 32494.66(前日比 +558.15 、 +1.75% )
売買高  14億7118万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆1765億円 (東証プライム概算)

■本日のポイント
 1.日経平均は3日続伸、550円超の大幅高に
 2.米長期金利低下で米ハイテク株高に追随
 3.半導体関連が買われ、全体相場押し上げ
 4.オプションSQ直前に空売り買い戻し加速
 5.売買代金4兆円超、値上がり数は7割強に

■東京市場概況
 前日の米国市場では、NYダウは前日比65ドル高と4日続伸した。米卸売物価指数(PPI)の伸び率鈍化を受け、長期金利が低下し買いが優勢となった。
 東京市場では、主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は大幅高で3連騰、結局この日の高値で引けている。
 12日の東京市場は、日経平均が朝方高く始まった後も先物主導で一貫して下値を切り上げる展開で、3万2000円台半ばで高値引けとなる終始リスク選好ムードの強い地合いだった。前日の米国株市場では、物価指標の発表を受けて金融引き締め長期化への警戒感が後退、米長期金利の低下を背景にハイテク株を中心として買いが優勢となり、これを引き継いで東京市場でも半導体関連株を主軸に全体相場が押し上げられる形となった。明日のオプションSQ算出を前に損失確定目的の空売り買い戻しを誘発、後場の取引では、先物に引っ張られる格好で日経平均は一貫して水準を切り上げる動きとなった。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の7割強を占めた。また、売買代金は5営業日ぶりに4兆円台に乗せている。
 個別では、6000億円を超える記録的な売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が連日の急伸となったほか、売買代金2位の東京エレクトロン<8035>や、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>といった半導体主力株が軒並み高。トヨタ自動車<7203>が活況高、三菱商事<8058>も高い。三菱重工業<7011>が買い人気を集め、日立製作所<6501>も大きく買われた。FPパートナー<7388>が急騰、ローツェ<6323>、サイゼリヤ<7581>はストップ高に買われた。
 半面、日本製鉄<5401>、日本郵船<9101>が利食いに押され、INPEX<1605>も冴えない。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、テルモ<4543>も軟調。リズム<7769>が急反落で値下がり率トップに。コスモス薬品<3349>、コシダカホールディングス<2157>、トレジャー・ファクトリー<3093>、エービーシー・マート<2670>なども大きく値を下げた。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約197円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、KDDI <9433>、オリンパス <7733>、エムスリー <2413>、花王 <4452>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。
 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)輸送用機器、(4)石油石炭製品、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)空運業、(5)陸運業。

■個別材料株
△昭和システム <4752> [東証S]
 情報化投資好調追い風に上期業績は計画上振れ。
△ディスコ <6146> [東証P]
 生成AI特需が第4四半期以降に顕在化。
△技研製 <6289> [東証P]
 中期計画下回る今期業績予想も増益見通しを評価。
△エヌピーシー <6255> [東証G]
 今期営業益62%増・1円増配計画をポジティブ視。
△ローツェ <6323> [東証P]
 為替評価益の発生で8月中間期経常利益は計画上振れで着地。
△FPパートナ <7388> [東証P]
 12~8月期営業利益40%増。
△コーナン <7516> [東証P]
 8月中間期経常17%増益で通期予想も上方修正。
△サイゼリヤ <7581> [東証P]
 前期業績上振れに加え今期も大幅増益見通しに。
△幸和製 <7807> [東証S]
 歩行関連商品堅調で24年2月期業績予想を上方修正。
△吉野家HD <9861> [東証P]
 24年2月期業績及び配当予想を上方修正。
▼ライク <2462> [東証P]
 6~8月期経常46%減益・低進捗率を嫌気。
▼コスモス薬品 <3349> [東証P]
 6~8月期の利益率低下で慎重姿勢強まる。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)FPパートナ <7388>、(2)ローツェ <6323>、(3)サイゼリヤ <7581>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)テクノスJ <3666>、(6)野村マイクロ <6254>、(7)トリケミカル <4369>、(8)吉野家HD <9861>、(9)アイル <3854>、(10)エンプラス <6961>。

 値下がり率上位10傑は(1)リズム <7769>、(2)コスモス薬品 <3349>、(3)コシダカHD <2157>、(4)トレファク <3093>、(5)ABCマート <2670>、(6)ライク <2462>、(7)松竹 <9601>、(8)クリエイトS <3148>、(9)アダストリア <2685>、(10)ダイコク電 <6430>。

【大引け】
 日経平均は前日比558.15円(1.75%)高の3万2494.66円。TOPIXは前日比34.65(1.50%)高の2342.49。出来高は概算で14億7118万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1317、値下がり銘柄数は465となった。東証マザーズ指数は708.63ポイント(9.15ポイント高)。
[2023年10月12日]


◆日経225先物テクニカルポイント(12日日中取引終了時点)

2023/10/12(木)16:10

本文ここから

 12日の日経225先物は前日清算値比740円高の3万2640円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

34366.85円  ボリンジャーバンド3σ
33644.97円  ボリンジャーバンド2σ
32923.08円  ボリンジャーバンド1σ
32640.00円  12日先物清算値
32520.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲上限)
32494.66円  12日日経平均株価現物終値
32391.20円  75日移動平均
32332.50円  一目均衡表・先行スパン1(雲下限)
32201.20円  25日移動平均
31875.00円  一目均衡表・基準線
31662.00円  5日移動平均
31480.00円  一目均衡表・転換線
31479.32円  ボリンジャーバンド-1σ
30757.43円  ボリンジャーバンド2σ
30035.55円  ボリンジャーバンド3σ
29981.15円  200日移動平均


◆日経225先物(引け後コメント)=日経平均型優位の需給状況が継続

2023/10/12(木)18:11

要約(ChatGPT併用)

  • 日経225先物(12月限)は前日比740円高の3万2640円で取引終了、シカゴ日経平均先物清算値を上回る買い先行で始まり、高値引け

  • 米の長期金利低下と米株高の流れを引き継ぎ、日経平均型優位の需給により、NT倍率が13.92倍に上昇

  • 6月中旬のNT倍率ピークからのリバランスで、NTショートの巻き戻し注目、14.00倍を超えるとリバランス強まる見込み

  • 9月の米CPIが注目ポイント、米のハト派発言と長期金利低下を背景にショートポジション圧縮の動き

  • 明日の特別清算指数算出(SQ)を受け、3万2500円のオプション権利行使価格が焦点

  • 日経225先物の手口では、バークレイズ、ゴールドマン、ビーオブエー、モルガンMUFGが買い越し、ABN、ソシエテジェネラル、シティグループ、SBI、野村が売り越し

  • TOPIX先物の手口では、JPモルガン、ドイツ、ソシエテジェネラル、野村、ゴールドマンが買い越し、バークレイズ、BNPパリバ、シティグループ、UBS、ビーオブエーが売り越し

本文ここから

日経225先物 32640 +740 (+2.31%)
TOPIX先物 2344.5 +40.0 (+1.73%)

 日経225先物(12月限)は前日比740円高の3万2640円で取引を終了。寄り付きは3万2150円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1990円)を上回り、買い先行で始まった。直後に付けた3万2130円を安値に強いトレンドを継続し、現物の寄り付き時には心理的な抵抗線として意識されていた25日、75日移動平均線を明確に上放れた。これによりヘッジ対応の動きが強まり、前場終盤にかけて3万2400円を回復。後場は小動きながらもじり高で推移。終盤にかけて一気に上げ幅を広げ、一時3万2660円まで買われた。
 日経225先物は、米長期金利の低下を受けた米株高の流れを引き継ぐ格好となった。昨日同様、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均株価を牽引しており、バリュー株からグロース株へのリバランスの動きが一段と強まった格好だ。この日経平均型優位の需給によって、NT倍率は先物中心限月で13.92倍に上昇した。14.05倍近辺に75日、200日線が位置しており、まずは14.00倍台を想定したNTロングによるスプレッド狙いに向かわせているようだ。
 また、NT倍率は6月半ばに付けた14.69倍をピークに、TOPIX型優位の展開により9月下旬には13.55倍まで低下した。このところのリバランスによってNTショートの巻き戻しが入っているものの、14.00倍辺りを明確に上放れてくると、一段とリバランスが強まる可能性があろう。
 そのきっかけだが、9月の米消費者物価指数(CPI)がポイントになりそうだ。予想を大きく上回るようだと、米金融引き締め長期化への懸念が再び高まる可能性はあるものの、米高官らのハト派発言、これを受けた米長期金利の低下によって、ショートポジションを圧縮しておきたいところである。CPIの結果を受けた今晩の米国市場が下げに転じたとしても、底堅さがみられるようであれば日経平均型優位での一段の上昇が見込まれる。
 明日の特別清算指数算出(SQ)に向けて大きくレンジを切り上げたこともあり、オプション権利行使価格の3万2500円処で底堅さがみられると、節目の3万3000円、9月半ばにつけた3万3450円が射程に入ってきそうだ。急ピッチの上昇に対する反動で25日、75日線辺りまで調整を見せてくるようであれば、まずは押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
 手口面では、日経225先物はバークレイズ証券が2637枚、ゴールドマン証券が1938枚、ビーオブエー証券が1747枚、モルガンMUFG証券が1497枚、ドイツ証券が1223枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が2514枚、ソシエテジェネラル証券が1733枚、シティグループ証券が1541枚、SBI証券が1203枚、野村証券が982枚の売り越しだった。
 TOPIX先物は、JPモルガン証券が3344枚、ドイツ証券が1115枚、ソシエテジェネラル証券が844枚、野村証券が648枚、ゴールドマン証券が254枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が2999枚、BNPパリバ証券が1219枚、シティグループ証券が1044枚、UBS証券が627枚、ビーオブエー証券が369枚の売り越しだった。


【NEWS】

◆海外ヘッドライン一覧(12日ロイター)

2023/10/12(木)21:02

本文ここから

  • ユーロ圏の労働市場に説明困難な変化=オーストリア中銀総裁
  • 経済の軟着陸、ECBの目標にできる=仏中銀総裁 
  • 英中銀、追加利上げの是非は微妙な問題=ピル氏 
  • 中東情勢、世界経済を暗くする「新たな雲」=IMF専務理事
  • 英GDP、8月は前月比+0.2% マイナス成長から回復も成長低迷
  • ガザへ大規模空爆、双方の死者2500人超 米国務長官イスラエルに
  • ウクライナ軍、東部アウディーイウカを死守=大統領 
  • IMF最貧国支援の財源、日本が最大の拠出国に=専務理事
  • プーチン大統領がキルギス訪問、逮捕状後初外遊 親ロシア国
  • ガザ攻撃は「集団的懲罰」、人質は戦争犯罪と国連専門家
  • 米軍哨戒機、台湾海峡飛行 中国が戦闘機派遣 
  • 「脱北者」は国内にいない、北朝鮮への送還報道受け中国外務省
  • IEA、24年石油需要の伸び下方修正 経済情勢厳しく

  • 〔焦点〕ウクライナに再び厳しい冬か、攻撃でエネルギー供給脆弱

  • 〔インサイト〕電気も水も逃げ場もない、絶望の淵に立つガザ
  • 〔焦点〕イスラエル攻撃の黒幕、謎に包まれたハマスのデイフ司令官
  • 〔焦点〕中国、中東緊迫でも動けず 野心の限界露呈か
  • 〔アングル〕結束示す米国のユダヤ人社会、瞬時に寄付金と救援物資集める
  • 〔ロイター調査〕米国債利回りは年末までに低下か 

  • 中国、海外取引で新規顧客受け入れ禁止 証券会社に通達=関係筋

  • ヘッジファンド、金利上昇で投資家はリターン改善予想=調査
  • イスラエル、ガザに大規模空爆 人道的配慮拒否 米国務長官中東入り
  • 日本はパレスチナ支援に慎重さ必要、イスラエル大使が指摘
  • X、ハマス関連アカウント数百件削除 CEOが発表 
  • 英GDP、8月は前月比+0.2% 予想と一致 
  • BUZZ-南アランド変わらず、米CPIに注目 
  • スリランカ、債務処理で中国輸出入銀行と合意 42億ドル
  • ロシア石油・ガス収入、10月は前月比2.5倍増へ=ロイター算出
  • 米の対中AI半導体輸出規制、見直し最終段階に=行政管理予算局

  • 米産金ニューモント、豪ニュークレスト買収を株主が承認

  • マレーシアが反論、ゴールドマンの提訴は「時期尚早」 1MDB巡り
  • 英経済は「横ばい」、利上げ効果20─25%浸透=中銀ディングラ委員
  • トランプ氏、「準備不足」とイスラエル首相批判 ハマス攻撃巡り
  • アッバス議長、米国務長官と13日に会談=パレスチナ当局者
  • 中国の中東問題特使、12日にイスラエル高官と電話会談=BBG
  • 米マイクロソフトに289億ドルの納税通知、不服申し立てへ
  • 英住宅市場の低迷続く、利上げ停止が若干の安心材料=RICS
  • 台湾、イスラエルとハマスの戦闘分析へ 国防相「情報活動が鍵」
  • イスラエルからの市民脱出、各国政府・航空会社が対応奔走
  • 米、中国の安保会合に出席へ 軍・防衛対話回復の兆し

  • 米国務省、中国に人権派弁護士の所在情報求める 強制送還非難

  • 米財務長官、ウクライナ大統領に汚職対策の継続促す
  • EXCLUSIVE-IDB融資、民間部門増資で1120億ドルに=総裁
  • マレーシア議会、財政規律法案を可決 財政赤字や債務に上限目標
  • フォード最大トラック工場でスト、事前警告なし 時間外で株価下落
  • ウクライナは今年と来年で420億ドルの財政支援必要=首相
  • エクソンによるパイオニア買収、米石油・ガス業界の合従連衡加速か
  • イスラエル中銀のヤロン総裁、戦争の非常事態終了まで続投へ
  • サムスンSDIとステランティス、米に2つ目のEV電池合弁工場
  • ノボノルディスクの糖尿病薬、試験で腎疾患に効果 透析関連株下落
  • 仮想通貨イーサ、2026年末までに5倍に上昇=スタンチャート見通し
  • ゴールドマンがマレーシア政府提訴、1MDB巡る和解合意違反と主張
  • 中国国有投資会社、四大銀の株式買い増し 追加購入も計画

  • 米宇宙軍、職員の生成AI利用を一時禁止 セキュリティー懸念で

  • 異常気象による世界経済損失、今後5年で5兆ドルも=ロイズ
  • グーグルやアマゾン、過去最大規模のDoS攻撃に直面
  • 原油先物続落、米在庫増や供給不安緩和で
  • ウクライナ支持のロシア人出国者、帰国すれば反逆罪=下院議長
  • 仏電力EDF従業員、11日夜からスト入り 13日は全土で運輸・教員スト
  • 8月のインド向けロシア産原油価格、昨年12月以来の高水準
  • 北欧・バルト地域がエネルギー設備の警備強化、ガス管破損受け
  • ロシア、一部輸出企業に外貨売却義務付け ルーブル安定へ
  • イラクのシスタニ師、ガザの「残虐行為」との戦い呼びかけ
  • 米共和党議員、イスラエル・ウクライナ支援一括案に反対表明
  • NASA、小惑星の採取試料に炭素や水確認 初公開
  • ゴールドマン、個人向け事業グリーンスカイ売却へ ファンド連合に
  • ブラジルCPI、9月は前年比+5.19%に加速 予想は下回る
  • サウジアラムコ、中国石油精製会社の株式10%買収巡り交渉中
  • EU、IT大手に違法コンテンツ対策要請 ガザ戦闘受け

  • バルト海ガスパイプライン損傷、故意なら断固対応へ=NATO

  • ロシア軍、ウクライナ東部要衝に大規模攻勢 
  • 一段の引き締め必要な可能性、データ次第で=米ボストン連銀総裁
  • EXCLUSIVE-オープンAI、初の開発者会議で大幅拡充したアプリ構築支援ツール提供へ
  • 米共和スカリス院内総務、下院議長候補に 本会議での承認不透明
  • 北朝鮮の金氏、プーチン氏と書簡 「帝国主義者」への勝利祈願
  • 米中は債務抑制の必要、異なる課題に取り組みを=IMF財政局長
  • ロシアCPI、9月は前年比+6% 17カ月で最大の伸び
  • サウジ皇太子、ガザ緊張緩和へ「不断の努力」 トルコ首脳に強調
  • 米、イスラエル情勢注視 ネタニヤフ首相と対話継続=バイデン氏
  • イスラエルはハマスとの戦闘長期化なら格下げも、ムーディーズが警告
  • イスラエルへの攻撃、他の敵対勢力が加わる兆候ない=米軍トップ
  • イラン・サウジ両首脳が電話会談、国交再開後初 
  • スリランカ債務再編、迅速な合意に向け「引き続き連携」=神田財務官
  • トルコ大統領、イスラエルのガザ封鎖・空爆は「虐殺」と批判
  • イランの一部指導者、ハマスの攻撃に驚き 米情報機関分析=関係筋
  • ECB、PEPP再投資の早期終了議論すべき=ラトビア中銀総裁

  • FRB、不透明感と成長リスクで慎重姿勢に=議事要旨

  • ビルケンシュトック米上場、初日終値は12%安 公開価格割り込む
  • G7財務相会議、中東紛争のリスク議論も=神田財務官
  • イスラエル、挙国一致政権樹立 ハマスを「消し去る」と国防相

◆[NEWS]【市場反応】米9月PPI、予想上回りドル買い(11日フィスコ)

2023/10/11(水)22:25

要約(ChatGPT併用)

  • 米9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)、伸びは8月+0.7%から鈍化も予想を上回った

  • 米9月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)、伸びが8月+2.0%から縮小予想に反して拡大し4月来で最大

  • 米9月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)、8月+0.2%から予想外に伸びが拡大

  • 米9月生産者物価コア指数:前年比+2.7%(予想:+2.3%、8月:+2.5%←+2.2%)

本文ここから

 米労働省が発表した9月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.5%となった。伸びは8月+0.7%から鈍化も予想を上回った。前年比では+2.2%と、伸びが8月+2.0%から縮小予想に反して拡大し4月来で最大。燃料と食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、8月+0.2%から予想外に伸びが拡大。前年比では+2.7%。伸びは予想外に8月+2.5%から拡大し、5月来で最大となった。
 予想を上回った結果を受けて米国債相場は伸び悩み。10年債利回りは4.56%から4.6%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は148円80銭から149円05銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0605ドルから1.0583ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)
・米・9月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)
・米・9月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)
・米・9月生産者物価コア指数:前年比+2.7%(予想:+2.3%、8月:+2.5%←+2.2%)


◆[NEWS]魅力的な債券リターンの時代へ、市場は景気後退リスクを看過-ピムコ(12日ブルームバーグ)

2023/10/12(木)02:20

要約(ChatGPT併用)

  • PIMCOは、利回りの急上昇とリセッションリスクの組み合わせから、投資家が魅力的な債券リターンの時代を迎えると予測

  • インフレ鈍化と金融政策の遅れた影響が経済成長に影響、6-12カ月の高格付け債の見通しは明るい

  • 債券リターンの見通しを支える要因は、景気後退の高いリスクと上昇した開始利回りの魅力

  • PIMCOは、米債利回りが高水準での強気のスタンスを保持

  • ブルームバーグの米債指標では、年初からリターンが1.5%のマイナス、2022年はマイナス13%

  • PIMCOトータル・リターン・ファンドは年初からマイナス1.1%、PIMCOインカム・ファンドはプラス2.9%

  • 主要中央銀行が利上げサイクルの終焉を迎える予測、米国や欧州などで魅力的な債券リターンが期待

  • 一方で、日本銀行は他の中央銀行が利下げの中、利上げの可能性が高いとの見解

本文ここから

 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、急上昇した利回りとリセッション(景気後退)リスクという組み合わせにより、投資家は「極めて魅力的な」債券リターンの時代を迎えるとみている。
 ニコラ・マイ、ティファニー・ワイルディング、アンドルー・ボールズの3氏は11日のリポートで、「インフレが鈍化し、主要国の金融政策の遅れた影響が成長に打撃を与える中、今後6-12カ月の高格付け債の見通しは特に明るい」と指摘。
 「成長とインフレはピークに達したと考えており、市場が織り込んでいるよりも景気後退のリスクが高いとみている。これが債券リターンの明るい見通しを支えている。最近の上昇を受け、歴史的にリターンとの相関性が高い開始利回りの水準は非常に魅力的だ」と記述した。
 1兆7900億ドル(約267兆円)の資産を運用する同社にとって、債券市場で売りが席巻する中、強気のスタンスだ。底堅い米経済指標と金融当局が予想より長く高金利を維持するとの見方を背景に、米債券利回りは数年来の高水準まで上昇している。

 ブルームバーグの米債券市場に関する指標は年初来のリターンが1.5%のマイナスとなっている。年間ベースで3年連続のマイナスリターンとなりそうだ。2022年には、連邦公開市場委員会(FOMC)による引き締めサイクルの開始でリターンはマイナス13%となった。
 PIMCOの主要ファンドのパフォーマンスはまちまち。ブルームバーグがまとめたデータによると、運用資産525億ドルのPIMCOトータル・リターン・ファンドは年初からのリターンがマイナス1.1%と、この期間でライバルの約45%をアウトパフォームしている。一方、運用資産1274億ドルのPIMCOインカム・ファンドはプラス2.9%と、同様のファンドの84%を上回っている。
 PIMCOは今後数四半期にFOMC、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行などの主要中央銀行が利上げサイクルの終わりに近づき、利下げをちらつかせるだろうと予想している。米国、オーストラリア、カナダ、欧州、英国の債券市場から魅力的なリターンが生まれる可能性がある。
 対照的に、日本銀行は「他の中央銀行が利下げを行う中、利上げを行う可能性が高い」ため、日本の利回りが上昇する可能性があるという。

原題:
Pimco Sees Bonds Benefiting as Markets Overlook Recession Risk(抜粋)


◆[NEWS]【市場反応】米9月CPIは予想上回る伸び、新規失業保険申請件数も予想下振れ、ドル買い(12日ブルームバーグ)

2023/10/12(木)22:16

要約(ChatGPT併用)

  • 米・9月消費者物価指数:前年比+3.7%(予想:+3.6%、8%、8月:+3.7%)、8月から伸び鈍化予想に反し同水準を維持

  • 米・9月消費者物価コア指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、8月:+4.3%)、予想通り8月+4.3%から伸びが鈍化し21年9月以降2年ぶり低水準

  • 米・9月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、8月:+0.6%)、8月+0.6%から伸びが鈍化したが予想を上回った

  • 米・9月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.3%)、予想と一致、8月と同水準維持

  • 米・先週分新規失業保険申請件数:20.9万件(予想:21.0万件、前回:20.9万件←20.7万件)、予想21.0万件を小幅下回り、労働市場の強さを再表明

  • 米・失業保険継続受給者数:170.2万人(予想:167.5万人、前回:167.2万人←166.4万人)、前回167.2万人から予想以上に増加し8月中旬来の高水準

本文ここから

 米労働統計局が発表した9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、8月+0.6%から伸びが鈍化したが予想を上回った。前年比では+3.7%と、8月から伸び鈍化予想に反し同水準を維持。燃料や食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、予想に一致8月と同水準維持した。前年比でも+4.1%と、予想通り8月+4.3%から伸びが鈍化し21年9月以降2年ぶり低水準となった。先週分新規失業保険申請件数は前週比横ばいの20.9万件と予想21.0万件を小幅下回り、労働市場の強さを再表明した。失業保険継続受給者数は170.2万人と、前回167.2万人から予想以上に増加し8月中旬来の高水準となった。
 インフレが依然根強いことが証明されたほか、労働市場が依然強いことが再表明されたため米国債相場は軟調推移。米10年債利回りは4.52%から4.61%まで上昇。2年債利回りは4.96%から5.079%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は149円10銭から149円45銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0626ドルから1.0583ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・9月消費者物価指数:前年比+3.7%(予想:+3.6%、8%、8月:+3.7%)
・米・9月消費者物価コア指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、8月:+4.3%)
・米・9月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、8月:+0.6%)
・米・9月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.9万件(予想:21.0万件、前回:20.9万件←20.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:170.2万人(予想:167.5万人、前回:167.2万人←166.4万人)